ランニングやジョギングはストレス解消に効果があると言われています。なぜ、効果があるのかその理由とともに、ストレス発散に効果的なランニング時間や走り方を紹介させていただきます。
目次
ランニングがストレス解消につながる理由
リズム運動によって幸福ホルモン"セロトニン"の分泌が活性化される
ストレスと大きく関係しているホルモン"セロトニン"は、リズム運動によって分泌が活性化するホルモンです。セロトニンは幸福ホルモンとも言われ、ストレスを緩和したり、心を落ち着かせてくれる働きがあります。
セロトニンは不足すると、ストレスを感じやすくなったり、心が不安定になったり、うつ病になりやすいと言われています。セロトニンの分泌を活性化させることは、ストレス解消にはとても大切なことです。
そのストレス解消に重要なセロトニンはリズム運動によって活性化します。リズム運動とは、一定のリズムを刻む運動のことで、ウォーキングやジョギング、ランニング、サイクリングなどです。
走ることで、幸福ホルモンである"セロトニン"の分泌を活性化出来るため、ストレス解消の運動にはランニングがおすすめなのです。
走ることで体が温まりリラックスの証である"副交感神経"が優位になる

出典:https://www.hss.edu/playbook/so-you-think-you-can-run-a-marathon/#.WIYWmvmLRPY
ランニングをすれば、体が温まります。体が温まれば、体の緊張がほぐれ、副交感神経が優位に立つようになります。人はストレスを受けている時ほど交感神経が優位に立ち、血圧が上がったり、脈拍が上がったりします。
一方、副交感神経は血圧を下げ、脈拍を下げ、呼吸を落ち着かせ、体をリラックスさせる作用があります。自律神経の副交感神経が優位になっている時は心身共にリラックスしている状態です。
ランニングによって身体が温まり、副交感神経が優位になれば、ほどよくリラックスすることが出来ます。リラックス出来ることで、ストレスを和らげたり、解消させたり出来るのです。
夜グッスリと眠れるようになり脳がリフレッシュされる

出典:http://www.hesca.org/health/why-sleep-is-important-for-the-body/
夜にグッスリと眠ることもストレス解消には大切なこと。睡眠は1日働いた脳をゆっくりと休ませる役割があります。睡眠不足の状態では脳を休ませることが出来ないため、ストレスに弱くなります。また、自律神経が乱れ、心も不安定になりやすいです。
ストレス解消には夜の睡眠も非常に大事。夜グッスリと眠れるようになるには、適度な肉体的疲労感が必要です。単純にデスクワークなどで脳に疲労感が溜まっているだけではなく、体にも疲労感が溜まっていないとグッスリと眠れるようにはなりません。
ランニングは有酸素運動で適度な疲労感を得るためにはぴったりな運動です。筋トレのようなハードな運動の場合は逆に睡眠の妨げになることが多いですが、ランニングは睡眠に最適な適度な疲労感を与えてくれます。
ストレス解消のための正しいランニングの仕方
その1.ジムよりも外で景色を眺めながら走ろう

出典:http://www.expertrain.com/blog/fitness/summer-running.htm
ストレス解消のためには、ジムでずっと同じ壁を眺めながら黙々と走るよりも、外で景色を楽しみながら走る方がおすすめです。
外で走ることで、普段は感じることが出来ないようなワクワク感やドキドキ感を感じることが出来ます。そのワクワク感やドキドキ感といった刺激はストレス解消に役立ちます。
その2.日光を浴びながら走ろう

出典:https://evbsport.com/protect-yourself-when-running-sun/
ランニングは出来れば、太陽が沈んだ夜よりも太陽が出ている日中がおすすめです。太陽の光は、幸福ホルモンであるセロトニンの分泌を活性化させます。
ランニングもリズム運動でセロトニンを活性化させる効果がありますが、日光を浴びながら走ることで、よりセロトニンを活性化させる効果が高まります。
もちろん、夜はだめということではありません。夜しか時間が取れないという人は夜でも問題はありません。
その3.気持ちいいと感じることが出来る程度のペースで走ろう

出典:http://www.fitnessinformative.com/weight-loss/exercises-weight-loss/weight-loss-exercises-for-women/
普段走り慣れていない人はどんなペースで走れば良いのかわからないと思います。基本的に、ストレスを解消するなら、気持ち良いと感じることが出来るゆっくりなペースがおすすめです。
無理に飛ばして呼吸が大きく荒れているようでは、逆にストレスがたまるだけです。また、人によって体力や走力に違いがあります。他の人から見たら遅いペースであっても、本人にとっては早いペースであることも多々あります。走る時は、他に走っている人のペースは気にせず、自分が気持ち良く走れているかどうかだけ気にして走るようにしましょう。
その4.距離は気にせず15分を目安に走ってみる
走る時に距離は気にする必要はありません。気持ち良く最初から最後まで走れるペースであれば、何kmでも大丈夫です。距離は気にせず走る時間だけ気にしましょう。
ストレス解消のためには、15分を目安に走ってみましょう。なぜ15分なのか。それは、リズム運動によってセロトニンの分泌が活性化されるのが、15分以上だからです。それより短いと十分な効果を得ることが出来ないため、15分は頑張ってみてください。
また、15分も走り続けることが出来ないという人は適度に歩いても大丈夫です。ウォーキングもランニング同様にリズム運動のため、セロトニンの活性化に効果的な運動です。歩く時は普段の歩くペースよりは速めに、腕はしっかり振って歩くことが大切です。
その5.ランニングは就寝3時間前までに済ませる

出典:http://www.active.com/running/articles/should-you-drink-water-or-sports-drinks-when-running
ストレス解消のためのランニングを就寝2時間前や1時間前にするのはおすすめ出来ません。なぜなら、寝る前に運動をしてしまうと睡眠の質が落ちるからです。
ランニングは適度な疲労感を得ることで睡眠の質が上がりますが、運動時間が就寝の直前になってしまうと、逆に睡眠の妨げとなってしまいます。そのため、目安として就寝3時間前までにはランニングを始め、運動を終えておくようにしましょう。