ピッチ走法とストライド走法のメリット・デメリット

足の回転を速くして走るピッチ走法と、ストライドを大きくして走るストライド走法、それぞれのメリット・デメリットを紹介しています。ピッチ走法とストライド走法、どちらが自分に向いている走り方なのか、気になっている方は是非参考にしてみてください。

ピッチ走法とは

出典:https://mainichi.jp/graphs/20160121/hpj/00m/050/012000g/2

ピッチ走法とは、ストライド(歩幅)を小さくし、足の回転を速くして走る走り方です。足が長い人よりは、足が短い人に向いた走り方で、身体が小柄な日本人に向いている走り方と言われています。現在、ピッチ走法は日本のトップランナーから市民ランナーまで主流の走り方として定着しています。ピッチ走法の代表的な選手は、2000年シドニーオリンピックで金メダルを獲得した高橋尚子選手です。

メリット

ピッチ走法のメリットは、故障のリスクを抑えられることです。ストライドが大きく着地時の衝撃が大きいストライド走法に比べ、ピッチ走法はストライドが小さいため着地時の衝撃が小さく身体への負担を大きく減らすことが出来ます。まで、走る筋力が出来ていない初心者でも、安心して走ることが出来るランニングフォームと言えます。

また、小柄なランナーにとっては、ストライドを大きくとるストライド走法よりも、足の回転を速くするピッチ走法の方がスピードが出やすいという側面もあります。足の長さが長ければ長いほど、足の回転は遅くなります。一方、足の長さが短ければ短いほど足の回転は速くなります。そのため、小柄なランナーにとっては、足の回転の速さを活かせるピッチ走法が、スピードを出しやすいというわけです。

デメリット

ピッチ走法のデメリットは、ストライド走法に比べるとスピードを出しにくいということです。特に足の長いランナーほど、その影響を受けやすくなります。足の長いランナーは、足の短いランナーに比べ必然的に足の回転は遅くなりがちです。そのため、足の回転力で勝負するピッチ走法ではスピードが出にくいというデメリットがあります。

また、ピッチ走法は着地の際に身体への衝撃を減らすことが出来る反面、足の回転を速くする走り方のためストライド走法に比べエネルギーの消耗は大きくなります。この走法に慣れていないと、特にエネルギー消耗が大きくなり疲労度が大きくなってしまうという側面があります。

ストライド走法とは

出典:http://kuon.ensan-blog.net/entry/2016/03/14/171848

ストライド走法とは全身の筋肉をバネのように使って、ストライドを大きくとり飛ぶように走る走り方のことです。ストライド走法は足の長いランナーに向いた走り方で、手足の長いアフリカ勢ランナーに主流の走り方です。また、日本の選手では2004年アテネオリンピックで金メダルを獲得し、現在のマラソン女子日本記録保持者である野口みずき選手が有名です。

メリット

ストライド走法のメリットは、歩幅が大きいためスピードを出しやすい点です。マラソンや陸上長距離走の強豪、ケニアやエチオピアの選手はほとんどの選手がストライド走法です。

また、ストライド走法はエネルギーの消耗を抑えることが出来ます。足を速く回転させるピッチ走法はエネルギの消耗が大きくなりますが、バネを使ってストライドを大きくして走るストライド走法はエネルギー消耗を抑え、疲労度を小さくすることが出来ます。それによってレース後半にもしっかり力を温存して走ることが出来ます。

デメリット

ストライド走法のデメリットは、足への負担や衝撃が大きいということです。ストライドを大きくするため、着地時に足に受ける衝撃はピッチ走法より大きく、故障のリスクは高くなります。特にまだ走るための筋肉が備わっていない初心者がストライド走法で走ってしまうと、衝撃を上手く受け止めることが出来ず故障してしまう可能性が高くなります。

ストライド走法は、腸腰筋、大腿四頭筋、大殿筋、ハムストリング、ふくらはぎの筋肉が重要です。これらの強い筋肉が求められるため、ストライド走法は初心者向きではなく、上級者向きと言われています。習得にもそれなりに期間が必要です。

ピッチ走法vsストライド走法、どっちがおすすめ??

一般的に初心者にはピッチ走法、上級者にはストライド走法がおすすめ

一般的には、ピッチ走法は初心者向け、ストライド走法は上級者向けと言われています。初心者は、まだ走るための筋肉が備わっていないためストライド走法では足への負担が大きく、負担の少ないピッチ走法が向いています。ピッチ走法は日本で主流の走り方でもあり、初心者でも取り組みやすいです。

上級者は走るための筋力が見に付いているので、ストライド走法にも対応することが出来ますし、スピードが求められる場面では、スピードの出やすいストライド走法が合っています。そのため、初心者はピッチ走法、上級者はストライド走法といったことを一つの目安にしてみると良いでしょう。

個々の脚の長さや筋力によって向き不向きは変わってくる

一般的には初心者はピッチ走法、上級者はストライド走法と言われていますが、実際には個々によってピッチ走法が向いている人、ストライド走法が向いている人と変わってきます。初心者や上級者とは言っても、個々によって足の長さや筋力は違います。初心者の人でも、足が長く、ある程度の筋力が備わっている場合はストライド走法が向いている場合もありますし、上級者でも、小柄で足の回転が速く、ピッチ走法の方が向いている場合もあります。

結局のところ、それぞれの自分にあったものを選ぶことが大切です。初心者、上級者という枠組みではなく、ピッチ走法とストライド走法で、自分にあった走り方を探ってみることが大切です。

RUNNAL編集部

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