2022年新型Apple Watchの比較

2022年の新型Apple Watchを徹底比較!どれを選ぶのがオススメ??【UltraかSeries 8かSE2か】

投稿日: 著者:RUNNAL編集部

iPhoneユーザーなら絶対に活用したいのがApple Watch(アップルウォッチ)。

Apple Watchは世界人気NO.1のスマートウォッチであり、同じApple製品であるiPhoneとの連携性の良さに優れたiPhoneユーザーのためのスマートウォッチです。Apple Watchがあれば、iPhoneに届く全ての通知を手元で確認出来、さらにそのまま手元の操作で電話応答したり、メールの返信が可能です。さらに、手元のSuicaを始めとした電子マネーでキャッシュレス決済したり、オフライン環境下で音楽を再生したり、ランニング中のGPS距離計測も可能。おまけに、健康管理機能も充実しており、手元で簡単に血中酸素濃度(SpO2)や心電図(ECG)、皮膚温も測定可能と非常に機能性満載の便利な腕時計となっています。

今回の記事では、2022年9月16日に新発売の新型Apple WatchであるSE(第2世代)とSeries 8、Ultraの3モデルの比較を紹介しています。初めてのApple Watch選びでどの機種を選んだら分からないという人や、旧モデルであるSeries 1/2/3/4/5/6/7やSE(第1世代)からの乗り換え先として今回はどのモデルを選んだら良いのか迷っているという人は是非参考にしてみてください。

※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がRUNNALに還元される場合があります。

Apple Watchとは

Apple Watch

Apple Watch(アップルウォッチ)とは、iPhoneでお馴染みのApple(アップル)が販売するiOS用のスマートウォッチのことです。

Apple Watchは同じAppleのスマートフォンであるiPhoneとペアリング(連携)することで、通知機能やハンズフリー通話機能、オフライン再生対応の音楽再生機能、SuicaやiD、QuickPayを含む電子マネー機能、GPSセンサー内蔵のワークアウト機能、睡眠計測機能、血中酸素濃度測定機能、心電図機能など、様々な便利機能を活用出来るのが特徴の腕時計型のウェアラブル端末です。特にApple独自のWatchOSを搭載し、iPhoneの連絡先や電話、メール、リマインダー、タイマー、アラーム、ヘルスケアなどのApple純正アプリとの相性が良く、iPhoneユーザーにとっては唯一無二の最強のスマートウォッチとなっています。

2022年発売の新型Apple Watchは全3種類

Appleは初代Apple Watch(Apple Watch Series 1)を発売した2015年より毎年新型のApple Watchを販売しています。そして、2022年秋のAppleイベントでの発表を経て2022年9月16日より発売開始となった新型Apple Watchが、「Apple Watch SE(第2世代)」と「Apple Watch Series 8」、「Apple Watch Ultra」の計3モデルです。

Apple Watch SE2

Apple Watch SE(第2世代)

2022年発売の最新Apple Watchの中で、最安値モデルでありエントリーモデルとして位置付けられるのが「Apple Watch SE(第2世代)」です。

Apple Watch SEの最大の特徴は、税込37,800円〜と安く買える価格の安さ。通知機能や通話機能、電子マネー機能、音楽プレイヤー機能、活動量計、心拍計、睡眠計といった基本機能はしっかりと搭載しつつも、血中酸素濃度測定機能や心電図機能、常時表示機能といった上級機能をカットすることで上位モデルよりも2万円以上も安く買えるモデルとなっています。

2022新型SE2はSE1からどう進化した?

2022年発売のSE(第2世代)は同時発売の上位モデルであるSeries 8やUltraと同じ2022年最新チップであるS8 SiPを搭載し、3世代前のS5 SiPを搭載したSE(第1世代)よりも処理性能が高速化し使用時の快適性が大幅にアップしています。さらに、2022年の新機能である自動車乗車の際の重大な衝突事故を検知し自動的に緊急通報をおこなってくれる衝突事故検出機能にも対応し、万が一の時の頼もしさが増しています。また、デザインの面では、Series 7では上位モデルのみだったリッチなカラーであるミッドナイトとスターライトがSE2で登場し、廉価版ながらも高級感も感じる質感の高いスマートウォッチへと変貌しています。

Apple Watch SE(第2世代)

商品名:Apple Watch SE
参考価格:37,800円〜

Apple Watch Series 8

Apple Watch Series 8

2022年発売の新型Apple Watchの中で定番モデルであり、一番人気モデルとなるのが「Apple Watch Series 8」。初代Apple Watchから毎年アップデートが繰り返されている「Apple Watch Series ○」の2022年最新モデルです。

Apple Watch Series 8は、廉価版であるSE2には搭載されていない常時表示機能や血中酸素ウェルネスApp、心電図Appといった上位モデル限定機能を搭載しているのが特徴で、さらにSEよりもケースサイズが大きい上に周りのベゼル(縁の部分)も狭く、画面領域が広くて見やすいのが特徴。おまけに2022年の最新機能であり目玉機能である皮膚温センサーが搭載されたことが大きな話題となっています。

Series 8はSeries 7からどう進化した?

2022年発売のSeries 8は、皮膚温センサーを新たに搭載し皮膚温測定機能を備えているのがSeries 7からの大きな進化ポイントです。この皮膚温センサーは主に女性向けの健康管理に役立てられ、月経の予測精度が向上し、過去の排卵日の通知が受け取れるようになっています。さらにチップは1世代前のS7 SiPから2022年最新のS8 SiPへと進化し、自動車乗車時に頼もしい衝突事故検出機能も新たに搭載しています。

Apple Watch Series 8

商品名:Apple Watch Series 8
参考価格:57,800円〜

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra

2022年発売の新型Apple Watchの中で初登場となったのが、Apple Watch Ultra。Apple Watch Ultraは登場前にApple Watch Proという名称で噂されていたApple Watch史上初のタフネス仕様モデル。

Apple Watch Ultraは、主に過酷な環境に身を投じる登山家やアスリート、ダイバーへと向けた特別仕様のApple Watch。最大の特徴は摂氏マイナス20度の極寒環境から55度の炎熱の砂漠まで耐えられるタフネス仕様。100m防水とIP6Xの防塵性能を誇るチタニウムケースを採用し、サイズは過去最大となる49mmサイズ。さらに、初のカスタマイズ可能なアクションボタンを搭載し、高精度2周波GPSも搭載し、バッテリー持ちも36時間へと進化。水深計やダイビングコンピュータアプリも備えるなど、今までにはないまさに冒険家やアスリートのためのプロ仕様のApple Watchへと変貌しています。

Apple Watch Ultra

商品名:Apple Watch Ultra
参考価格:124,800円〜

Apple Watch SE2とSeries 8、Ultraのスペック比較表

機種SE
Apple Watch SE(第2世代)
Series 8
Apple Watch Series 8
Ultra
Apple Watch Ultra
価格37,800円〜59,800円〜124,800円〜
サイズ40mm(40x34x10.7mm)
44mm(44x38x10.7mm)
41mm(41x35x10.7mm)
45mm(45x38x10.7mm)
49mm(49x44x14.4mm)
重量26.5g〜32.0g〜61.3g
ケース素材アルミニウムアルミニウム/ステンレススチールチタニウム
ケースカラーミッドナイト/スターライト/シルバーアルミニウム(ミッドナイト/スターライト/シルバー/レッド)
ステンレススチール(グラファイト/シルバー/ゴールド)
ナチュラル
チップS8S8S8
ディスプレイRetina常時表示Retina常時表示Retina
解像度40mm(324x394)
44mm(368x448)
41mm(352x430)
45mm(396x484)
410x502
輝度1000nit1000nit2000nit
防水50m50m100m
防塵-IP6XIP6X
バッテリー18時間18時間36時間
バッテリー(低電力モード)36時間36時間60時間
高速充電-
通知機能
通話機能
電子マネー
音楽保存
GPSL1 GPS/GLONASS/Galileo/QZSSL1 GPS/GLONASS/Galileo/QZSS/BeidouL1・L5 GPS/GLONASS/Galileo/QZSS/Beidou
コンパス
高度計
水深計--
心拍計
(第2世代)

(第3世代)

(第3世代)
睡眠計
血中酸素濃度-
心電図-
皮膚温-
生理周期
転倒検出
緊急SOS
海外における緊急通報
衝突事故検出
サイレン--

Apple Watch SE2とSeries 8、Ultraの主な共通点

2022年最新のApple Watchは、エントリーモデルであるSE(第2世代)と人気NO.1モデルであるSeries 8、プロ向けのタフネス仕様であるUltraの3種類。当然、上位モデルであるSeries 8の方がSEよりも、プロ仕様であるUltraの方がSeries 8よりの機能面で優れているのですが、Apple Watchの根本となる便利機能に関しては共通です。この3モデルの主な共通点であり、基本機能となるのは、「通知機能」「通話機能」「電子マネー機能」「ワークアウト機能」「心拍数」「睡眠計」「転倒検出機能」「衝突事故検出機能」「ファミリー共有設定」の9個です。

通知機能

Apple Watchのメール通知

2022年最新のApple Watchである SE2とSeries 8、Ultra、全3モデルに共通する基本機能の一つ目は通知機能です。

通知機能とは、iPhoneに届く全ての通知を手元の振動で教えてくれる機能のこと。電話着信やメール受信、LINEメッセージ受信、各種SNS、リマインダー、タイマー、アラームといった通知が手元に届くため、重要な着信やメールなどの通知を見逃してしまうなんてことがなくなります。さらに、手元の操作だけでサクッと通知内容までも確認出来るのが魅力。着信通知であればそのまま電話応答も可能で、メール受信通知であればメールの返信も可能となっています。

通話機能

Apple Watchの通話機能

全モデル共通の基本機能の2個目は、通話機能です。

通話機能とは、Apple Watch内蔵のマイクとスピーカーを活用し、Apple Watch側でハンズフリー通話が出来る機能のこと。iPhoneに電話着信があった際に手元の操作で素早く電話応答し、そのままApple Watch側で通話出来るというものです。もちろん、Apple Watch内の連絡先アプリを活用し、事前登録している電話番号へ電話発信も出来ます。さらに、キーパッド入力画面から直接電話番号を入力して電話発信することも可能です。

基本的にApple WatchはiPhoneの電話通信を利用して電話するため、手元にiPhoneが無いと通話は利用出来ません。ただし、GPSモデルではなくセルラーモデル(Wi-Fi+Cellularモデル)を選びApple Watch用の電話通信・モバイルデータ契約に加入すれば、近くにiPhoneがないようなワークアウト中もApple Watch単独で電話が可能となります。

電子マネー機能

Apple Watch内のSuica

SE2とSeries 8、Ultraの共通機能の3個目は、電子マネー機能です。

電子マネー機能とは、Apple WatchのApple Payを活用し手元をIC読み取り機へとかざすだけで簡単にキャッシュレス決済が出来るというもの。Apple Watchは電車でもショッピングでも利用出来る人気のSuicaを始め、iDやQUICPAY、PayPay、LINE Pay、メルペイ、WAON、nanacoと多くの種類の電子マネーに対応しています。当然モデルによる電子マネーの対応種類に違いはないため、SE2でもSeries 8でもUltraでも快適なキャッシュレス生活を送ることが出来ます。

また、現在Suica対応のスマートウォッチはApple Watch以外にも、GarminやFitbit、SONYなどの機種がありますが、現状Suica定期券を含め多くのSuicaサービスへと対応しているのはApple Watchのみです。そのため、通勤・通学のためのSuica定期券をスマートウォッチで利用したいという人はApple Watch一択です。

ワークアウト機能

Apple Watchのワークアウト機能

全モデル共通機能の4個目は、ワークアウト機能です。

ワークアウト機能とは、ワークアウト中の活動時間や移動距離、移動経路、移動ペース、高度、心拍数、消費カロリーなどのデータを計測出来る機能のこと。Apple Watchでは、ウォーキング、ハイキング、クライミング、ランニング、陸上競技、サイクリング、スイミング、HIIT、コアトレーニング、ダンス、ヨガ、ピラティスと全80種類以上の幅広いアウトドア、スポーツ、フィットネスのワークアウト計測に対応しています。これらはアスリート向けとして新登場したUltraだけではなく、SEもSeries 8も同じように対応しているため、SEでもSeries 8でも十分にスポーツやアウトドアを楽しむことが出来ます。

また、2022年9月13日リリースのWatchOS 9よりランニングでのデータ計測がより進化し、従来のタイム、走行距離、走行経路、走行ペース、心拍数などに加え、ストライドの長さ(歩幅の長さ)や上下動、接地時間などのランニングフォームに関するデータも計測出来るようになっています。さらに、適切な負荷で取り組めているか一目で分かる心拍ゾーンの表示やランニングパワーの計測も可能になっているなど、WatchOS 9ではApple Watchのランニング関連機能が大幅にパワーアップしています。ちなみに、これは2022年の新型モデルだけではなくWatchOS 9を利用出来る旧モデルも同様です。

心拍数

Apple Watchの心拍計

2022年発売の新型Apple Watchの全モデル共通の機能の5個目は、心拍計機能です。

心拍計機能とは、内蔵の光学式心拍センサーを活用し手元で手軽に心拍数を測定できる機能のこと。手動での計測はもちろん、バックグラウンドでの定期的な計測、さらにワークアウト中の常時計測が可能です。おまけに、高心拍数や低心拍のアラート通知や、心房細動の兆候とも言われる不規則な心拍リズムの検知機能もあり、日々の健康管理用としても非常に優秀です。

ただし、Apple Watch Series 8とUltraは第3世代の光学式心拍センサーを搭載し、SEは1世代前の第2世代を搭載するといった微妙な違いはあります。SEでも十分な精度で心拍数を測定出来ますが、より精度が高いのは上位モデルであるSeries 8とUltraの方です。

睡眠計測

Apple Watchの睡眠アプリ

Apple Watchの全機種共通の6個目は、睡眠計測機能です。

Apple Watchの睡眠計測機能とは、Apple Watchを手元に着けて寝るだけで自動的に就寝時刻や起床時刻、トータルの睡眠時間、睡眠中の呼吸数などの睡眠データをトラッキング出来るというもの。さらに、就寝スケジュールを作成すれば、予め設定しておいた就寝時刻に近づくと就寝準備のリマインダーが届き、就寝時刻になると自動的に睡眠モードへと切り替わり、朝になると予め設定しておいた起床時刻に心地よい手元の振動によるアラームで起こしてくれるという便利な機能も備わっています。

また、2022年9月13日リリースのWatchOS 9によって、睡眠計測機能がバージョンアップし、従来のデータに加え、レム睡眠やノンレム睡眠などの睡眠ステージも確認出来るようになっています。これはSEもSeries 8もUltraも同様で、さらに言えば旧モデルのWatchOS 9対応モデルも同じです。

転倒検出

Apple Watchの転倒検出機能

共通機能の7個目は、転倒検出機能です。

転倒検出機能とは、Apple Watch着用者が万が一に激しい転倒や転落をしてしまった際に、着用者の反応の有り無しを確認し、反応が見られない場合に本人に変わって緊急通報サービスへ連絡をしてくれ、さらに事前登録しておいた緊急連絡先に着用者の位置情報を備えた緊急メッセージを送ってくれるというものです。

衝突事故検出(2022年最新機能)

Apple Watchの事故衝突検出機能

2022年登場のApple Watchの新機能であり、新型SE2とSeries 8、Ultraの全てのモデルに搭載されているのが、衝突事故検出機能です。

衝突事故検出機能とは、自動車に乗車している際に重大な事故に遭遇してしまった場合に、本人の反応の無しを確認した上で身動きの取れない本人に変わって緊急通報サービスへ連絡をしてくれ、さらに家族などの緊急連絡先へ位置情報を備えて緊急メッセージを送信してくれる機能です。従来からある転倒検出機能の延長線上にある機能で、車を利用する人にとっては万が一に備えてあると頼もしい機能となっています。

ファミリー共有設定

Apple Watchのファミリー共有設定機能

2022年登場の全てのApple Watchに共通する最後の9個目の機能が、ファミリー共有設計機能です。

ファミリー共有設計機能とは、iPhoneを持っていない人でも家族のiPhoneとペアリングしてApple Watchが使えるようになるという機能です。これは主に子供や高齢者へ向けた機能で、iPhoneを持つ本人が自分の子供に見守り用や連絡手段を取るためのツールとしてApple Watchを与えたり、高齢の両親の健康状態を把握するために、徘徊の癖がある認知症の親の安全をGPS機能で見守るために搭載されている機能です。

Apple Watch SE2とSeries 8を比較し、SE2が優れているところ

Apple Watch SE

一番安く買える

エントリークラスである2022年の新型Apple Watch SE(第2世代)は、上位モデルのSeries 8やプロ仕様のUltraよりも優れているところがあります。それが価格でありコスパです。Series 8は税込59,800円〜、Ultraは124,800円〜とかなり高価ですが、SE2は税込37,800円〜と4万円を切る価格となっています。

Apple Watchの基本機能であり、Apple Watchユーザーから人気の高い定番機能である通知機能や通話機能、音楽再生機能、電子マネー機能、睡眠モニタリング、ワークアウトなどは、廉価版であるApple Watch SEにもしっかりと搭載されています。さらに搭載チップも2022年最新のS8チップで同じです。多くの人はエントリークラスであるApple Watch SEでも十分過ぎるぐらいにApple Watchの便利さを実感出来るため、コストパフォーマンスという点ではSEが圧倒的です。初めてのApple Watchなら、常時表示や血中酸素濃度、心電図といった上位モデル限定の機能に特別必要性を感じない場合はSEで十分です。

子供や高齢者に持たせるのにちょうど良い

Apple Watch SEは4万円以下と価格が安いため、子供や高齢者に連絡手段用や見守りGPSウォッチとして持たせるのにちょうど良いというメリットもあります。実際、ファミリー共有設定を活用し、子供や高齢の両親に持たせるスマートウォッチとしてApple Watch SEが人気です。

Apple Watch Series 8とSE2を比較し、Series 8が優れているところ

Apple Watch Series 8

初めてのApple Watch選びで一番悩むのが、エントリーモデルであるSE(第2世代)か上位モデルであるSeries 8か。SE2とSeries 8の大きな違いは、「常時表示」「血中酸素濃度」「心電図」「皮膚温」「画面サイズ」「高速充電対応」の6点です。これらの違いに、価格差(約2万円)の価値を感じるならSeries 8、逆にその価値をあまり感じないならSE2がオススメ。

常時表示機能

Apple Watchの常時表示画面

Apple Watch Series 8がSE2と比較しての大きな違いは、常時表示機能。Series 8は常時表示対応で、SE2は初代SE同様に常時表示非対応。

常時表示機能とは、Apple Watch画面上に文字盤が常に表示されている機能のこと。常時表示非対応のSE2は通常は画面は真っ暗(スリープ状態)で、手首をひねる動作をして始めて画面上に文字盤が表示される仕組みです。そのため、見た目の面でSE2の方がガジェット色が強く、Series 8の方が普通の腕時計のようにファッション性が高くなっています。また、PC作業をしながらでも目線を手元に落とすだけで手軽に時刻を確認出来るのも常時表示対応のSeries 8の強みです。

血中酸素濃度測定

Apple Watchの血中酸素濃度測定機能

Apple Watchを健康管理用のデバイスとして活用したいと考える人も多いと思いますが、その際に上位機種であるSeries 8を選ぶ大きなメリットとなるのが血中酸素濃度測定機能(血中酸素ウェルネスApp)です。SE2では初代SE同様に血中酸素濃度測定機能は非搭載ですが、Series 8では手元で手軽に血中酸素濃度(SpO2)を測ることが出来ます。

血中酸素濃度(血中酸素飽和度)とは、血液中にどれくらいの酸素が含まれているかを示す数値です。血中酸素濃度は肺炎になり肺がダメージを受けると肺から血液中に酸素が十分に行き渡らなくなり数値が低下する特徴があり、新型コロナウイルス(COVID-19)の診断の目安として世の中に広く知られるようになったものです。また、血中酸素濃度は医療機関で入院患者の体調管理にも活用されているぐらい、日々の体調管理の重要なパロメーターとなるものです。

心電図機能

Apple Watchの心電図機能

Apple Watch Series 8とSE2を比較して、心電図機能(心電図App)の有無も大きな違いです。SE2では初代SE同様に心電図機能は非搭載ですが、Series 8では心電図機能が搭載されており、手元だけで手軽に心電図を測れます。特に、現状日本国内で厚生労働省の医療機器認可を得ているスマートウォッチの心電図機能はApple Watchの心電図Appのみです。GalaxyやHUAWEI、Fitbitなどの心電図は認可未取得で日本国内では利用出来ないため、Series 8の心電図Appは非常に貴重です。

また、Apple WatchのSeries 8は同じく家庭用医療機器としての認可を得ている「不規則な心拍の通知機能」も搭載しており、脳梗塞や心不全などを引き起こす恐れのある心房細動(AFib)の早期発見へと役立てることが出来ます。不整脈の一種である心房細動は加齢とともに発症する確率が上がり、特に60歳以上で発症頻度が高まると言われているため、40〜50歳以上の人はこの心電図機能のためにSeries 8を選ぶ価値は大いにあります。

皮膚温測定機能(2022年新機能)

Apple Watchの皮膚温センサー

2022年の新型Apple Watch Series 8の目玉機能となっているのが、Apple Watfch史上初登場の新機能である皮膚温測定機能です。これは上位モデル限定の機能で、SE2では非搭載です。当然この機能はSeries 7では搭載されていない機能なので、Series 8とSeries 7との大きな違いとなります。

皮膚温測定機能とは、睡眠中に5秒おきに手首の皮膚温を測定してくれるというもの。0.1度の僅かな変化まで測定出来るため、この皮膚温測定機能が月経の予測精度向上に繋がり、さらに過去の排卵日を推定しその推定日を通知で教えてくれるようになります。この皮膚温測定機能は、主に女性の健康管理のために搭載された機能のため、これからApple Watchを買おうと思っている女性にとっては非常に魅力的な機能と言えます。

ただし、皮膚温測定機能は体温測定機能とは違い、体温計に取って代わるものではありません。今回のSeries 8の目玉機能ですが、男性にとっては現状はあまり魅力のない機能となっています。

画面が大きく見やすい

Apple Watch 8の大画面

Apple Watch Series 8とSE2は、見た目の面でも微妙に違いがあります。それがケースサイズの大きさと画面領域の広さの違いです。

SE2は初代SE同様にケースサイズは40mmと44mmの2種類。一方、Series 8はSeries 7から刷新されたように41mmと45mmの2種類。Series 8の方がSE2よりもケースサイズが大きくなっています。そして、それに伴い画面サイズもSeries 8の方が大きいのですが、Series 8の方がベゼル(縁の部分)も40%薄くなっているためにケースサイズの1mmの違い以上に画面領域が広くなっています。そのため、Series 8の方が視認性や操作性に優れているのです。ただし、SE2のサイズ感でも特別に画面の情報が見にくい、操作がしにくいという訳ではありません。

高速充電対応

Apple Watchの高速充電機能

Apple Watch Series 8とSE2との最後の大きな違いは、高速充電への対応ですSeries 8では高速充電へ対応していますが、SE2では高速充電非対応です。

Apple Watch Series 8は付属のApple USB-C磁気高速充電ケーブルと別売りのUSB-PD(Power Delivery)対応のUSB-Cアダプタを使用することで高速充電が可能となっています。高速充電では、Apple Watch Series 8を約45分間でバッテリー残量0%から80%まで充電出来ます。Apple Watchは最大18時間とバッテリー持ちが悪いと言われていますが、高速充電を活用することでその弱点を大きく解消出来ます。

Apple Watch UltraとSeries 8を比較し、Ultraが優れているところ

Apple Watch Ultra

2022年に初登場となったApple Watch Ultra。税込124,800円〜と高級スマートウォッチへと大変貌を遂げたApple Watch Ultraは税込59,800円〜のSeries 8とどう違うのか。その大きな違いは、「画面サイズ」「屈強さ」「バッテリー持ち」「GPS精度」「アクションボタン」「水深計」「ダイビングコンピュータアプリ」「高精度スピーカー・マイク」「サイレン」の合計9点です。

基本的に、どの違いはプロ仕様による違いなので、普通の人はSeries 8で十分です。ただし、冒険家やトップアスリート、ダイバーにとってはUltraは他のApple Watchでは置き換えることが出来ない特別なスマートウォッチとなっています。また、Ultraの"特別感”は間違いないので、最強のApple Watchが欲しいという人はUltraのプロ仕様の機能性にそこまで必要性を感じていなくても特別感を求めてUltraを選んでみるのもオススメ。

Apple Watch史上最大の大画面と明るさ

49mmサイズのApple Watch

Apple Watch UltraとSeries 8と見た目での大きな違いが、ケースサイズです。Apple Watch Series 8は41mmと45mmの2展開ですが、Apple Watch UltraはApple Watch史上最大サイズとなる49mmサイズです。

Ultraの画面サイズも410x502ピクセルと、Series 8の45mmの396x484ピクセルよりも大きくなっているため、より視認性や操作性が向上しています。さらに画面輝度も過去最大となる2000nit(Series 8は1000nit)と驚異的な明るさを備えているため、強い日差しの下でも画面内の情報をサッとチェック出来るようになっています。

Apple Watch史上最強のタフネス仕様

タフネス仕様のApple Watch

今回の新作であるApple Watch Ultraの最大の特徴と言えるのが、-20度の氷点下から摂氏55度までの苛酷な環境下でも問題なく使えるタフネス仕様であること。

Apple Watch Ultraは米国国防総省によって開発された規格であるMIL-STD 810Hの関連項目の規格に準拠し、WR100の耐水性能も備えるチタニウムケースを採用。ケースは従来のデザインと異なり、ディスプレイを守るために画面周辺の全ての縁を囲むように盛り上がった仕様。さらに、右側面のDigital Crownを覆いつつ、サイドボタンが横にせり出すようなシルエットとなっており、G-SHOCKを彷彿とさせるようなゴツい印象のApple Watchとなっています。

また、防水性能はSeries 8の50m防水を超える100m防水。さらに、IP6Xの防塵性能も備えています。

Apple Watch史上最大のバッテリー

Apple Watch UltraはSeries 8の最大18時間のバッテリーを超える最大36時間のバッテリー持ちを誇るのも大きな強みです。また、新登場の低電力モードでは最大60時間(Series 8は最大36時間)持ちます。Apple Watchのバッテリー持ちに不満を感じる人はバッテリー持ちのために、Ultraを選んでみるのも有りです。

精度の高い2周波GPS

Apple Watch Ultraを着けて走るアスリート

Apple Watch Ultraはワークアウト計測時に嬉しい精度の高い2周波GPSを搭載しているのみ大きな特徴です。通常のApple WatchはL1周波数帯のみですが、Apple Watch UltraはL1周波数帯とL5周波数帯の2周波GPSであるため、より精度の高いGPS測定により、より正確な移動距離、移動ペースを把握できます。

特に高層ビルが立ち並ぶ都市部や木々が生い茂る山間部などは障害物の干渉でGPSの計測精度が落ちてしまいがちですが、2周波GPS搭載のUltraならそういった場所でも精度の高いGPS計測が可能となります。冒険家はもちろん、都市部を走るランナーや山を走るトレイルランナーにとっても非常に嬉しい機能です。

初登場のカスタマイズ出来るアクションボタン

アクションボタン搭載Apple Watch

Apple Watch Ultraは従来のApple Watchにはない新しいボタンを搭載しているのも大きな特徴です。それが、左側面に新搭載されたカスタマイズ可能なアクションボタンです。

Series 8とSE2の場合、特定の機能を呼び出したいとなっても手が濡れていたり、土で汚れていたり、手袋をしていたりすると画面が反応せずに操作出来ないなんてことになりますが、Ultraならアクションボタンを活用することでそれらの悩みを解消出来ます。アクションボタンには自由に機能を割り振れるため、例えばワークアウトアプリや水深計アプリを一発起動したり、コンパスウェイとピントをマークしたりといった使い方が出来ます。スポーツウォッチではスクリーンタッチよりも人気の物理ボタンがApple Watchにも搭載された形となるため、アウトドアやスポーツを楽しむ場面で非常に便利です。

初登場の水深計

Apple Watchの水深計

Apple Watch Ultra用に新登場したのが、水深計アプリ。この水深計アプリは、現在の水深と水温、潜水時間、最大水深などがチェック出来るアプリです。リアルタイムで水深40メートルまで測定出来るため、シュノーケリングや気軽な水中アクティビティを楽しむ際に最適な機能となっています。当然、この水深計機能はSeries 8やSE2には非搭載です。

本格的なダイビングコンピュータアプリ

Apple Watch Ultraを装着するダイバー

Apple Watch Ultraの目玉機能の一つと言えるのが、ダイビングコンピュータアプリ「Oceanic+」の搭載です。このOceanic+はダイビングの世界で有名なイノベーターであるHuish Outdoorsとの共同開発によって誕生した本格的なダイビングコンピュータアプリです。

現在の水深や海面温度などのダイビング指標の表示に加え、減圧限界や早すぎる浮上速度の警告通知も受け取れるアプリとなっています。水深40メートルまでのスキューバダイビングやフリーダイビングを楽しむという人には最高のダイバーアプリとなっています。

スピーカー・マイク

Apple Watch UltraはSeries 8と比較し、スピーカーとマイク性能に優れているのも特徴です。2つのスピーカーを搭載し、さらに3つのマイクを搭載しているため、山頂などの強風下でもクリアな通話が可能となっています。

緊急時のサイレン機能

Apple Watch Ultraには新しいアクションボタンが搭載されていますが、このボタンは緊急時に重宝するサイレンボタンにもなります。山中で道に迷ったり、負傷したり、周囲に何かを知らせる必要がある時などにアクションボタンを長押しすることで、最大180メートル先まで聴こせる86ベシベルのサイレンを鳴らすことが出来ます。これは万が一の緊急時にあると頼りになる機能です。

2022年最新Apple Watch、今選ぶならどの機種がオススメ??

Apple Watch SE2

Apple Watch SE(第2世代)

初めてApple Watchを買うという人には間違いなくエントリーモデルであるApple Watch SE(第2世代)がオススメ。SE2は上位機種のSeries 8よりも2万円も安く買える上に、基本的に普段使いにおいて出来ることに差はほとんどないため、コストパフォーマンスの高さは圧倒的です。特別、常時表示や血中酸素濃度、心電図、皮膚温測定が必須ではないという人は、SE2を選ぶのがオススメです。

また、Apple Watch SE2にはGPSモデルとセルラーモデル(Wi-Fi+Cellularモデル)の2種類ありますが、基本的には本体が安く買えて月額料金も必要のないGPSモデルがオススメ。ワークアウト中などでスマホを携帯していない時でも絶対に着信を見逃したくないという人はセルラーモデルを選んでみるのもオススメ。

さらに、Apple Watch SE2は自分用だけではなく、子供用や高齢者用としてもおすすめ。安く買えるエントリーモデルであるため、GPS見守り用や連絡手段として子供や高齢の親に持たせるのにぴったりです。そういった場合は、Apple Watch単独で電話通信やモバイルデータ通信が出来るようにセルラーモデルを購入する必要があります。

Apple Watch SE(第2世代)

Apple Watch SE(第2世代)

商品名:Apple Watch SE
参考価格:37,800円〜

Apple Watch Series 8

Apple Watch Series 8

どうせApple Watchを購入するなら人気NO.1の定番モデルを選びたいという人には、Apple Watch Series 8がオススメ。仕事で腕時計が必須という人にも、健康管理用にApple Watchが欲しいという人にもSeries 8がオススメ。

Apple Watch Series 8とSE2を比較しての最大の違いは、常時表示機能を搭載しているところ。仕事で何か作業をしている最中でも手を止めることなく、目線を下に落とすだけで普通の腕時計同様にサッと時刻を確認出来るのが魅力です。もちろん、文字盤上に表示しているその他の情報もチラ見ですぐに確認出来るため、仕事場で腕時計が必須という人にはSeries 8が間違いありません。さらに、文字盤が常に表示されているためファッション性も高く、Apple Watchをファッションアイテムの一つとしても楽しみたいという人にもSeries 8がおすすめです。

さらに、Series 8は血中酸素濃度測定機能、心電図機能、皮膚温測定機能といった上位機種限定のヘルスケア機能を搭載しているため、健康管理用としても最適です。特に今回のSeries 8より皮膚温センサーを搭載し、女性向けの健康管理機能が強化されているため、女性の初めてのApple Watchとしてもオススメです。

Apple Watch Series 8

Apple Watch Series 8

商品名:Apple Watch Series 8
参考価格:57,800円〜

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra

ランニングやマラソン、ウルトラマラソン、トレイルラン、登山、ダイビングなどを本気で楽しむアスリートや冒険家にはApple Watch Ultraがオススメ。また、G-SHOCKのようなゴツいシルエットを好む人にもUltraがオススメです。

Apple Watch Ultraは全てにおいて最強の機能性を誇るApple Watchです。どんな環境下でも使えるタフネス仕様に加え、49mmの大型ケース&2000nitsの明るさ&物理ボタンであるアクションボタンを備え視認性と操作性は抜群。さらに最大36時間の長時間バッテリーに高精度の2周波GPSを備え、より長時間のアクティビティをより安全に行え、そしてより正確に計測出来るようになっています。おまけに水深計とダイビングコンピュータアプリも備え、山でのアクティビティやロードでのトレーニングだけではなく、水中でのアクティビティやダイビングにも対応。まさに、どんな場面でも使える最強のApple Watchです。

Apple Watch Ultra

商品名:Apple Watch Ultra
参考価格:124,800円〜

2022年の最新Apple Watchを体験してみよう

Apple Watchを活用する女性

Apple Watchは機能性豊富な人気のスマートウォッチです。特にiPhone上に届く通知を手元ですぐに確認出来るのが便利。そのほかにも、ハンズフリー通話機能やApple Payによるキャッシュレス決済、オフラインでも音楽再生できる音楽再生機能、健康管理に役立つ様々なヘルスケア機能、運動不足解消に役立つワークアウト機能と、とにかく便利な機能がたくさん。

2022年には安く買えるエントリーモデルであるSE2に、定番のSeries 8、さらにプロ仕様のUltraの合計3つの新型モデルが登場しました。どの機種も魅力的なモデルであるため、是非2022年の新型Apple Watchを手に入れApple Watchのある便利な生活を体験してみましょう。

    RUNNAL編集部

    走るをもっと楽しく、もっと快適にするためのランニングメディア「RUNNAL(ランナル)」の公式アカウント。ランナルは、健康のために、ダイエットのために、マラソン大会での自己記録更新のために走るすべての人を応援しています。

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