夜間のランニングではLEDライトを身に着けて走るのがおすすめです。特に真っ暗な山道、田舎道、河川敷を走る場合は明るいLEDライトが必須。明かりを身に着けることで、車やバイク、自転車、歩行者との交通事故・接触事故を防ぎ、悪路の凹凸での転倒や道路わきの溝への落下といったアクシデントを避けることが出来ます。
もちろんライトを身に着けて走るなら、懐中電灯を手に持って走るスタイルではなく、走りやすい光るアイテムを取り入れるのがおすすめ。走る用のライトは頭に装着するヘッドライトや腰に装着するウエストライト、腕に巻き付けて使うアームバンドライトといった様々な種類があります。それぞれ視界改善や視認性アップといった点で特徴に違いあるので、自分に合ったものを選びましょう。
この記事では、暗い夜道でのランニングをより安全に、そして安心して走れるように、おすすめのランニングライトを紹介しています。全種類・タイプ別に特徴を紹介しているので、きっと自分に合ったグッズが見つかるはずです。是非参考にしてみてください。
目次
夜間のランニングにライトがおすすめな理由
- 接触事故の予防
- 怪我の予防
- 防犯対策
夜走るならランニングライトを持って走るのがおすすめです。夜でも明るい都会の中心部を走るような場合は、それほどライトは必要ありません。しかし、都会から少し離れたところへ行くと夜は街灯が少なく暗い。特に田舎へ行けばいくほど夜間は真っ暗になるので安全性、防犯性を考えてもライトは必須。夜走る時にライトが必要な理由は様々ありますが、その代表的な理由が「接触事故の予防」、「怪我の予防」、「防犯対策」という三つです。
①視認性アップで接触事故を防ぐ
夜間のランニングでは、接触事故に注意。歩道を走る時は歩行者、自転車、車道近くを走る時は車、バイクとの交通事故に注意する必要があります。夜間は暗く、向こう側から走ってくる車やバイクのドライバー、そして自転車に乗っている人、歩く歩行者からランナーの存在が見えにくい。気付くまでに時間がかかるので、車やバイクが真横スレスレを通過して怖い思いをすることもありますが、最悪の場合ぶつかってしまうこともあります。それを避けるためにも夜でも目立つライトが必要。
②足元を照らし予期せぬ怪我を防ぐ
昼間は何でもない道路の凹凸や段差も、夜間になると怪我を招く大きなトラップとなります。夜間は足元が暗くて見えにくいため、昼間にすぐ気づくような凹凸や段差にも気づかず、つまづいたり、足を捻ってしまったりするリスクが高くなります。また、側溝に気付かず足を落としてしまい大怪我をしてしまう可能性もあります。そういった予期せぬ怪我を防ぐためにも、足元を照らしてくれる明るいLEDライトが必要です。
③不審者から身を守る防犯対策
ライトを身に着けることは、防犯対策としても効果的。夜間の明るい光は、犯罪を抑止する効果があります。不審者にとって犯罪行為が周囲からバレるような明るい光の下には近づきたくないもの。明るい光を身に着けて走っていれば、事前に不審者が近づいてくるのを防ぐことが出来ます。特に、夜間の女性一人でのランニングでは、防犯対策としてライトライトが必須。ライトがあれば、万一何かあっても周囲の人にすぐに気づいてもらえます。
ランニングライトは全8種類
- ヘッドライト(頭装着)
- キャップライト(帽子取付)
- ネックライト(首掛け)
- アームバンドライト(腕装着)
- ボディライト(胸装着)
- ウエストライト(腰装着)
- シューズライト(かかと取付)
- クリップライト(どこでも取付)
夜間・早朝のランニング用ライトを選ぶなら、手持ちライトよりも、体のどこかに取りつけ固定出来るものがおすすめです。ライトを手に持って走ると、ランニングフォームが乱れてしまったり、余計に疲れてしまったりと良い事はありません。ランニング用にヘッドライト、アームバンドライト、ウエストベルトライトといった様々な種類のライトが発売されていますので、そういった両手が解放されるライトを活用してみましょう。
ランニング用ヘッドライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
ランニングヘッドライトは、頭に取り付けるライトです。ヘッドライトの特徴は、進行方向の明るく照らすことが出来ることです。真っ暗な山道でも、街灯の無い河川敷でも、明かりの少ない田舎道でも、前方方向を明るく照らすことが出来るので、本当に真っ暗な道を走る時に最適。特にヘッドライトには、他のランニングライトと比較して、明るさの指標となるルーメン値が300ルーメンを超えるものも多く、本当に明るいです。
もちろん、遠くを照らすのはもちろんのこと、ヘッドライトの角度を調整することで、簡単に足元も明るく照らすことが可能です。足場が悪い凹凸のある道や、道の端に落ちそうな溝があるようなところでも、足元が見えるので安全に走ることが可能。
また、ヘッドライトの後方部分には、後方からの視認性を高める目的で赤く光る「後部認識灯」が付いているのが一般的。歩道と車道の区別が曖昧なところや近いところを走る時、後方から来る車やバイク、自転車からも認識灯が見えるので安心。ヘッドライトを選ぶ時はメインライトの明るさはもちろんのこと、後方の認識灯の有無もしっかりと確認しておくのがおすすめ。
ジェントス・ヘッドライト(HW-000X)
ランニング用ヘッドライトを選ぶならジェントスの「HW-000X」がおすすめ。このモデルは最大300ルーメンと明るいのが特徴。遠くを照らすことはもちろん、ヘッドライトのライト角度を自由に調整出来るため、足元をしっかりと照らしたい時にも最適。後方には認識灯が付いているので、後ろから来る車やバイク、自転車からもわかりやすい。重さも200gを切る軽量性に優れているので、邪魔にならない。
ランニング用キャップライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
〇 | △ | 〇 | × |
ランニングキャップライトは帽子に取り付けるライトです。普段使っているランニングキャップのツバ部分に装着することで、ヘッドライトのように前方を明るく照らすことが出来ます。ヘッドライトに比べると明るさは劣るものの、軽く簡単に取り付け可能なので、ヘッドライトの代わりとして使えます。また、通常のヘッドライトは明るすぎて、前方から来る車や自転車、歩行者に眩しくて迷惑になってしまうこともありますが、キャップライトであれば明るすぎることがないので迷惑になることもありません。
もちろん、ライトの角度を調整することで、足元を照らすことも可能です。ただし、ヘッドライトは後ろ側に認識用の灯りが付いていますが、キャップライトは付いていません。もし、対向車だけではなく後ろから来る車やバイク等からも見えやすいようにしたいのであれば他のライトと併用するのがおすすめです。
ジェントス ・キャップライト(HC-232)
日本でトップシェアを誇るLEDライトメーカー「ジェントス」が販売する帽子に取り付けるタイプのキャップライト。簡単に帽子のツバ部分に取り付けることが出来、ヘッドライト代わりとして活用出来ます。通常の明るいヘッドライトに比べると明るさは抑えめの20ルーメン。明るすぎないライトのため、歩行者やランナーが多い場所でも問題無く使用出来るライトです。重量も26.5gとヘッドライトよりも軽く、よりカジュアルに装着出来るライトとなっています。
ランニング用ネックライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
△ | △ | 〇 | × |
ランニングネックライトは首から掛けるライトです。ネックライトは主にウォーキングや犬の散歩用途で使われることが多いので、他のランニング用ライトに比べると明るさはかなり抑えめです。おまけに、走る度にライトが揺れてしまうので、それなりのペースで走っていると邪魔になってしまうことが多いです。そのため、ある程度の速さで走るような人には不向き。どちらかというと、早歩きよりぐらいのゆったりとしたペースでジョギングをする人向けです。
パナソニック・LEDネックライト(BF-AF10P)
パナソニックの人気のLEDネックライト。首にかけるだけのライトグッズで、両手が自由に使えるようになるハンズフリータイプのライト。7.5mmの白色LEDを使用し、足元を明るく照らしてくれるため、足元が見えにくい夜間に最適。ジョギング・ウォーキング・犬の散歩と様々な用途で活用出来るライトです。
ランニング用腕ライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
× | × | ◎ | ◎ |
ランニングアームバンドライトは腕に巻いて使用するライトです。腕用ライトは、自分自身の視界を改善するためのライトではなく、周りからランナーを見つけやすいようにするためのライトです。ヘッドライトのように進行方向、足元を明るく照らすといった目的のものではありません。歩行者とぶつからないよう、車やバイク、自転車とぶつかって交通事故に遭遇しないようにするための安全ライトです。
腕装着ライトは、視認性アップという点では最高のライトグッズ。ライトが腕振りの度に揺れるので、前から来る対向車や後ろから来る車のドライバーに、はっきりとランナーの存在を知らせることが可能です。また、通常点灯モードだけではなく、ピカピカと光る点滅モードがあるのが一般的。点滅モードはより視認性を高めるのに効果的。腕ライトは、真っ暗な夜間にランナーが闇にまぎれてしまうのを防ぎ、交通事故に遭遇するのを未然に防いでくれるライトです。
ジェントス・LEDセーフティバンド(AX-800シリーズ)
腕装着用ランニングライトと言えば、ジェントスのアームバンドタイプのLEDライトが圧倒的に人気。通常のアームバンドライトより光る面積が大きいので、視認性はバッチリです。もちろん点灯モードだけではなく点滅モードもあるので、安心。おまけに光る色は、緑、赤、青の3色とあるので、その日の気分に合わせて色をチェイスすることが可能。防水性もIPX4相当なので、汗をかいても安心なのはもちろん、突然の雨でも安心です。
ランニング用胸ライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
ランニング胸ライトは文字通り、胸の部分にライトを取り付けるアイテムです。体の中心部である体幹部にライトを取り付けるため、前方も足元も視界が良く、ライトの光が上下左右に揺れにくいのも特徴。走る時にも邪魔になったりすることも少ないので、走ることに集中出来るのも胸ライトの良いところです。明るさも200ルーメン以上と明るいものが多く、河川敷の真っ暗な道はもちろん、ナイトトレイルをする時にも重宝します。
また、胸用ライトを選ぶなら、安全性を考慮し背中側に認識用のランプがついているものがおすすめ。
SGODDE・LEDランニングライト(胸装着)
胸に装着するランニングライトと言えば、SGODDEのランニングライトがおすすめ。最大250ルーメンの圧倒的な明るさで、ランナーの進行方向と足元を明るく照らしてくれます。明るさはローモード(180ルーメン)とハイモード(250ルーメン)と切り替えることが出来るため、走る環境によって明るさを調整可能。背中部分には赤色ランプがあるので、後方からの視認性もばっちり。
参考価格:1,899円(税込)
明るさ:最大250ルーメン
点灯時間:3時間(ハイモード)/4時間(ローモード)/6時間(点滅モード)
充電式:USB充電
防水:IP65
重量:160g
ランニング用腰ライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
〇 | ◎ | ◎ | △ |
ランニングウエストベルトライトは、腰に装着するライトです。腰用ライトは、装着する部位が足元に近いところなので、足場を明るく照らすことが出来るライトです。ヘッドライトや胸ライトよりも低い位置に装着するため、足元を照らすのに最適。足場が悪い道でも、いち早く段差や障害物に気付くことが出来ます。予期せぬ転倒や落下といったアクシデントを未然に防ぐのに効果的。
腰に装着するウェストベルトタイプは、足元をしっかりと照らすことが出来ます。舗装されていないような場所や段差があるような場所を夜間に走る場合は腰に装着するベルトタイプがおすすめです。
ReUdo・ランニング用ウエストライト(RE-RNL2)
腰用ライトと言えば、ReUdoのウエストライトがおすすめ。最大170ルーメン、照射距離最大100m以上の明るいライトで前方、足元をバッチリと明るく照らしてくれます。角照射とスポット照射を切り替えることで、近くを広範囲に、そして遠くのものをはっきりと照らすことが出来る優れもの。明るさ、照射角は走りながらでも簡単に変更できるため、走る環境の変化に即座に対応。重みの原因となるバッテリーパックは背面に配置することで、走行中の光のブレを極限に抑え、安定した視界をランナーに提供してくれます。また、しっかりと前を見通すことが出来る前照射性に優れているので、サブ3レベルの速いランナーにもおすすめ。初心者ランナーからベテランランナーまでおすすめ出来る、ランニングに特化したランニングライト。
参考価格:2,980円(税込)
明るさ:最大170ルーメン
点灯時間:5時間(90ルーメン)/3時間(150ルーメン)/1時間(170ルーメン)
電池式:単四アルカリ乾電池3本(別売)
防水:IPX3
重量:105g
ランニング用靴装着ライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
× | × | 〇 | ◎ |
ランニングシューズライトは、靴のかかと部分に取り付けるライトです。靴に取り付けるので、走る度にライトが揺れて、後方からの視認性が高いのが特徴。後ろからやってくる自転車やバイク、車のドライバーに自分の存在をいち早くアピールすることが可能です。車道との距離が近く、近くを車やバイクが通り過ぎるようなところで走る時の安全ライトとして最適。また、後方だけではなく、前方からも光が揺れて見えるので、前から来る対向車からも見えやすいです。
MayAi・ランニングライト(シュークリッパー)
シューズライトは、MaiAiのシュークリッパーがおすすめ。ランニングシューズのかかと部分に装着することで、ランニング中の視認性を向上させてくれる優れたアイテム。走る度に明るい光が上下・前後に揺れるため、前から見ても後ろから見ても横から見ても、ランナーの存在が分かりやすい。夜間や早朝など暗い時間帯の視認性向上に最適。また、ランニング用途だけではなくイベント・フェス等のライトグッズとしても人気のアイテムです。靴に取り付けるだけで華やかでおしゃれな光を放ってくれます。ライトの色は青、緑、青の3色を切り替えることが出来、さらに点滅モードに切り替えることも可能です。電池交換不要のUSB充電式なのもうれしいところ。
参考価格:1,699円(税込)
点灯時間:3.5時間(赤/緑点灯時)/20時間(青点灯)/5時間(赤・緑点滅時)/30時間(青点滅時)
充電式:USB充電
防水:IPX5
重量:100g(2足分)
ランニング用クリップライトの特徴とおすすめ
自分自身の視界 | 周りからの視認性 | ||
---|---|---|---|
前方 | 足元 | 前方 | 後方 |
× | × | 〇 | 〇 |
ランニングクリップライトは、どこにでも取付可能なライトです。帽子にもポーチにも服のポケットや裾にも、クリップで挟めるところであればどこでも取付可能。前側に付ければ前からの視認性が高まり、後ろ側に付ければ後ろからの視認性が高まります。全面と背面両方に取り付けることで前方と後方どちらからの視認性が高まり、夜間の安全性がアップ。
Salerno・LEDクリップライト
ランニングウェア、ランニングポーチ、アームバンドなどクリップで挟むことが出来る場所にはどこでも取りつけることが出来るLEDクリップライト。装着する場所を選ばず、どこにでも取りつけ可能で、どの部位も光らせることが出来るため、使い勝手は抜群。高輝度LEDを3個使用しているので、非常に明るく視認性は抜群です。点灯モードは常時点灯、高速フラッシュ、低速フラッシュの3モードに切り替え可能で、しっかり目立ちたい時には高速フラッシュや低速フラッシュ等の点滅モードを利用出来ます。コンパクトで軽量設計のため、持ち運びにも便利です。
参考価格:880円(税込)
点灯時間:60時間(常時点灯)/80時間(点滅)
電池式:リチウムボタン電池CR2032x2個(付属)
ランニングライトで夜ランをもっと楽しもう
ランニングライトがあれば、暗闇で見えにくい道も見えやすくなり、周りにも自分の存在をアピールできるため、今まで以上に安全に走ることが出来ます。安全に走れるようになれば、今まで以上に夜ランを楽しむことが出来るはずです。ライトは腕に巻くものから胸や腰に取り付けるもの、頭に装着するものまでさまざまあり、それぞれで特徴に違いがあるので、自分に合ったものを見つけましょう。そして、もっともっと夜のランニングを楽しみましょう。