マラソン大会の意外な7つのルール!知らないと失格になることも!?

日本陸上競技連盟が公認している陸連公認マラソン大会では、「日本陸上競技連盟競技規則」が適用されます。エリートランナーが走る福岡国際マラソンや別府大分マラソンといった大会や、上級者から初心者まで多くの市民ランナーが参加する東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソンも「競技規則」が適用される陸連公認大会です。そういった大会で適用される、意外と知らないルールについて紹介させていただきます。

ルール1、服装は”清潔”かつ”不快にならない”ことが求められる!!

日本陸上競技連盟競技規則、第143条1.にて「競技者は清潔で、不快に思われないようにデザインされ仕立てられた服装を着用しなければならない。その布地は濡れてもすきとおらないものでなければならない。」と記載されています。

マラソンを走るランナーはどんな服装でも大丈夫ということではなく、清潔かつ不快にならないデザインのものを選んで着用する必要があります。また、汗や雨等で濡れても透き通らない、つまりスケスケになって肌が大きく露出してしまわないものを選ぶ必要があります。ただ、通常のスポーツメーカーが出しているようなTシャツやジャケットでは、この規約に抵触するようなものはないため、基本的に心配する必要はありません。

ルール2、コスプレ・仮装は大会によって禁止の場合がある

日本陸上競技連盟競技規則では、仮装に関する記載は特にありません。しかし、各マラソン大会ごとに独自のルールが設けられている場合が多いです。関西を代表するマラソンの一つである大阪マラソンは2011年の第1回大会から陸連登録者に限り仮装を禁止しています。また、2017年の第7回大会から神戸マラソンも大阪マラソンに続き陸連登録者における仮装を禁止としました。陸連登録者に限り仮装が禁止されている大会では、一般参加の人は仮装をしても大丈夫です。あくまでも日本陸上競技連盟に登録をしているランナーのみ禁止というわけです。

日本を代表する東京マラソンは2015年から「競技中の服装などに関するガイドライン」を作成。仮装を禁止している訳ではありませんが、仮装をする場合はガイドラインに抵触しない範囲に済ませる必要があります。完全に自由に仮装をすることが出来るわけではないため、東京マラソンに参加する場合はガイドラインを良く確認しておきましょう。また、その他の大会でもそれぞれ独自のルール、ローカルルールが存在します。仮装をしようと思っている人は、どのような規定があるのか確認を忘れないようにしてください。

ルール3、靴を履くか履かないかは自由

日本陸上競技連盟競技規則、第143条2.にて「競技者は、裸足でも、また片足あるいは両足に靴を履いて競技をしてもよい。」とあります。マラソンを走る場合は、裸足で走っても、片足裸足で片足シューズで走っても、両足シューズで走っても大丈夫ということ。多くの人は当たり前のようにランニングシューズを履いて走りますが、ルール上裸足で走っても良いということになっていますので、ベアフットランで42.195kmを駆け抜けることも可能です。

また、履くシューズは競技者に不正な助力を与えるものではなければどんな靴でも構いません。通常のランニングシューズはもちろん、ワラーチで走っても大丈夫です。

ルール4、スマホは「使用」も「所持」も禁止

意外に思う人も多いかもしれませんが、陸連公認大会ではスマートフォン・携帯電話の使用・所持はどちらも禁止されています。日本陸上競技連盟競技規則、第144条3.(b)にて”助力”とみなされ許可されないこととして「ビデオ装置、レコーダー、ラジオ、CD、トランシーバーや携帯電話もしくは類似の機器を競技区域内で所持または使用すること。」と記載されています。つまり、携帯電話(スマホ)、ラジオ、レコーダー、CD、トランシーバーといった類のものは、レース中に使用してはいけないし、レース中に所持することも禁止されているということです。もし、使用や所持が発覚した場合は警告を受け、それでも続ける場合は失格の対象になるということ。

しかし、実際のところはスマホを所持して走っているランナーも多いというのが現実です。陸連登録者の場合は所持が発覚した場合は警告を受ける場合もありますが、一般参加者の場合は暗黙の了解で見過ごされる場合が多いです。

ルール5、ハイタッチは問題なし

出典:http://www.hagaji-marathon.jp/

陸上競技連盟競技規則、第144条2.にて「競技中、競技場内で、助力を与えたり受けたりしている競技者は、審判長によって警告され、さらに助力を繰り返すとその競技者は失格になるということを勧告される。」と記載されています。”助力”とは手助けをすること。マラソンを走っている最中に、だれかに走る手助けをされたり、だれかに走る手助けをすると、警告を受け、最終的には失格になるというもの。

マラソン大会では沿道の人とランナーがハイタッチをするシーンはお馴染みのもの。ハイタッチは沿道の人とランナーが接触しているため、助力の対象となり、ルール上失格の対象となるのではないかと思う人も多いはず。しかし、単なる接触は、ランナーの走りを手助けするものではないため”助力”とはみなされません。そのため、ハイタッチはルール上問題なしです。

ルール6、沿道で一緒に走ってもらう行為は”助力”とみなされる

ハイタッチの場合は単なる接触であり、”助力”とはみなされません。ただ、沿道で誰かに一緒に走ってもらう行為は”助力”とみなされます。第144条3.(a)にて助力としてみなされる行為に「同一レースに参加していない者によってペースを得ること、 周回遅れか、周回遅れになりそうな競技者がペースメーカー として競技すること」とあります。つまり、沿道を一緒に走ってもらうと、レースに参加していない人にペースメーカーとして手を貸してもらっている形になるため、”助力”の対象となるわけです。

友人や家族に沿道で一緒に走ってもらうと大きな力になりますし、大きな励みになります。沿道で応援している側としても、一緒に走って応援したくなります。しかし日本陸上競技連盟規則で厳格に見ると、この行為は”助力”とみなされ競技者が失格対象となる行為の一つです。

ルール7、飲食物の摂取は給水所・エイドでのみ可能

出典:https://katsutamarathon.jp/feature/

日本陸上競技連盟競技規則、第240条8.にて「競技者が医学的理由または競技役員の指示によらずに主催者が設置した供給所以外で飲食物や水を受けたり自分で摂ったりした場合、あるいは他の競技者の飲食物を摂った場合、審判長は、それが1回目の違反であれば警告とすべきで、2回目の違反があった競技者は失格させる。失格となった競技者は速やかにコース外に出なければならない。」とあります。これは給水所やエイドステーションにおける給水・給食に関する規定です。

この規定は、指定の給水所・エイドステーション以外では給水をしたり、補給食を給食したりしてはいけないというもの。つまり、給水所・エイドエリア以外での飲食物の摂取を禁止するもの。マラソン大会では、自分で持参した補給食をレース中自由に摂取して良いものと思っている人も多いですが、実はそれは給水所・エイドエリアでのみ認められています。ルール上、自由にどこでも飲食物を摂取しても良いというわけではありません。

RUNNAL編集部

走るをもっと楽しく、もっと快適にするためのランニングメディア「RUNNAL(ランナル)」の公式アカウント。ランナルは、健康のために、ダイエットのために、マラソン大会での自己記録更新のために走るすべての人を応援しています。