マラソン大会のペースメーカーとはどんな役割を担っているのか?過去には優勝した例もある!?

マラソン大会のペースメーカーとはどんな人達なのか、どんな役割を担っているのか、ペースメーカーについて紹介しています。また、過去に起こったペースメーカーによるハプニングも紹介しているので、ペースメーカーとはどんなものか気になっている方は、是非こちらの記事を見てみてください。

ペースメーカーとは

ペースメーカーとは、マラソン大会に出場するランナーが良い記録を出せるように、一定のペースでレースを牽引する走者のことです。ペースメーカーを導入することで、ランナーは一定の安定したペースで走り続けることが出来るため良い記録を狙うことが出来ます。大会主催者側も、ペースメーカーを導入することで、良いタイムが出れば大会の宣伝にもなるので、ペースメーカーを導入する場合が多いです。海外のマラソン大会はもちろん、国内のマラソン大会でもアフリカ勢のランナーをペースメーカーとして採用している大会が多いです。

また、市民マラソン大会でも4時間ペースや3時間ペースといったように市民ランナー向けのペースメーカーを導入する大会も多くなっています。こういったペースメーカーは大会主催者側から報酬を貰ったり、ボランティアという形でペースメーカーの役割を担っています。海外では、ペースメーカーを務めることで100万円以上の報酬を貰えるレースもあるなどペースメーカーを職業にしているランナーもいます。

マラソン大会におけるペースメーカーの役割

その1、一定のペースでランナーを牽引

出典:http://edragon1.xsrv.jp/happy_life/category7/category25/entry147.html

ペースメーカーの主な役割は、一定のペースで走ることです。ランナーにとってペースの上げ下げは大きな負担となります。その負担を減らし、少しでも良いタイムでゴールしてもらうように、一定のペースで走りランナーを牽引してくれるペースメーカーを導入するのです。例えば、大会主催者から30km地点まで5km15分ペースで走るように指定された場合は、ペースメーカーは出来るだけそのペースで走ることが求められます。世界記録が狙えるようなレースでは、世界記録ペースでのラップタイムを刻むように求められます。

その2、風除け

出典:http://blog.goo.ne.jp/mamataro/e/041a300f9d0d2dc7c5f596e5eae363f7

ペースメーカーは一定のペースで牽引する以外にも、出場選手の風除けとなる役割も果たします。走っている時は向かい風ではなくても必ず空気抵抗を受けます。その空気抵抗を減らす役割をペースメーカーは担っています。ペースメーカーの後ろを走るランナーの風除けとなり、後ろのランナーの空気抵抗を減らし、負担を少しでも減らすという役割を果たします。一定のペースで走ることと同様に、この風除けの役割も出場するランナーのタイム短縮に効果を発揮します。

ペースメーカーは抜いたらダメなの!?

マラソン大会の中継をテレビで見ていると、トップグループの選手はみんなペースメーカーの後ろに付いているので、ペースメーカーを抜いたらダメというルールがあるのではないかと思ってしまう人も多いと思います。しかし、ペースメーカーを抜いてはダメというルールはありませんし、ペースメーカーを抜いたらいけないという暗黙のルールもありません。ペースメーカーはいつでも抜いて大丈夫です。絶対にペースメーカーの後ろに付いて走らないといけないということは決してありません。

しかし、多くのランナーはペースメーカーの前には出ずペースメーカーの後ろに付いています。これは、その方がレース序盤を安定したペースで走ることが出来、レース後半の勝負所に体力を温存しておくことが出来るからです。42.195kmを走るフルマラソンの勝負所は大体30~35km地点過ぎぐらいです。それまでは出来るだけ体力の消耗を最小限に抑えるのが良いとされています。そのため、多くのランナーは勝負所である30km地点までは無理をせず、ペースメーカーの後ろに付いて、勝負すべき時まで力を温存して走っているのです。

ペースメーカーが起こした予想外の結果

過去にはペースメーカーが優勝した例もあり

ペースメーカーは基本的に最後まで走ることはありません。30km地点までレースを牽引し、そこでお役御免するのが通常です。しかし、過去にはペースメーカーとして参加しながらも最後まで走り切り優勝してしまったという例もあります。

2000年のベルリンマラソンではペースメーカーのサイモン・ウォット選手が2時間7分42秒で優勝。2017年のバルセロナマラソンでもペースメーカーのキプケモイ・チェスム選手が2時間8分57秒で優勝。国内では、2012年かすみがうらマラソンに弟・鴻輝選手のペースメーカー役として出場した川内優輝選手が2時間22分38秒で優勝。

2010年福岡国際マラソンではペースメーカーが暴走!?

2010年福岡国際マラソンでは、ペースメーカーとして出場したエリウド・キプタヌイ選手が15km過ぎから設定ペースの5kmあたり15分10秒前後のペースから14分15秒のペースに急激にペースアップ。大会主催者側からは30kmまで5kmあたり15分10秒のペースで走るように言われてたものの、15kmから30km地点まで14分台で走るハイペースとなり後続を大きく引き離す独走状態になりました。結局、キプタヌイ選手は30km過ぎの地点で赤旗を持った係員に制止される形でリタイア。過去にはこういったペースメーカーが想定したペースよりも、遥かに早いペースで走ってしまったという例もあります。

RUNNAL編集部

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