GarminとApple Watchの比較

ガーミンとアップルウォッチを徹底比較!ランニングするならどっちがオススメ??【2024年最新版】

更新日:  著者:RUNNAL編集部

ランニングやジムワークなどで活用すると便利なのが、Garmin(ガーミン)のランニングGPSウォッチや、Apple(アップル)のアップルウォッチです。ガーミンのGPSウォッチがあれば、手元で手軽に走った距離を計測出来ますし、ランナー向けの様々なトレーニング機能を活用出来ます。アップルウォッチなら、運動シーンだけでなく、平日のビジネスシーンでも休日のお出かけシーンでも様々なスマート機能を活用出来ます。

今回の記事では、ランニングウォッチとして人気の高いガーミンGPSウォッチとアップルウォッチの最新モデルを全10項目で比較し、その違いを紹介しています。そして、どんな人にはガーミンがオススメで、どんな人にはアップルウォッチがオススメかも紹介しています。ランニングなどのフィットネス・スポーツシーンで活用するスポーツウォッチとして、ガーミンかアップルウォッチかで迷っているという人は是非参考にしてみてください。

また、記事内ではGarminの2024年時点での最新モデルであるForerunner 165/265/965とApple Watchの2024年時点での最新モデルであるSE2/Series 9とを中心に比較しています。

※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がRUNNALに還元される場合があります。

ランニング用GPSウォッチにGarminとApple Watchが人気

ランニング用GPSウォッチを装着する人

健康やダイエットのために、さらには初のマラソン大会挑戦のために、ランニングを始めるなら、GPSウォッチがあると便利です。GPSセンサーを搭載した腕時計があれば、走りながら現在の走行距離と走行ペースをリアルタイムに確認出来ます。さらに、心拍計やVO2MAX(最大酸素摂取量)測定機能にと、走る上で便利な機能がたくさん詰まっています。

今や、初心者ランナーから上級者のシリアスランナーに至るまで、ランナーの定番中の定番アイテムとなったGPSウォッチ。GPSウォッチは様々なメーカー(ブランド)より販売されていますが、特に多くのランナーに人気が高いのがGarmin(ガーミン)社のGPSランニングウォッチと、Apple(アップル)社のスマートウォッチであるApple Watch(アップルウォッチ)です。

ランナー人気NO.1のランニングウォッチ「ガーミンGPSウォッチ」

ガーミンのランニングウォッチ

ハーフマラソンやフルマラソンなどのマラソン大会への参加を予定している初心者・初級者ランナーや、本格的にマラソンでサブ4やサブ3を目指す市民ランナー、そして中学・高校・大学で陸上競技の長距離種目に取り組む学生さんに人気が高いのが、Garmin(ガーミン)のGPSランニングウォッチシリーズである「Forerunnerシリーズ(フォアランナーシリーズ)」です。

GarminのForerunnerシリーズは、他社メーカーのGPSウォッチよりもGPSの計測精度が高く(より精確に走行距離や走行ペースを計測出来る)、バッテリー持ちの良さにも優れているのが大きな特徴です。さらに、VO2MAXやリカバリータイム、予想レースタイム、ランニングダイナミクス(フォーム分析データ)、乳酸閾値測定、トレーニングステータス、トレーニング効果など、ランニングやトレーニング関連の機能が非常に充実しているのも魅力です。そのため、ハーフマラソン以上の長距離を走るなら、Garminがあると便利です。

世界で人気NO.1のスマートウォッチ「Apple Watch」

アップルのスマートウォッチ

スマホとペアリングして通知機能や電子マネー機能など様々な便利機能を活用出来るのがスマートウォッチ。現在、HUAWEIやGalaxy、Fitbit、Xiaomi、Amazfitといった様々なメーカー(ブランド)より数多くのスマートウォッチが販売されていますが、その中でも日本を含め世界で圧倒的な人気を誇るのがiPhoneでお馴染みのApple社の「Apple Watch(アップルウォッチ)」です。

Apple Watchは、iPhoneと連携することで手元で通知機能や通話機能、メッセージ返信機能、音楽再生機能、電子マネー機能、ナビ機能、ワークアウト機能など様々な便利機能を活用出来るのが大きな特徴です。GPSセンサーを搭載し、ランニングなど幅広いワークアウトシーンでも活躍するため、日々の健康管理やダイエットの一環としてジョギングやランニングを楽しむという人にも人気のスマートウォッチです。

GarminとApple Watchを全10項目で徹底比較

ガーミンとアップルウォッチ

GPSセンサーを搭載し、走行距離や走行ペース、さらには心拍数やVO2MAXなども測定出来るGarmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)。ともにランニング用のGPSウォッチとしても人気の高いウォッチですが、GarminとApple Watchにはどんな違いがあるのか。今回は、「ディスプレイ性能」「操作性」「バッテリー持ち」「GPS精度」「ランニングデータ」「ナビゲーション機能」「音楽再生機能」「電子マネー機能」「ヘルスケア機能」「SOS機能」の全10項目で比較しています。

1、ディスプレイ性能の比較

AMOLED採用のGarminのレディスプレイ

Garmin Apple
ディスプレイ 165:AMOLED
265:AMOLED
965:AMOLED
SE2:OLED Retina
Series 9:OLED Retina
解像度 165:390x390
265:416x416
965:454x454
SE:324x394/368x448
Series 8:352x430/396x484

まず、最初の比較としてGarmin(ガーミン)とApple Watch(アップウォッチ)のディスプレイ性能の比較です。ディスプレイ性能は、着用者に様々な情報を見やすく表示するための重要なパーツです。このディスプレイ性能は、GarminとApple Watchどちらも優秀で、五分五分と言えます。

Garminの最新Forerunnerシリーズに採用されているディスプレイは、AMOLEDディスプレイ。Appleの最新アップルウォッチに採用されているディスプレイはOLED Retinaディスプレイ。GarminとApple Watchともに有機ELディスプレイで、通常の液晶ディスプレイよりも、色の再現性が高く、画面が鮮やかで美しいのが特徴となっています。視野角が広く、斜めから見ても綺麗に見えるため、走りながら走行データをサッと確認出来るのも特徴です。さらに、明るさも抜群で、早朝や夕暮れ時などの薄暗い時間帯や屋内などの薄暗い場所でもはっきりと画面上のデータを視認出来ます。

Apple Watchの有機ELディスプレイ

ただし、厳密にガーミンとアップルウォッチを比較すると、アップルウォッチの方がガーミンよりも画質が上です。その理由は、Apple独自のテクノロジーであり、4つのピクセルで1つのドットを表現するスケーリング技術を使用した高精細ディスプレイ“Retina”を採用しているためです。iPhoneユーザーなら分かると思いますが、Retinaディスプレイはとにかく綺麗で、その美しさをスマートウォッチ上の小さな画面でも体験出来るのです。

2、操作性の比較

ランニング中の操作しやすいGarminの物理ボタン

Garmin Apple
物理ボタン 165:○
265:○
955:○
SE:-
Series 8:-
画面タッチ 165:○
265:○
965:○
SE:○
Series 8:○

次に、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)の操作性の比較です。走りながら時計を操作するランニングシーンにおいて、操作のしやすさはすごく重要です。そして、このランニングシーンにおける操作性はGarminの方が優秀です。

まず、Garminの基本の操作方法はウォッチ側面の物理ボタンを押す方式ですが、Apple Watchの方は画面のタッチ方式です。もちろん、Apple Watchにも側面にDigital Crown(デジタルクラウン)やサイドボタンはありますが、それらの物理ボタンのみでの操作で完結出来ずに基本的には画面のタッチが必要となります。

走りながらの操作では画面のタッチ方式のApple Watchだと誤タップによる誤操作の可能性が高くなりますし、そもそも冬場の手袋(ランニンググローブ)装着の場面や雨や汗で画面や手が濡れている場面では操作自体が出来なくなる可能性も高いです。そのため、多くのランナーがランニングシーンやマラソン大会では物理ボタンを採用するGarminの方が使い勝手が良いと感じるはずです。

また、ガーミンは物理ボタンによる操作だけではなく、タッチスクリーンを採用し画面のタッチ操作にも対応しています。そのため、ガーミンはランニングシーンで使いやすいだけではなく、普段使いでの操作性もバッチリです。

3、バッテリー持ちの比較

バッテリー持ちの優れたGarminの時計

Garmin Apple
通常 165:11日間
265:13日間
965:23日間
SE2:18時間
Series 9:18時間
GPS計測時 165:19時間
265:20時間
965:31時間
SE2:6時間
Series 9:7時間

3個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)のバッテリー持ちの比較です。GPSウォッチ(スマートウォッチ)のバッテリー持ちは、普段使いしていく上でもワークアウトでGPS計測する場面でも重要です。そして、バッテリー性能に関してはGarminの方がApple Watchよりも圧倒的に優れています。

Apple Watchはバッテリー持ちが悪いと評判ですが、通常時のバッテリー持ちは最大18時間で、GPS使用時のバッテリー持ちは6〜7時間程度です。そのため、Apple Watchを使用する場合は毎日どこかしらのタイミングで充電が必要です。また、GPS計測モードでのバッテリーが最大6〜7時間程度しか持たないため、フルマラソンで使用する分にはゴールまでバッテリーが持つのか、ゴールまで持ったとしても自宅に帰るまでにバッテリー切れにならないかと不安が残ります。そのため、フルマラソン初挑戦で、制限時間いっぱいの6〜7時間あたりを目指す人や、サブ5やサブ6あたりを狙う初心者ランナーにもあまりオススメ出来ません。

一方、Garminは通常モード(スマートウォッチモード)で最大11〜23日間バッテリーが持つので、Apple Watchのように必ず毎日充電する必要性はなく1週間に1回程度の充電で済みます。さらに、Garminはワークアウト計測時(GPSモード使用時)でもバッテリーが最大19〜31時間持つので、制限時間6〜7時間のフルマラソンは余裕です。さらに、制限時間13〜14時間の100kmウルトラマラソンも余裕です。そのため、マラソンを走るなら、やはりバッテリー持ちの良いガーミンが安心です。

4、GPS精度の比較

GPS精度の高いGarminのGPSウォッチ

Garmin Apple
GPS 165:○
265:○
965:○
SE2:○
Series 9:○
2周波GPS 165:-
265:○
965:○
SE2:-
Series 9:-

4個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップウォッチ)のGPS精度の比較です。GPS精度は、着用者の位置情報を正しく計測し、精確な走行距離や走行ペースを算出するのにとても重要です。GPS精度に関しては、元々米国を代表するGPS機器メーカーであるGarminの方が上です。

Garminのミドルクラス以上の機種は最新の2周波GPS(マルチバンド機能)に対応しています。通常のGPSウォッチは従来型のL1周波数のみの受信ですが、2周波GPS搭載機種ではL1周波数に加えL5周波数も同時に受信出来るようになっており、より精確に位置情報の取得が可能となっています。特に、測位衛生システムからの信号の障害物が多い山間部や、高層ビルが立ち並ぶ都市部において2周波GPS搭載のGarminウォッチが強い力を発揮します。開けた河川敷や公園を走るなら差はそこまでありませんが、山を走るトレイルランナーや都市部を走るシティランナーはGarminを選んでおくのがオススメです。

高精度2周波GPS搭載のApple Watch

ただし、Apple Watchの高級モデルであるUltra 2は、Apple Watchシリーズの中で唯一2周波GPS機能に対応しています。ガーミン並みの優れたGPS精度が欲しいけど、やっぱりスマート機能が充実したアップルウォッチを選びたいという人は、Ultra 2を選んでみるのが良いでしょう。

5、計測出来るランニングデータの比較

Garminのランニング機能

Garmin Apple
ランニング関連 走行タイム/走行距離/走行ペース/消費カロリー/心拍数/心拍ゾーン/リカバリータイム/レース予測タイム/上下動と上下動比/接地時間とバランス/ストライド/ピッチ/ランニングパワー/乳酸閾値など 走行タイム/走行距離/走行ペース/消費カロリー/心拍数/心拍ゾーン/上下動/接地時間/ストライド/ピッチ/ランニングパワーなど
トレーニング関連 VO2MAX/トレーニングステータス/トレーニング負荷/トレーニング負荷バランス/トレーニング効果(有酸素・無酸素)など VO2MAXなど

5個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)の計測出来るランニングデータの比較です。GPSウォッチでは、走行距離や走行ペース、心拍数、消費カロリーなど様々なデータを計測出来ます。GarminのForerunnerは初心者から上級者までのランナー向けにランニング専用GPSウォッチとして販売されているため、Apple Watchよりもランニング関連の機能が充実しています。

例えば、GarminのGPSウォッチであればランニング時に走行距離や走行ペースを計測出来るのはもちろん、ランニングによる疲労を考慮し次のトレーニングまでの休息時間の目安を教えてくれる「リカバリータイム」や、現在の走力レベルを考慮しての5km・10km・ハーフマラソン・フルマラソンのそれぞれの予想完走タイムを教えてくれる「レース予測タイム」という機能があります。さらに、現在のトレーニング計画の負荷が適切かどうかわかる「トレーニングステータス」や、トレーニングが有酸素的に無酸素的にどのように効果的だったのかが分かる「トレーニング効果(有酸素・無酸素)」といった機能もあります。

さらにランニングエコノミー改善に役立つ「上下動」「上下動比」「接地時間」「ストライド」といったランニングフォーム指標のデータも取得出来ますし、ランニングパワーや乳酸閾値の計測も可能で、ランナー向けの専門機能が盛りだくさんです。

Apple Watchのワークアウト機能

Apple WatchはGarminに比べるとさすがに取得出来るデータの数や、ランニング・トレーニング関連の機能は劣りますが、それでも健康やダイエットのために走る人や、5〜10km程度の比較的短い距離を走る人には十分過ぎるぐらいのデータを取得出来ます。

特に2022年9月リリースされたWatchOS 9では、Apple Watch単体での「上下動」「接地時間」「ストライド」「ランニングパワー」の計測も可能となっています。そのため、Apple Watchでも十分にランニングを楽しむことが出来ます。

6、ナビゲーション機能の比較

フルカラーマップが利用出来るGarminの上位機種

Garmin Apple
地図ナビ 165:-
265:-
965:○
SE2:○
Series 9:○

6個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)のナビゲーション機能の比較です。知らない土地を走ったり、山道(トレイル)を走ったりする場面で、ナビゲーション機能があると便利です。GarminとApple Watchそれぞれにナビゲーション機能がありますが、ナビに関してはGarminとApple Watchそれぞれに良し悪しがあります。

まず、Garminは地図表示でのナビゲーションに対応しているのは最上位モデルであるForerunner 965のみです。165と265は地図の表示機能はありません。Forerunner 965ではランニングなどのアクティビティ画面でも地図を表示しナビゲーション機能を利用しながらワークアウトを行うことが出来ます。さらに、オフラインでの地図ナビが利用出来るため、市街地でも電波の届きにくい山道でも地図を見ながら安心して走ることが出来るのが大きな強みです。

一方、Apple Watchの方は全てのモデルにiPhone純正のマップAppがインストールされており、地図表示有りのナビゲーション機能が利用出来ます。さらに、会員数NO.1の登山地図GPSアプリであるYAMAPのApple Watch専用アプリもあり、YAMAPアプリを利用することでオフライン環境下でも地図表示が可能となります。ただし、地図表示が出来るのはマップAppかYAMAPのような外部アプリのみとなるため、純正ワークアウトアプリのアクティビティ画面には地図は表示出来ません。この点は、知らない土地で地図を見ながら走りたい人や、トレイルランを楽しみたい人には少し不便に感じるかもしれません。

7、音楽再生機能の比較

Garminの音楽再生機能

Garmin Apple
対応アプリ

Spotify/Amazon Music/LINE MUSIC/AWA

Apple Music/Spotify/Amazon Music/YouTube Music/AWA

オフライン再生対応アプリ

Spotify/Amazon Music/LINE MUSIC/AWA

Apple Music/Spotify

7個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)の音楽再生機能の比較です。音楽再生機能は走りながら音楽を楽しむのに欠かせない機能。GarminとApple Watchは両方ともスマホ無しで音楽再生出来るオフライン再生に対応していますが、対応している音楽配信サービスに違いがあるため、どのサービスに対応しているのかチェックしておくことが大切です。

例えば、Garminの方はSpotifyとAmazon Music、LINE MUSIC、AWAに対応しています。これら全て音楽配信サービスでウォッチ内部の空き容量への音楽データの保存に対応しているため、どの音楽配信サービスでもオフライン再生が可能となっています。つまり、スマホを自宅に置いて外へ走り出しても音楽が聴けるのです。

また、Apple Watchの方はApple Music、Spotify、Amazon Music、YouTube Music、AWAに対応し、それぞれApple Watch用の専用アプリが利用出来ます。ただし、Apple Watch本体へ音楽データを保存しオフライン再生出来るのはApple MuiscとSpotifyの2種類のみです。Amazon MusicやYouTube Music、AWAは近くにiPhoneがある時のみ利用可能となっています。

8、電子マネー機能の比較

Apple Pay

Garmin Apple
対応電子マネー Suica/Visaタッチ決済

Suica/PASMO/iD/QUICPay/Visaタッチ決済/PayPay/Tマネー/LINE Pay/メルペイ/au Pay/WAON/nanaco

8個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)の電子マネー機能の比較です。電子マネー機能とは、IC読み取り機に手元をかざすだけで簡単にキャッシュレス決済が出来るというもの。それぞれ定番のSuicaに対応しているものの、電子マネー機能の使い勝手に関してはApple Watchの圧勝です。

Garminで使える電子マネーの種類は、SuicaとVisaタッチ決済の2種類のみ。一方、Apple WatchはSuicaに加え、iDやQUICPay、PayPay、WAON、nanacoなど多くの電子マネーに対応しています。現状、Apple Watchは日本国内で使える電子マネーへの対応数が数あるスマートウォッチの中でも一番多いため、電子マネーの使い勝手の良さで考えるならApple Watch一択です。また、Apple Watchは通常のSuicaに加えてSuica定期券にも対応しているため、通勤・通学で利用するならApple Watchが最強です。

9、ヘルスケア機能の比較

心電図搭載Apple Watch

Garmin Apple
標準搭載機能 活動量計/心拍計/血中酸素濃度/睡眠計/ストレスレベル/Body Battery/フィットネス年齢/生理周期/妊娠トラッキング 活動量計/心拍計/睡眠計/生理周期
上位限定機能 なし 血中酸素濃度/心電図/皮膚温測定

9個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)のヘルスケア機能の比較です。スマートウォッチのヘルスケア機能は日々の健康管理に欠かせないもの。ヘルスケア機能に関してはGarminのみの機能、逆にApple Watchのみの機能とありますが、日々の健康管理用としてより優秀なのはApple Watch。

まず、Apple Watchの上位機種であるSeries 9には心房細動の早期発見に役立つと言われる心電図機能が搭載されているのが大きな魅力です。現状、日本国内で利用出来るスマートウォッチの心電図機能はApple Watchの上位機種のみ(他社の心電図機能は日本国内未承認)なので、Series 9の心電図Appは非常に貴重な存在です。さらに、血中酸素濃度測定機能や、皮膚温測定機能が搭載されているのも魅力です。

一方、Garminは心電図機能や皮膚温測定機能は無いものの、全てのモデルに血中酸素濃度があります。さらに、心電図機能ほどのインパクトはないものの、Apple Watchには搭載されていない機能としてストレスレベル測定機能や、身体のエネルギー残量を可視化した機能であるBody Battery、実際の年齢と比較した場合の体の年齢の推定値を教えてくれるフィットネス年齢という機能があります。

10、万が一のSOS機能の比較

Apple Watchの転倒検出機能

Garmin Apple
転倒検知
緊急通報サービスへ自動通報 -
緊急連絡先へのメッセージ送信

10個目は、Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)のSOS機能の比較です。SOS機能とはワークアウト中や普段の生活の中で万が一の際の転倒や事故の際にあると頼りになる機能です。このSOS機能に関してはGarminとApple Watch両方に搭載されていますが、より頼りになるのがApple Watchの方。

Garminは万が一激しく転倒してしまった場合、ウォッチが着用者の転倒を検出し事前登録しておいた緊急連絡先へと位置情報を備えたメッセージを送信してくれます。一方、Apple Watchの方は緊急連絡先へのSOSメッセージだけではなく、緊急通報サービスへの通報も自動的におこなってくれる仕組みとなっています。さらに、Apple Watchは転倒や転落の検出だけではなく、2022年新登場の新機能である衝突事故検出機能により自動車乗車の際の衝突事故の検出にも対応しています。万が一自動車事故に遭遇してしまった場合でもApple Watchが自動的に通報もしてくれるため安心感があります。

また、GarminのSOS機能は近くにペアリング済みのスマホがあることが絶対条件です。一方、Apple Watchのセルラーモデル(GPS+Cellularモデル)であれば時計単独での音声通信&モバイルデータ通信が出来るため、近くにiPhoneがなくても緊急通報とSOSメッセージの送信をおこなってくれるという頼もしさがあります。

GarminとApple Watchのスペック比較まとめ

機種 ForeAthlete 165
Garmin Forerunner 165
Forerunner 265
Garmin Forerunner 265
Forerunner 965
Garmin Forerunner 965
Apple Watch SE2
Apple Watch SE2
Apple Watch Series 9
Apple Watch Series 9
価格 39,800円〜 60,800円 84,800円 34,800円〜 59,800円〜
ベゼル 繊維強化ポリマー 繊維強化ポリマー 繊維強化ポリマー アルミニウム アルミニウム/ステンレススチール
ディスプレイ AMOLED AMOLED AMOLED OLED Retina OLED Retina
解像度 390x390 416x416 454x454 368x448
(324x394)
396x484
(352x430)
防水 50m防水 50m防水 50m防水 50m耐水 50m耐水
バッテリー 11日間 12日間 23日間 18時間 18時間
バッテリー(GPS計測時) 19時間 20時間 31時間 6時間 7時間
通知
通話 - - -
音楽再生
(Musicモデルのみ)
電子マネー
地図表示 - -
GPS
2周波帯GPS - - -
距離・ペース計測
フォーム分析
VO2MAX
心拍計
睡眠計
血中酸素濃度 -
心電図 - - - -
皮膚温 - - - -
生理周期
ストレスレベル - -
ボディバッテリー - -

GarminとApple Watch、ランニングするならどっちがオススメ??

マラソン大会参加を見据える初心者や、サブ4やサブ3を目指す中上級者なら「Garmin(ガーミン)」がオススメ

ガーミンGPSウォッチ

Garmin(ガーミン)とApple Watch(アップルウォッチ)、どちらを選ぶべきか。まず、ハーフマラソン(21.0975km)やフルマラソン(42.195km)などのマラソン大会参加を考える人にはバッテリー持ちの良さを考えGarminがオススメです。さらに、サブ4やサブ3を狙う中上級者レベルの人にもランニング・トレーニング機能がより充実したGarminが断然オススメです。

Forerunner 165

Garmin(ガーミン)のランニングGPSウォッチを選ぶなら、まず一番におすすめしたいのがガーミンのエントリーモデルであるForerunner 165です。Forerunner 165は、定価3万円台でガーミン製の本格的ランニングGPSウォッチが買えるコスパの良さです。精度の高いGPSセンサーに加え、専門性の高いランニング・トレーニング機能を多数搭載しています。それらに加えて、豊富なヘルスケア機能を搭載し、Suicaにも対応するなど、とにかくコスパの高い機種となっています。ランニング初心者にも、フルマラソン初挑戦者にもおすすめのモデルです。

Garmin Forerunner 165

商品名:GARMIN Forerunner 165
参考価格:39,800円
サイズ:43x43x11.6mm
重量:39g
ベゼル:繊維強化ポリマー
バンド:シリコン
ディスプレイ:1.2インチAMOLED(390x390)
タッチ操作:◯
防水:50m防水
バッテリー:11日間
バッテリー(GPS):19時間
通知:◯
通話:-
音楽再生:-
電子マネー:◯
地図表示:-
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:-
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:-
ストレスレベル:◯

Forerunner 165 Music(音楽再生対応モデル)

Amazon MusicやLINE MUSIC、Spotifyなどの音楽配信サービスを利用し、最新の曲を聴きながら走りたい人には、Garmin(ガーミン)の音楽再生対応モデルであるForerunner 165 Musicがおすすめです。Forerunner 165 Musicは、ガーミンで一番安く買えるスマホなしで音楽再生出来るランニングウォッチです。定価4万円台で、AMOLED搭載で、タッチ操作に対応し、音楽保存を備え、電子マネーにも対応したGPSランニングウォッチが買えるため、とてもお買い得の機種となっています。音楽を楽しみながら走りたい人におすすめです。

Garmin Forerunner 165 Music

商品名:GARMIN Forerunner 165 Music
参考価格:44,800円
サイズ:43x43x11.6mm
重量:39g
ベゼル:繊維強化ポリマー
バンド:シリコン
ディスプレイ:1.2インチAMOLED(390x390)
タッチ操作:◯
防水:50m防水
バッテリー:11日間
バッテリー(GPS):19時間
通知:◯
通話:-
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:-
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:-
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:-
ストレスレベル:◯

Forerunner 265

フルマラソンでサブ4やサブ3を目指す中・上級者向けの高機能ランニングウォッチが欲しいという人には、Garmin(ガーミン)のミドルレンジモデル(中級機)であり、一番売れ筋モデルであるForerunner 265がおすすめです。Forerunner 265は、最新のGNSSマルチバンド(2周波GPS)に対応し、より補足速度が速く、より測位精度が高い、信頼性ピカイチのGPSウォッチである点です。また、エントリーモデルにはないより専門性の高いランニング・トレーニング機能を多数搭載し、ランナーの目標達成をアシストしてくれる強力なアイテムです。ランナー向けの機能盛りだくさんの高性能GPSウォッチが欲しい中・上級者におすすめです。

Garmin Forerunner 265

商品名:GARMIN Forerunner 265
参考価格:62,800円
サイズ:46.1x46.1x12.9mm
重量:47g
ベゼル:繊維強化ポリマー
バンド:シリコン
ディスプレイ:1.3インチAMOLED(416x416)
タッチ操作:◯
防水:50m防水
バッテリー:13日間
バッテリー(GPS):20時間
通知:◯
通話:-
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:-
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:◯
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:-
ストレスレベル:◯

Forerunner 965

トレイルランニングやトライアスロンなどのアクティビティにも果敢に挑戦するランナーには、Garmin(ガーミン)のハイエンドモデルであるForerunner 965がおすすめです。Forerunner 965は、ワークアウト中のフルカラーマップの表示に対応し、初めて挑む山でも安心してゴールを目指せる高性能ウォッチとなっている点です。地図表示以外にも登り区間を管理出来るClimbProなどトレラン向け機能が充実し、トレラン用GPSウォッチとしても非常に楽しいモデルとなっています。さらに、スイムやバイク関連の機能も充実し、トライアスロンへ挑戦する人にもおすすめです。また、ベゼルにはチタンを採用し、最上位モデルらしい高級感ある見た目となっているのも特徴的です。

Garmin Forerunner 965

商品名:GARMIN Forerunner 965
参考価格:84,800円
サイズ:47.2x47.2x13.2mm
重量:53g
ベゼル:チタン
バンド:シリコン
ディスプレイ:1.4インチAMOLED(454x454)
タッチ操作:◯
防水:50m防水
バッテリー:23日間
バッテリー(GPS):31時間
通知:◯
通話:-
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:◯
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:◯
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:-
ストレスレベル:◯

スマートウォッチとして普段使いするなら「Apple Watch」がオススメ

Apple Watch

フィットネスシーンだけではなく、平日のビジネスシーンに休日のお出かけシーンにも活用したいならApple Watchがオススメ。Apple WatchはOELD Retinaディスプレイを搭載しとにかく画面が美しいのが特徴です。通知機能やメッセージ返信機能を搭載し、Bluetooth通話機能も備えるなど、とにかくスマートウォッチとしてのスマート機能が充実しているため、普段使いにはぴったりなウォッチです。また、心電図機能や血中酸素濃度、皮膚温測定機能などヘルスケア機能も充実しており、日々の健康管理用デバイスとして最適です。特にiPhoneとの相性が抜群であるため、運動シーンだけではなく普段使いしたいiPhoneユーザーにはApple Watchがおすすめです。

Apple Watch SE2

Apple Watch(アップルウォッチ)を選びたいという人に、まずおすすめしたいのがApple Watchのエントリーモデルである「Apple Watch SE(第2世代)」です。Apple Watch SE2は、定価3万円台の低価格でApple Watchの定番の便利機能をほぼ全て体験出来るコスパの良さです。定価3万円台で、通知機能・通話機能・音楽再生機能・電子マネー機能・GPS計測機能などに対応し、他社のスマートウォッチと比較しても非常にコストパフォーマンスの高い機種に仕上がっています。SE2でApple Watchらしい便利体験はほとんど体験できるため、初めてApple Watchを購入するならSE2が一押しです。

Apple Watch SE(第2世代)

商品名:Apple Watch SE
参考価格:34,800円
サイズ:40x34x10.7mm
重量:26.4g(バンド除く)
ベゼル:アルミニウム
バンド:シリコン
ディスプレイ:OLED Retina(324x394)
タッチ操作:◯
防水:50m耐水
バッテリー:18時間
バッテリー(GPS):6時間
通知:◯
通話:◯
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:◯
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:-
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:-
心電図:-
ストレスレベル:-

Apple Watch Series 9

せっかくならApple Watch(アップルウォッチ)の上位モデルを選びたいという人に、最新Apple WatchであるApple Watch Series 9がおすすめです。Apple Watch Series 9は、日本認可の心電図機能や血中酸素機能を搭載し、健康管理用デバイスとして数あるスマートウォッチの中でもトップレベルです。さらに、エントリーモデルであるSE2では対応していない画面の常時表示に対応しているため、常に美しい文字盤を表示出来るのも魅力的です。スポーツシーンはもちろん、ビジネスシーンでも、ファッションスタイルでもカッコよく身につけることが出来ます。

Apple Watch Series 9

商品名:Apple Watch Series 9
参考価格:64,800円
サイズ:45x38x10.7mm
重量:38.7g(バンド除く)
ベゼル:アルミニウム
バンド:シリコン
ディスプレイ:OLED Retina(396x484)
タッチ操作:◯
防水:50m耐水
バッテリー:18時間
バッテリー(GPS):7時間
通知:◯
通話:◯
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:◯
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:-
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:◯
ストレスレベル:-

Apple Watch Ultra 2

Apple Watch(アップルウォッチ)のハイエンドモデルを試してみたいという人には、最強のApple WatchであるApple Watch Ultra 2がおすすめです。Apple Watch Ultra 2は、−20度から摂氏55度までの過酷な環境でも使えるタフネス仕様となっているのが魅力的です。防水は100m耐水仕様で、バッテリーはApple Watch史上最長の最大36時間(GPSモードで最大12時間)のバッテリー持ちを誇ります。また、カスタマイズ可能な物理ボタンであるアクションボタンを備えているのも特徴的です。おまけに高精度の2周波GPSにも対応し、アスリートや冒険家も満足出来る最強のApple Watchとなっています。

Apple Watch Ultra 2

商品名:Apple Watch Ultra 2
参考価格:128,800円
サイズ:49x44x14.4mm
重量:61.4g(バンド除く)
ベゼル:チタニウム
バンド:ナイロン
ディスプレイ:OLED(410x502)
タッチ操作:◯
防水:100m耐水
バッテリー:36時間
バッテリー(GPS):12時間
通知:◯
通話:◯
音楽再生:◯
電子マネー:◯
地図表示:◯
GPS計測:◯
高精度2周波GPS計測:◯
VO2MAX:◯
心拍計:◯
睡眠計:◯
血中酸素濃度:◯
心電図:◯
ストレスレベル:-

マラソン大会へ挑戦するならGarmin、日常使いするならApple Watchを選んでみよう

GPSウォッチを活用する女性ランナー

ランニングをするなら手元で手軽に走行距離や走行ペースの計測が出来るGPSウォッチを使ってみるのがオススメ。GPSウォッチとしてはGarminやApple Watchが特に人気ですが、ハーフマラソンやフルマラソンなどのマラソン大会での使用を前提に考えるならランニングでの使用に特化しバッテリー持ちにも優れるGarminがオススメ。ランニングシーンだけではなく普段使いもするならビジネスシーンやお出かけのシーンでも使い勝手の良いApple Watchがオススメ。

GarminのGPSウォッチとApple Watchはそれぞれに機能性や使い勝手に違いはあるものの、どちらも人気があり優秀なGPSウォッチです。是非、自分に合った方を選びランニングなどのワークアウトシーンや、ビジネスシーン、休日のお出かけなど様々なシーンで活用してみましょう。

RUNNAL編集部

RUNNAL編集部

走るをもっと楽しく、もっと快適にするためのランニングメディア「RUNNAL(ランナル)」の公式アカウント。ランナルは、健康のために、ダイエットのために、マラソン大会での自己記録更新のために走るすべての人を応援しています。

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