ランニングシューズのメーカーは国内発のアシックス、ミズノ、海外発のナイキ、アディダスを始め数多くあります。ランニング初心者のシューズ選びでは、どのブランドを選ぶか迷うところですが、基本的にはランナーから人気がある定番のブランドを選べば問題ありません。もし、他の人とデザインが変わるのが嫌という人は、他のランナーと靴がかぶることが少ないマイナーメーカー(新興メーカー等)を選ぶとよいでしょう。
日本で発売されているランニングシューズは、本当に無名なブランドまで含めると無数にありますが、この記事で紹介しているのは、本当におすすめ出来る全14社。各社シューズの特徴と人気シューズを詳しく紹介しています。
ランニング・マラソン用シューズは発売する会社によって、「足幅が広めor狭め」、「機能性重視orお洒落度重視」、「クッション性重視or反発性重視」といった違いがあるので、自分にあったメーカーを見つけてみてください。
目次
ランニングシューズメーカーのおすすめ全15社一覧
ランナーによる人気メーカーランキングTOP10

出典:ランナー世論調査2017
ランニングシューズを発売するメーカーはたくさんあります。ランニング初心者はどのメーカーが人気があるメーカーか分からないという人も多いでしょう。そんな時は、「ランナー世論調査2017(アールビーズ社)」の“お気に入りのシューズブランドTOP10”を参考にしましょう。
第一位からアシックス、アディダス、ミズノ、ナイキ、ニューバランスといった順番。基本的にランニングシューズはこの5メーカーが他社を圧倒し、ランニング・マラソン業界で高いシェアを獲得しています。みんなが履く有名どころのシューズを履きたいという場合は、この5大メーカーから選ぶのがベストです。
トレランやウルトラマラソンでは、人気メーカーがガラッと変わりますが、一般的なランニング用途、5キロからフルマラソン、陸上競技、駅伝での使用であれば、アシックス、アディダス、ミズノ、ナイキ、ニューバランスが人気なのは毎年変わりません。
人気メーカー5社の各社の特徴と人気シューズ
asics(アシックス)

出典:アシックス
ランニングシューズメーカーの一番人気と言えば「アシックス」。アシックスは国内発のスポーツシューズメーカーで、ランニングシューズを始めランニング市場で圧倒的な存在感を持つ超人気ブランド。スポーツショップに初めてのランニングシューズを買いに行って、真っ先に店員から勧められるのがアシックス。また、陸上部で頑張る中学生・高校生の練習用・レーシング用シューズとしても定番のブランド。
特徴①日本人の足に合う
アシックスの特徴は、日本人特有の幅広甲高の足に合いやすいこと。若い人は足幅狭めの人も増えていますが、30代、40代以降の人にとっては足幅が広くゆったりと履けるアシックスのシューズが快適。一般的なシューズは足幅まで選べないことが多いですが、アシックスならレギュラー(2E)だけではなくワイド(3E)、スーパーワイド(4E)を選べます。
特徴②足に優しい
アシックスはクッション性に優れているシューズが多い。かかとには通常の衝撃緩衝素材EVAより優れているGEL(ゲル)を使用し、ミッドソールにもクッション性が良く軽やかなFlyteFoam(フライトフォーム)を採用するなど膝に優しい。初心者ランナーが初めてのシューズ選びでアシックスを勧められることが多い理由のは、このクッション性の良さです。
特徴③初心者・中級者・上級者の人気モデルが揃っている
アシックスは、高いクッション性と安定性を備えた初心者向けの「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)」、軽量性と優れたグリップ力を発揮する上級者向けの「TARTHERZEAL(ターサージール)」など、初心者ランナーからフルマラソンサブ3を目指す上級者ランナーまで幅広い層に人気のシューズが揃っています。フルマラソン完走、サブ5、サブ4、サブ3.5、サブ3までそれぞれのレベルに合った人気シューズがここまでそろっているのは中々ありません。
アシックスの大人気シューズは「GT-2000(ニューヨーク)」
アシックスの人気シューズ(代表作)と言えば「GT-2000(ニューヨーク)」です。ランニングシューズに求められる4大機能(クッション性・安定性・軽量性・反発性)がどれも高い次元でバランス良く設計されたシューズです。初めてランニングを始める人からフルマラソンでサブ5を目指すランナーまで使える人気シューズです。
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MIZUNO(ミズノ)

出典:ミズノ公式サイト
アシックスと同じく国内の人気メーカーである「ミズノ」。ミズノのランニングシューズは機能性を重視したものが多く、初めてランニングをする人、初めてハーフマラソン、フルマラソンへ挑む人にぴったり。
特徴①足にフィットしやすい
ミズノはアシックスと同じ国内ブランド。昔から日本人向けにシューズを作ってきたので、私たち日本人の足に良くフィットします。海外メーカーの靴だと足幅が狭く窮屈に感じることも多いですが、ミズノの靴なら快適に履けます。足囲が大きめの人でも、ワイド(3E相当)、スーパーワイド(4E相当)を選ぶことが可能。また、足幅細めの人はスリムを選ぶことが可能です。
特徴②クッション性が良くて軽やか
ミズノはクッション性が良く足に優しいということで初心者ランナーに勧められることが多い。それを支えるのが「MIZUNO WAVE(ミズノウエーブ)」と呼ばれるミズノ独自のミッドソール。波状のプレートが着地時の衝撃を分散。また、このクッション性が良く初心者ランナーにおすすめ出来るという点はアシックスと被る部分です。しかし、アシックスとの大きな違いは軽いこと。同じ初心者向けのシューズでも、ミズノのシューズはアシックスよりも軽い。
特徴③フルマラソン2時間30分切りを目指すエリートランナーまで対応
ミズノは初心者に人気があるだけではなく上級者にも人気。3時間切りから2時間30分切りまで目指せる「ウエーブエンペラーシリーズ」があるなど、エリートランナーまで満足できるメーカーです。
ミズノの大人気シューズは「WAVE RIDER(ウエーブライダー)」
ミズノの大人気シューズと言えば「WAVE RIDER(ウエーブライダー)」です。ミズノが誇る高機能ミッドソール「ミズノウエーブ」を搭載した中心モデルで、着地時に高いクッション性と安定性を発揮。初心者ランナーの安定した走りをサポートしてくれるもの。フルマラソン完走からサブ5を目指すランナーまでおすすめ。
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NIKE(ナイキ)

出典:NikeFacebook
世界のスポーツトップブランドである「ナイキ」。ランニングシューズ市場でも大きな存在感を発揮するナイキは世界を代表するメーカー。日本国内でも人気の高いブランドで、近年は「ナイキヴェイパーフライ4%」に代表される厚底シューズで注目を集めています。フルマラソン夢の2時間切りを目指した一大プロジェクト「Breaking2」など、常に新しい挑戦を続けるのがナイキです。
特徴①マラソン・駅伝業界で注目の厚底シューズ
ナイキと言えば「厚底シューズ」。ナイキは厚底でクッション性が良く、スピードを出すことが出来るシューズ「ナイキヴェイパーフライ4%」を発売。その厚底シューズは、フルマラソン日本新記録を出した大迫傑選手や2019年箱根駅伝を制した東洋大学の選手を始め多くのトップ選手が着用。ナイキの厚底シューズが、速く走るには薄底という常識を大きく変えつつあります。
特徴②反発性に優れスピードを出しやすい
ナイキのシューズは反発性に優れたものが多い。ナイキ独自のクッショニングシステム「Nike Zoom Airユニット」は優れた反発力を持つ素材で、ナイキの人気シューズに多く採用されている。
特徴③オリジナルカラーを作れる
ナイキは「NIKEiD」と言って、オリジナルカラーを作ることが可能。ナイキロゴ、ミッドソール、アウトソール、アッパー、靴紐まで細部まで自分好みの色を指定出来るので、世界に一つしかない自分だけのオリジナルシューズを作ることが可能です。
ナイキの大人気シューズは「Pegasus(ペガサス)」
ナイキのロングセラーシューズと言えば「ペガサス」。着地時の衝撃を吸収し、その衝撃を強い反発力へと変える靴で、フルマラソンサブ4を目指すランニング初級から中級者レベルにおすすめ。また、人気の高いモデルでマラソンのトップ選手はジョグ用として使っているなど、サブ3周辺のランナーのジョグ用としても最適。
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adidas(アディダス)

出典:アディダスTwitter
海外シューズメーカーで人気が高いのが「アディダス」。
特徴①街履き出来るお洒落なデザイン
アディダスの特徴は、私服でカジュアルシューズとして履いてもコーディネートに馴染みやすいこと。駅伝選手が履くような本格的なシューズではなく、初心者向けシューズなら、普段履き用のシューズとして使えます。特に「UltraBoost(ウルトラブースト)」や「Duramo(デュラモ)」、「Galaxy(ギャラクシー)」を始め、お洒落で街履き出来るものが多い。
特徴②本格的に走る駅伝・マラソン選手に人気
アディダスのランニングシューズは、中級者・上級者向けのシューズが充実しているので、駅伝・マラソンのエリートランナーに人気。フルマラソンでサブ3やサブ3.5を目指すランナー、箱根駅伝や高校生駅伝では、アディダスの代名詞である三本線を見る機会が多いです。
特徴③女性専用モデルがある
アディダスはランニングを始める女子にもおすすめ。その理由は、女子専用のシューズが揃っているから。アディダスの女性専用モデル「ピュアブーストエックス」「ピュアバウンスエックス」「Feminii」といったシューズは、女性の足元を美しく見せる作りになっています。
アディダスの大人気シューズは「adizero takumi (アディゼロタクミ)」
アディダスのランニングシューズと言えば「アディゼロタクミシリーズ」。アディゼロシリーズは箱根駅伝4連覇(2015年~2018年)を達成した青山学院大学の選手が着用するシューズとして有名。前足部にクッション性と反発性に優れたBOOSTフォームを搭載しているので、エリートランナーの走り方(前足部より着地)に適したシューズです。フルマラソンではサブ3.5~サブ3レベルのランナーにおすすめ。
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new balance(ニューバランス)
特徴①見た目にお洒落で女性にも人気
ニューバランスのシューズは見た目にお洒落なものが多い。スニーカーとして人気の高いニューバランスなので、ランニングシューズを普段履き用としても使える。また、色合いは女性に人気のパステルカラーを採用したものも多く、ランニング初心者の女子にも人気。
特徴②フラットソールのものが多い
ニューバランスのシューズの機能の大きな特長は、アウトソールの形状がフラットソールのものが多いこと。かかととつま先の高低差(ドロップ)も低いものが多いので、怪我をしにくい走り方「フラット着地(ミッドフット走法)」を身に着けるのに最適。
特徴③海外メーカーでも履きやすいサイズ感
海外メーカーのシューズは足幅狭めで窮屈なものが多いですが、ニューバランスは日本人向けに開発された靴も多い。特に初心者向けは、通常のレギュラーサイズである「2E」を採用したものが多く、国内メーカーと同じ感覚で履ける。
ニューバランスの大人気シューズ「HANZO(ハンゾー)」
ニューバランスの人気シューズと言えば「HANZO(ハンゾー)シリーズ」。低ドロップ設計でスピードを出して走るランナー向けに作られたシューズ。サブ3、サブ3.5を目指すランナーに人気。また、サブ4を目指すランナー向けに「HANZO C」も発売されているので、サブ4周辺のランナーも一足早くハンゾーを体感することが可能です。
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マイナーメーカー10社の各社の特徴と人気シューズ
BROOKS(ブルックス)
1914年にアメリカ・ペンシルバニア州で誕生した「BROOKS(ブルックス)」。当初はプール・海水浴用シューズとバレエシューズを製造するメーカーとして誕生しました。その後、1970年代に巻き起こった空前のジョギングブームと同時にランニングシューズの開発に軸足を定め、アメリカ発の老舗ランニング専門ブランドとして確固たる地位を確立しました。現在、ランニングシューズのミッドソールに多く使われているEVAという素材を世界で初めて採用したのが、このブルックスです。ブルックスは当時から画期的なシューズを多く販売し、ランニングシューズ市場に大きな影響を与えてきました。今はアメリカで知らない人はいないほど、ランニング市場において人気ブランドの地位を築いています。
ブルックスは機能性に優れたシューズを多く販売しています。日本人にはまだ馴染みの薄いメーカーですが、アメリカではその高い機能性や革新性から高い評価を得ています。そのた高い機能性を象徴するのが、「BROOKS DNA」というブルックス独自のクッショニングシステムです。このクッショニングシステムは単に衝撃吸収素材として機能するだけではなく、ランナーの体格やスピードに合わせて柔らかいクッションから強い反発性まで、臨機応変に最適なクッションへと自動的に変化するという優れものです。
ブルックスの大人気シューズは「FLOW(フロー)」
ブルックスの人気NO.1のランニングシューズ「FLOW(フロー)」。軽量性に優れたランニングシューズで部活動用として、スピード練習用として最適。また、デザイン性がお洒落なので、シティランにも最適。
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PUMA(プーマ)

出典:プーマFacebook
スニーカーブランドで人気の高いプーマは、ランニング市場でも人気の高いブランド。ランニングウェアではランナーから人気のあるブランドで、多くのランナーがプーマウェアを着用して走っています。特にプーマは女性から人気の高いブランドで、シンボルマークであるキャットマークが好きで全身プーマで揃える女性ランナーも多いです。また、トップ選手では陸上短距離種目100m・200mで世界記録を保持するウサイン・ボルト選手がプーマ好きでも有名。
プーマのランニングシューズは5大メーカーに比べると、人気はやや劣りますが、昔から長距離用シューズ、スピードシューズを発売し、ランナーから高い支持を得ているブランドです。スニーカーとして人気のブランドで、そのファッション性の高さから普段履き用として履く人も多いです。また、アスリート向けのシューズはプーマ独自のミッドソール素材「イグナイト」を搭載するなど機能性にも優れています。
プーマの大人気シューズは「IGNITE(イグナイト)」
プーマの人気シューズと言えば「イグナイト」。プーマが独自開発したミッドソール素材IGNIGTEを搭載した、高いクッション性と反発性を発揮してくれるもの。フルマラソン初心者からサブ4を目指すランナーまでおすすめ。
Under Armour(アンダーアーマー)
2009年にランニングシューズ市場に進出し、2011年に日本のランニングシューズ市場に参入した「Under Armour(アンダーアーマー)」。アンダーアーマーはコンプレッションウェアを多く販売し、アンダーアーマーのコンプレッションウェアやランニングウェアを使用しているランナーも多いでしょう。しかし、アンダーアーマーのランニングシューズを履いたことがあるランナーは少ないはずです。アンダーアーマーは日本のランナーにも馴染み深い人気ブランドですが、ランニングシューズという点ではまだまだマイナーな存在。
アンダーアーマーのランニングシューズの特徴は「アーマーベント」というテクノロジー。アンダーアーマーのアパレルに採用されるこのテクノロジーは、ウエア内に新鮮な外気を取り込み発汗による湿気の不快感を軽減し、快適な着心地を提供してくれるもの。このテクノロジーをランニングシューズのアッパー素材に採用し、長時間着用しても快適な履き心地を提供してくれます。また、ニットアッパーを採用し足あたりが良く、デザイン性も優れているのがアンダーアーマーの特徴です。シティランは普段履きにも使えるデザン性に優れたランニングシューズが多いです。
アンダーアーマーの人気シューズは「UAチャージドバンディット」
アンダーアーマーの代表する長距離走用シューズ「UAチャージドバンディット」。ニットアッパーでフィット感が良くデザイン性も良いのでシティランにもおすすめ。また、アンダーアーマー独自のチャージドクッショニングが柔らかいクッション性を、そして蹴り出し時には強い反発力をももたらしてくれます。
Reebok(リーボック)
1985年イギリスで誕生したスポーツ用品ブランド「Reebok(リーボック)」。リーボックは若い女性を中心に人気のスニーカーブランド。可愛くおしゃれなスニーカーを多く販売し女性に人気のあるブランドです。
リーボックを代表する機能は「ポンプテクノロジー」です。シューズに搭載されたボールを押すことでアッパー内部の空気室に空気を送り込み、シューズと足のフィット感を高める機能のこと。1989年に発売されたバスケットボールシューズ「ザ・ポンプ」で初めて搭載され、リーボックを代表するテクノロジーの一つとなっています。また、リーボックは長距離ランニングに適した「フロートライドフォーム」という軽量クッショニング素材を開発。一般的な素材であるEVAフォームのおよそ半分の軽さで、長距離を走るランナーの足を守りつつ、快適な走りをサポートしてくれます。
リーボックの大人気シューズは「フロートライド」
リーボックを代表する長距離シューズ「フロードライド」。リーボックの特徴の一つであるフィット性が抜群。足あたりも良く快適な履き心地を体感できるシューズです。10キロ以上の長距離用シューズとして最適。
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リーボックランニングシューズの特徴とおすすめ7選
リーボックランニングシューズの特徴とおすすめを紹介させていただきます。リーボックのランニングシューズが気になっている人は ...
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ON(オン)

出典:ON公式サイト
スイスで生まれたランニングシューズメーカー「ON(オン)」。オンは元トライアスロンのトップ選手であるオリヴィエ・バルハルド氏を中心に「ランニングの世界を変える」という目標のもと2010年に誕生した新興メーカーです。日本市場へは2013年に参入し、じわじわとオンシューズを愛用するランナーを増やしています。
オンシューズの大きな特長は、ミッドソールの独特な形状。凸凹のデザインが、着地時の衝撃をしっかりと吸収し、それでいて蹴り出し時には強い反発力を生む仕組み。この「CloudTec」というON独自開発のソールが、まるで雲の上を走るような感覚をランナーに提供してくれます。また、そのほかにも靴紐を結ぶ必要がない「イージー―エントリーシューレースシステム」というのを採用しているのも特徴。靴紐を結ぶ必要が無いので、脱ぎ履きが楽です。
ONの大人気シューズは「Cloud(クラウド)」
ONの定番人気シューズと言えば「クラウド」。オンの良さが詰まったシューズで、どんな地形でも対応する使い勝手の良い靴。クッション性良し、反発性良し、そして軽量と優れもの。
SAUCONY(サッカニー)
1898年にアメリカ・ペンシルバニア州のカッツタウンの町工場で創業した「SAUCONY(サッカニー)」。100年以上の歴史を誇るアメリカ最古のランニング専用ブランドです。サッカニーは、1900年代前半、当時は今のような機能性に優れたランニングシューズがなく、多くのランナーが革製のスパイクを履いて走っている現状を打破すべく、「人々の走りを変える靴を作る」というコンセプトの元、ランニングシューズ作りを本格化。シリアスランナーを中心に支持を集めていき、今ではシリアスランナーだけではなく多くのランナーから支持を集める人気ブランドになっています。
サッカニーのランニングシューズの代表的な機能は「ISOフィット」と「エバーラン」。ISOフィットはアッパーテクノロジーで、様々な足の形、動きにフィットする優れたアッパーです。エバーランは、高いクッション性と反発性を長時間発揮するミッドソール。足にかかる衝撃の83%をエネルギーへと変換させ優れた推進力を提供してくれます。これらによる高いフィット性と優れた推進力こそが、サッカニーの特徴です。アメリカでは圧倒的な人気を誇るブランドですが、日本ではまだまだ知名度が低いブランド。今後はその優れた機能性で大きなシェアを奪うことが出来るか注目です。
サッカニーの大人気シューズは「KINVARA(キンバラ)」
サッカニーの人気シューズと言えば「KINVARA(キンバラ)」。長い距離を走っても落ちないクッション性と反発性で、ランナーの走りを加速してくれるシューズ。4mmの低ドロップ設計になっているので、マラソン中級者を目指す初級者のステップアップシューズとしてもおすすめ。
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サッカニーランニングシューズの特徴とおすすめ5選
アメリカで人気のランニングシューズメーカー「サッカニー」のシューズの特徴と、おすすめシューズを紹介させていただきます。サ ...
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HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)
2009年にフランスで誕生した新興ブランド「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」。独特なブランド名は、ニュージーランドのマリオ族の「さあ、飛ぼう」という言葉が由来になっています。ホカオネオネのランニングシューズの最大の特徴は、分厚いミッドソールです。見てすぐにわかるほどの分厚いミッドソールが、まるでマシュマロのような柔らかいクッショニングを提供してくれます。
クッション性を重視したランニングシューズを求めている人には必見のブランドです。また、ホカオネオネの「メタロッカーテクノロジー」は、自然な体重移動を実現させてくれる優れた機能です。ドロップ差をなくし、つま先とかかと部分を滑らかに削ぎ落とした独特のソール形状が、まるで車輪のようなローリング運動によって自然な体重移動を提供してくれます。優れたクッション性とスムーズな体重移動がホカオネオネシューズの大きな特長です。
ホカオネオネの大人気シューズは「CLIFTON(クリフトン)」
ホカオネオネと言えば「クリフトン」。クリフトンはホカオネオネのベストセラー商品。分厚いミッドソールからは想像出来ない軽さと優れたクッション性で快適な走りが出来ます。
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MEDIFOAM BY ACHILLES SORBO メディフォーム
ランニング障害を軽減するシューズとして注目を集めている「MEDIFOAM(メディフォーム)」。メディフォームは、ゴム・プラスチックなどの素材を開発・製造しているアキレス株式会社が展開するブランドです。アキレスは、ウォーキングシューズ「SPALDING」や介護シューズ「ヘルシーライフ」、学童用シューズ「瞬足」といったブランドを展開し、多くの靴を販売していることでも有名なブランドです。そんなアキレスが2017年3月に「メディフォーム」というブランドを引っ提げて、スポーツシューズ市場に参入しました。
メディフォームは、衝撃吸収性、反発弾性、耐久性に優れた特性を持つアキレス独自開発のPU素材。一般的なシューズのソールに使われるEVAに比べ衝撃吸収性で約10%アップ、反発弾性で約50%アップ、耐久性で約3倍という世界最高レベルの素材です。メディフォームは、パフォーマンス追求型ランニングシューズというよりも、「走りながらリラクゼーション&リカバリー」というコンセプトを掲げています。つまり、足への負担を軽減し、足のコンディションを整えることを目的としたランニングシューズです。
人気シューズは「MEDIFOAM」
ランナーの故障を軽減するために開発された「メディフォーム」。その機能性は抜群で、初心者ランナーの最初の一足としても、中級者以上のリハビリ用シューズとしても最適。カラー展開も豊富で、自分好みの一足が見つかります。
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MEDIFOAM(メディフォーム)がオススメ!初心者ランナー必見、足・腰に優しいランニングシューズ
日本のランニング人口は1000万人規模と言われる程、老若男女問わず多くの方々がジョギング・ランニングを楽しんでいます。走 ...
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Newton(ニュートン)
2007年、ランナーやアウトドア愛好家のメッカとされるアメリカ・ボルダーで誕生した「Newton(ニュートン)」。ニュートンはランニングシューズメーカーとして初のBコーポレーションの認証を受けたことで有名。Bコーポレーションとは環境と社会への配慮、アカウンタビリティ、透明性などの査定で合格した企業に非営利団体「B lab」が与える民間認証です。
ニュートンランニングシューズの大きな特徴は、フラットなソール設計を行っていることです。ナチュラルな走りが出来るようにドロップを下げ、ソールをほぼ水平に仕上がています。また、色使いが鮮やかなのもニュートンシューズの特徴。他のランニングシューズメーカーにはないビビットなデザインが魅力的です。
ニュートンの人気シューズは「Distance(ディスタンス)」
ニュートンの人気シューズ「ディスタンス」。ディスタンスはフォアフット(前足部)とミッドフット(中足部)にそれぞれ5本の突起物があり、力強い蹴り出しが可能です。ロードような整備された道だけではなく、悪路でも力強い走りが可能です。
YONEX(ヨネックス)

出典:アルプスシューズ
テニス用品やゴルフ用品、バドミントン用品で有名な国内ブランド「YONEX(ヨネックス)」。テニス業界で圧倒的な人気を誇るヨネックスは、テニスシューズ等で培ってきた技術を活かし、2009年にランニングシューズ市場に参入。足の痛みに悩む市民ランナーが多いということで、足に優しくランニングを楽しむことが出来るということを軸に膝や足首への負担を減らし故障を防ぐランニングシューズを開発。
ヨネックスランニングシューズは、ヨネックス独自の衝撃吸収素材「パワークッション」を搭載しています。高い衝撃吸収性と反発性を誇る素材で、膝への負担減を追求したものです。また、さらなる衝撃吸収性に優れた「パワークッションプラス」も開発し、より膝に優しいランニングシューズになっています。
ヨネックスの大人気シューズは「SAFERUN(セーフラン)」
ヨネックスのシューズは「セーフラン」。ヨネックスが開発したパワークッションを搭載したモデルで、とにかく膝に優しい。
自分好みのメーカーを見つけよう
ランニングシューズは同じレベルの同じような靴でも、メーカーによって微妙に違いがあります。人によっては走りやすい靴でも、他の人によっては走りにくいという場合もあります。基本的に合う合わないは人によって違うので、いくつかのメーカーを試して自分の足に、自分の走りに一番しっくりとくるメーカーを見つけましょう。