ランニングは脳を鍛えるのに最適な有酸素運動です。走ることで脳を活性化させ、勉強や仕事面に良い影響を与えてくれます。そこで、ランニングが脳に与えてくれる5つの効果について紹介させていただきます。
目次
走ることは脳に良い!ランニングが脳に与える5つの効果
その1、脳が活性化する
ランニングは血行促進に効果的な有酸素運動です。ランニングによって血行を促すことで、脳への血流量を増やすことが出来ます。脳は心臓から1分間あたり1.4Lの血液が送られています。その血液中に含まれる酸素やブドウ糖によって、脳が上手く機能しています。
心臓から脳へ送られる血流量が多くなれば、それだけ脳のエネルギー源となるブドウ糖が脳に多く届けられるようになります。ブドウ糖が多く送られれば、それだけ脳のエネルギーが増え、脳が活性化するようになります。
有酸素運動は脳への血流量を約10倍も増やすことが出来ると言われています。そのため、ランニングによって血流量を増やすことで、脳の活性化が期待出来るのです。
その2、思考力が高まる
ジョギングのような軽い運動は前頭前野を活性化する効果があります。前頭前野とは、前頭葉の一部のこと。脳は主に前頭葉、前頂葉、側頭葉、後頭葉の四つに分けることが出来ます。前頭前野は、その内の一つである前頭葉にあります。
前頭前野は、人間らしい複雑な思考や状況判断、記憶などを司る器官です。ランニングなどの運動によって前頭前野を活性化させることで、思考力を高めることが出来ます。
その3、記憶力が良くなる
有酸素運動によって脳の中にある”海馬”という器官が大きくなることが、海外の研究によって明らかになっています。
海馬とは、脳の中にある記憶を司る器官です。日常的な出来事や勉強や仕事で覚えた新しい情報は、海馬に保存されます。新しい知識は一旦海馬で保存され、整理整頓されます。そして、その知識の定着に大きく関わります。
海馬は記憶力、知識の定着に大きく関わる器官です。その海馬が大きくなれば、記憶力のアップにもつながってきます。また、認知機能にも関わります。
その4、脳細胞を増やす
脳細胞は学習能力や思考力に大きく関わります。脳細胞(ニューロン)は、以前は生まれつき数は決まっており、後から増やすことは出来ず、加齢とともに減少していくものだと考えられていました。しかし、最近の研究によって、脳細胞は有酸素運動によって増やすことが出来ることが分かっています。
運動によってBDNFという脳由来神経栄養因子という物質が脳の中で分泌されます。そのBDNFの働きによって、脳細胞の形成が促され、脳細胞が増えていくというのです。脳細胞が増えれば、学習力の向上や認知機能の向上などが期待出来ます。
その5、幸福感を得られる
ランニングによって脳内物質の分泌を促すことが出来ます。ランニングによって分泌されるホルモンとしてβ-エンドルフィンが有名です。β-エンドルフィンはランナーズハイの原因となる物質で、脳内麻薬物質とも言われています。強い鎮痛作用を持ち、ランニングの苦しさから解放してくれます。
また、気分の高揚や幸福感をもたらす働きがあり、幸せな気分になることが出来るのです。また、セロトニンという物質は精神的な安定をもたらしてくれたり、不安や怒りの感情を抑えるといった働きがあります。セロトニンはランニングのような一定のリズムを刻むリズム運動によって多く分泌されます。
その6、やる気や集中力が高まる
ランニングによって分泌される脳内物質はβ-エンドルフィンやセロトニンだけではありません。やる気や集中力に関わるノルアドレナリンやドーパミンの分泌にも関わっています。
ノルアドレナリンは程よい緊張感により、集中力のアップやパフォーマンスの向上に効果を発揮するホルモンです。また、ドーパミンは意欲ややる気の向上に関わり、快感や喜びももたらしてくれるホルモンです。
こいったホルモンの分泌を増やすことで、やる気や集中力のアップが期待出来るのです。
脳を活性化するなら朝の時間帯に20分~30分のランニングがおすすめ!

出典:http://about.mapmyfitness.com/2014/09/12-simple-hacks-to-finally-becoming-a-morning-runner/
脳を活性化させるなら、朝ランがおすすめです。会社へ行く前、学校へ行く前にランニングをすることで、脳が冴えた状態で仕事や勉強に取り掛かることが出来ます。午前中は脳が冴えていると言われますが、ランニングによってさらに脳を最高の状態に持っていくことが出来ます。
また、ランニングをするなら、20~30分ほどの軽めのジョギングがおすすめです。軽い負荷の方が脳の活性化には適しているので、1時間以上のランニングをするよりも20~30分ほどの軽めのランニングの方がおすすめです。