遂にCOROS(カロス)の大人気ランニングウォッチであるPACEシリーズに、2025年の新型モデルである「PACE 4(ペース4)」が登場。ランナーの間で“コスパ最強”と評されたPACE 3の後継機種であるPACE 4は、明るくて色鮮やかな1.2インチAMOLEDや、GPSモードで最大41時間のロングバッテリー、音声記録ツールなどを搭載し、よりコスパの良さが光る魅力的なランニングウォッチへと変貌しています。
今回の記事では、カロスのペースシリーズの2025年最新作であるPACE 4と旧作3を比較し、どのような進化を遂げ、どのような違いがあるのかを詳しく紹介しています。また、4と3の変わらない共通点や、逆に4が3よりも劣るデメリットも紹介しています。4か、3かで迷っているという人は是非参考にしてみてください。
目次
COROS PACE 4とは

COROS PACE 4(カロスペース4)とは、カロスの人気ランニングウォッチ“PACEシリーズ”の2025年最新エントリーモデルです。ペースシリーズのエントリー機種は、低価格でありながらも、優れた視認性のディスプレイに、精度の高いGPS計測機能、長時間バッテリー、充実のトレーニング機能などを備え、コスパの高いランニングウォッチとして市民ランナーから絶大な支持を得ています。そして、今回のPACE 4は、2023年発売のPACE 3の後継モデルとして登場した2025年最新機種です。
PACE 4は、PACEシリーズのエントリーグレードとしては史上初めての高精細AMOLEDディスプレイを搭載しているのが最大の特徴です。また、大容量バッテリーと優れたアルゴリムにより、AMOLED搭載モデルでありながらも、スマートウォッチモードで最大19日間、GPSモードで最大41時間の長時間バッテリーを実現しています。さらに、走りながらの操作性を高めるためにアクションボタンを追加したり、トレーニング中の感情を音声メモとして保存出来るように内蔵マイクを搭載したりと、3から4へと着実にバージョンアップしています。

COROS PACE 4と3を比較して、4で大きく進化したところ

2025年12月登場のCOROS(カロス)の高コスパランニングウォッチであるPACE 4は、2023年発売のPACE 3と比較し、どのように進化を遂げているのか気になるところです。4と3を比較しての主な違いは、「ディスプレイ性能」、「バッテリー持ち」、「アクションボタン」、「音声記録ツール」の4点です。
進化①ディスプレイ性能

PACE 4と3の違いの一つ目は、ディスプレイです。3はスポーツウォッチのディスプレイ素材として昔から長く採用されてきたMIPディスプレイを搭載していますが、今回の最新作である4は近年のスマートウォッチのディスプレイとして主流であるAMOLEDディスプレイへとバージョンアップしています。
太陽光を利用するタイプのMIPディスプレイは晴れた屋外での視認性に優れているのですが、曇りや雨、屋内などの環境下では画面が暗くて見づらいなんてこともあります。一方、画素が自ら発光するタイプのAMOLEDディスプレイは非常に明るいためどんな環境下でも視認性抜群です。また、高いコントラスト比や、鮮やかな色彩表現が可能であり、文字盤の見た目も非常に綺麗です。
進化②バッテリー持ち

PACE 4と3の違いの二つ目は、バッテリー持ちです。前作3も十分なバッテリー持ちを誇っていましたが、今作4はさらにバッテリー持ちが良くなっています。
3がスマートウォッチモードで最大15日間、GPSモード(全システムオン)で最大25時間、二周波GPSモードで最大15時間なのに対し、4はスマートウォッチモードで最大19日間、GPSモード(全システムオン)で最大41時間、二周波GPSモードで最大31時間です。バッテリー持ちが強化されたことで、フルマラソンやウルトラマラソン、トレイルランレースなどの長時間に及ぶアクティビティでより使いやすくなっています。
進化③アクションボタン

PACE 4と3の違いの三つ目は、アクションボタンです。PACEシリーズにはProを冠した上位モデルもありますが、今作のPACE 4がPACEシリーズとしても初めてのアクションボタン搭載モデルとなります。
4のアクションボタンを活用することで、ランニング中のメインデータ画面からのルート追跡画面や音楽操作画面への切り替えがスムーズになります。また、アクションボタンはよく使う機能へのショートカットキーとしても活用出来る便利なボタンです。従来からあるデジタルダイヤルとバックボタンに新たにアクションボタンが追加されたことで、4は日常使いやランニング中における操作性が向上しているのです。
進化④音声記録ツール

PACE 4と3の違いの四つ目は、音声記録ツールです。4は内蔵マイクを搭載しています。この内蔵マイクを活用し、アクティビティ終了時にフィールドバックを音声で記録することが出来ます。また、ボイスピン機能を使用して、トレーニング中でもその時の感情を音声で保存し、後からアプリでその音声を直接聞いたり、自動的に文字起こしされた文章で確認したり出来ます。ただし、この内蔵マイクは、あくまでもトレーニングにおける音声メモを残すためのマイクであり、Bluetooth通話などのスマート機能で活用するためのマイクではありません。
COROS PACE 4と3を比較しての主な共通点

COROS(カロス)の2025年最新機種であるPACE 4は3から着実に進化していますが、4と3で共通する点も多々あります。もし、3から4への進化点にそこまで魅力を感じない、4と3の共通点を確認し3で十分と感じた、という人は、わざわざ最新モデルの4を選ぶ必要はなく、より安く買える3でも十分です。
共通点①軽くて薄くて快適な装着感

PACE 4と3の一目の共通点は、どちらも軽くて薄くてランニング中でも快適な装着感を誇るランニングウォッチである点です。4はシリコンバンド装着時で40g、3は39gととても軽量です。ナイロンバンド装着時だと、4が32g、3が30gとさらに驚くべき軽さとなります。また、ボディ本体の厚みは4が11.8mm、3が11.7mmと薄型設計になっています。少しでも、軽さや薄さを求めるランナーにとっては非常に理想的なランニングウォッチとなっています。
共通点②位置測位精度の高い2周波GPS対応

PACE 4と3の二つ目の共通点は、精度の高いGPS計測機能を搭載している点です。4と3ともに定価3万円台の低価格モデルですが、どちらもL1周波数とL5周波数の両方を受信出来る2周波GPSに対応しています。2周波GPSは一般的なL1周波数のみしか受信しないGPSと比較し、精度の高い位置情報測位が可能です。特に、高い建物が建ち並ぶ都市部や、木々が生い茂る山間部などにおいてその威力を発揮してくれます。
共通点③先進的で多様なトレーニングサポート機能

PACE 4と3の三つ目の共通点は、トップアスリートも愛用している高次元で多彩なトレーニング機能を有している点です。カロスは、レース目標に沿ったトレーニングプランを作成してくれる「トレーニングプラン作成」や、ランニング能力を客観的な評価値で示してくれる「ランニングレベル」、直近のトレーニングデータからマラソンの予想タイムを算出してくれる「レース予測」、目標ペースと競争出来る「バーチャルペーサー」、ランニングフォームを分析出来る「ランニングフォームテスト」など、ガーミンにも負けないぐらい、ランナー向けの機能が充実しています。さらに、世界のトップチームも採用するデータ分析ツールであるTraining Hubも利用可能です。これらは4と3でほぼ同じです。
COROS PACE 4と3を比較して、4が劣るところ

2025年新発売のPACE 4は2023年モデルのPACE 3と比較し、AMOLEDディスプレイ採用や、バッテリー強化、アクションボタン追加、音声記録ツール搭載などの点で進化しています。しかし、4が唯一、3よりも劣る注意すべき点が一点だけあります。それが、「常時表示オン時のバッテリー持ちが悪い」という点です。
デメリット①常時表示オンだとバッテリー持ちが悪くなる
AMOLEDディスプレイは明るくて色鮮やかであるが故に、当然MIPディスプレイよりもバッテリー消費量は多くなります。4は3よりもバッテリー持ちが強化されているのですが、それはあくまでも常時表示オフ時の話です。AMOLEDディスプレイ搭載機種は、画面を常に表示する常時表示オンモードと、画面は基本的には真っ暗(スリープモード)で手首をかざすと点灯する常時表示オフモードがあります。大抵の人は、バッテリーを長持ちさせるために常時表示オフモードで使用しますが、常時表示オンモードだと4はスマートウォッチモードで最大6日間と、3よりもバッテリー持ちが悪くなってしまうのです。常に常時表示オンで使いたい人はこの点、要注意です。
COROS PACE 4・3・2のスペック比較表
PACE4![]() | PACE3![]() | PACE2![]() | |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2025年12月上旬 | 2023年9月27日 | 2021年2月1日 |
| 価格 | 36,300円 | 33,000円 | 29,480円 (84,800) |
| サイズ | 43.4x43.4x11.8mm | 41.9x41.9x11.7mm | 42x42x11.7mm |
| 重量 | 40g (ナイロンバンド装着時32g) | 39g (ナイロンバンド装着時30g) | 35g (ナイロンバンド装着時29g) |
| レンズ | ミネラルガラス | ミネラルガラス | ミネラルガラス |
| ベゼル | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー | 繊維強化ポリマー |
| バンド | シリコン | シリコン | シリコン |
| ディスプレイ | AMOLED | MIP | MIP |
| ディスプレイサイズ | 1.2インチ | 1.2インチ | 1.2インチ |
| 画面解像度 | 390x390 | 240x240 | 240x240 |
| カラー表示 | ○ (フルカラー) | ○ (64色) | ○ (64色) |
| タッチ操作 | ○ | ○ | - |
| アクションボタン | ○ | - | - |
| 防水 | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
| バッテリー (日常使用&睡眠) | 19日間 | 15日間 | 11日間 |
| バッテリー (GPSモード/標準) | - | 38時間 | 27時間 |
| バッテリー (GPSモード/全システムオン) | 41時間 | 25時間 | - |
| バッテリー (GPSモード/二周波オン) | 31時間 | 15時間 | - |
| 内蔵マイク | ○ | - | - |
| 音楽保存 | ○ | ○ | - |
| 内蔵メモリ | 4GB | 4GB | ? |
| アクティビティメモリ | 1200時間 | 1200時間 | 200時間 |
| GPS | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS | GPS/GLONASS/Galileo/Beidou/QZSS |
| 2周波GPS | ○ | ○ | - |
| センサー | 光学式心拍計/気圧高度計/加速度センサー/ジャイロセンサー/コンパス/体温計/光学式パルス | 光学式心拍計/気圧高度計/加速度センサー/ジャイロセンサー/コンパス/体温計/光学式パルス | 光学式心拍計/気圧高度計/加速度センサー/ジャイロセンサー/コンパス/体温計 |
| ヘルスケア | 心拍/血中酸素/ストレス/睡眠/HRV指標/ヘルススナップショット | 心拍/血中酸素/ストレス/睡眠/HRV指標/ヘルススナップショット | 心拍/ストレス/睡眠/ヘルススナップショット |
| ナビゲーション | ルート軌跡表示/チェックポイント/スタートに戻る/コース離脱アラート/タッチパネル/安全機能 | ルート軌跡表示/チェックポイント/スタートに戻る/コース離脱アラート/タッチパネル/安全機能 | ルート軌跡表示/チェックポイント/スタートに戻る/コース離脱アラート/安全機能 |
| ランアクティビティ | ラン/トレッドミル/トラックラン/トレイルラン | ラン/トレッドミル/トラックラン/トレイルラン | ラン/トレッドミル/トラックラン |
| 出力ペース | ○ | ○ | ○ |
| EvoLab | ○ | ○ | ○ |
| 運動アラート | ○ | ○ | ○ |
| インターバルトレーニングの基礎・応用 | ○ | ○ | ○ |
| 計画したワークアウト | ○ | ○ | ○ |
| トレーニングプラン | ○ | ○ | ○ |
| ランニングレベル | ○ | ○ | ○ |
| 安静時心拍数 | ○ | ○ | ○ |
| 水中での心拍測定 | ○ | ○ | ○ |
| アクションカメラコントロール | ○ | ○ | ○ |
| バーチャルペーサー | ○ | ○ | ○ |
| バーチャルラン | ○ | ○ | ○ |
| ランニングフォームテスト | ○ | ○ | ○ |
| 標高モード | ○ | ○ | - |
| タッチスクロール | ○ | ○ | - |
| スマホ表示 | ○ | ○ | ○ |
| 音声記録ツール | ○ | - | - |
COROS PACE 4と3を比較して、今選ぶならどっちがおすすめ??
今選ぶなら、AMOLED搭載のPACE 4がおすすめ!!

今、COROS(カロス)の人気ランニングウォッチPACEシリーズを買うなら、やはり最新作である「PACE 4」が一押しです。PACE 4は3から値上げしているものの、値上げ幅はそこまで大きくなく、むしろ進化点を考慮すると、前作よりもコスパの良さが光るランニングウォッチへとバージョンアップしています。
2025年新発売の新型PACE 4の最大の魅力は、日常使いでも運動中でも抜群の視認性を誇る明るくて色鮮やかなAMOLEDディスプレイを採用した機種である点です。定価3万円台のランニングウォッチとしては、AMOLEDディスプレイを採用しているという点だけでもかなりの高スペックです。また、元々PACEシリーズの大きな売りであったバッテリー持ちの良さがさらに強化され、日常使いで最大19日間、最高のGPS精度を誇る2周波GPSモードでも最大31時間の驚くべきバッテリー持ちを備える点も非常に魅力的です。さらに、新たな操作ツールとしてアクションボタンが追加されたことで、普段使いでも運動中でも操作性が良くなっています。内蔵マイク搭載でワークアウト中でもその時の気づきをすぐに音声メモとして記録出来る点も面白いです。
昨今、物価高の影響で各社のランニングウォッチの価格も高騰を続ける中、定価3万円台でこのスペックを備えるPACE 4はまさに神的なコスパです。今、ランニングウォッチ全体を見ても非常におすすめの機種です。

より安く買いたいなら、PACE 3がおすすめ!!

初めてのランニングウォッチの購入や、古い機種からの乗り換えに、少しでも安いランニングウォッチを選びたいという人には、PACEシリーズの旧作である「PACE 3」がおすすめです。
PACE 3の最大の魅力は、新作の4よりも安く買える、非常に狙い目のランニングウォッチである点です。4登場により、型落ちモデルとなってしまいましたが、それでもランニングウォッチとしては十分過ぎる機能性を誇るため、そこまで最新機種や最新機能にこだわらないという人には一押しです。3は超軽量薄型ボディに、スマートウォッチモードで最大15日間、GPSモードで最大38時間のロングバッテリーを搭載しています。GPSも2周波GPSに対応し精度の高いGPS計測が可能であるため、フルマラソンやウルトラマラソン、トレイルランでも十分便利に活用出来ます。
また、トップ選手も愛用しているCOROSならではの高機能分析ツールであるCOROS Training Hub(PCツール)も活用出来ます。少しでも安く買いたいなら、今、PACE 3が狙い目です。

COROSの高コスパランニングウォッチであるPACE 4又は3を体験してみよう!
ランニングウォッチとして間違いなくコスパ最強であるCOROSのPACEシリーズ。3も非常にコスパが高い機種だったのですが、最新の4はAMOLEDディスプレイを採用しバッテリー持ちが強化されるなど大きな進化を遂げながらも定価3万円台を維持し、他社製と比較しよりコスパの高さが際立つランニングウォッチへと進化しています。
コスパ重視で相棒となるランニングウォッチを買いたいというランナーには、COROSのPACEシリーズは間違いのない機種です。その中でも、普段使いもランニング用も兼用したいなら、使い勝手のよいAMOLEDディスプレイ搭載の最新作4がおすすめ。少しでも安く買いたいなら旧作3がおすすめ。4か、3か、どちらかベストな方を選択し、COROSのPACEシリーズが誇る最高のコスパを体験してみましょう。



