奄美ジャングルトレイル2018出走レポ~トレイルラン×旅~

大会名に「ジャングル」が入るのはこの大会だけかもしれません。

競技説明会で「冬なので大丈夫だとは思いますがハブには気をつけてください」との忠告。参加選手一同、わくわくしながら走り出すとそこに広がる世界観はジャングルそのもの。

2018年2月11日(日)に開催された奄美ジャングルトレイル2018の50kの部出走レポです。

”ジャングル”トレイルって!?

毎年2月~3月頃に奄美大島で開催され、20kと50kの2種目があります。

コースは林道が中心ですが、道にせり出した熱帯植物をかき分けながら進む道のりはさながら冒険。関東の山との雰囲気の違いにうきうきしますよ。エイドステーションではたんかんや黒糖菓子などの特産品がズラリ。立ち止まってしばし奄美の味を堪能しまた一歩足を踏み出すのです。

林道と舗装路が中心なので初心者が参加しやすいのも魅力ですよ。思い切って奄美大島でトレイルランデビューもいいかも!?

出場した50kを紹介します。

受け付けは前日

(レースに向け「カンパイ!」)

受付やフィニッシュ、レース後のパーティーは全て奄美大島最大の街名瀬で行われます。

前日午後に受付をすませそのままウェルカムパーティーに参加。軽く乾杯しコース攻略法を考えながら、レースへの期待に胸を膨らませます。

朝8時に宇検村役場をスタート

(はやくも桜が開花)

50kの選手は早朝6時にフィニッシュ地点の名瀬小学校に集合。スタート地点へバスで1時間かけて移動します。ワンウェイコースなので、バスで1時間以上かかる道のりを走って戻る(しかも山!)と思うと感慨深い。

各自荷物を預けて開会式が終わったらいざスタート。すでに桜咲く宇検村役場を背に約100人のランナーが走りだします。

スタート直後にぐいぐい上る!

(アスファルトを覆う自然)

スタートから6㎞地点まではひたすらアスファルトの坂を上り続ける。ここを上り切るとそこがコース最高地点の約450m。いきなり頑張りどころです。

(スタート直後に山場が)

そのあともしばらくは舗装路を走り、12㎞地点からいよいよジャングルへ突入。高低差はそれほどありませんが果てしなく続くアップダウンがランナーを苦しめます。

うっそうと茂る密林

幅の広い林道なのに真ん中近くまで葉が迫る。ふと見上げると南国特有のうねうねとした植物がこれでもかというほど茂っていてしばし見とれます。

しかし、ここはジャングルトレイル。足元には岩や石がゴロゴロしているので捻挫をしないよう足場を選びながら一歩一歩着実に進みます。

1時間ほど走り続けジャングルにも慣れたところでエイドステーションに到着。ずらりと並んだ特産品に後ろ髪をひかれつつ、蒸しパンをいただいて先行する選手を追いかけました。

ジャングルよりも厳しいのはアスファルトなのか・・・

30㎞地点でジャングルから一時帰還。

ホッとしたのもつかの間、多くの選手は気づくのです。トレイルランナーにとってジャングルがホームで、舗装路がアウェイだと。

無情なアスファルトのアップダウンは林道で酷使した足にさらなるダメージを加えます。僕はここで一気に苦しくなり歩きました。林道では元気よく走れたのに。

最終盤!森はさらに深く。

アスファルト区間を終えるといよいよ終盤。41㎞地点のエイドステーションで特産品をゆっくりといただいて力を蓄えたらクライマックスを走り抜けます。

ラスト4㎞は林道ではなく本格的な山道。倒木に道を阻まれ、木の根に足を引っかけながら走る道のりは童心を思い出させる。わくわくは止まらないけど、足は動かない。
何度も木ですねを打ち悶絶しながらも、トレイルを走る楽しさが痛みを上回るから不思議。

(50k先に待つ歓喜のフィニッシュ)

ラスト1㎞でロードに出ると、街を見下ろすシンボル「おがみ山」の展望台から一気に階段を駆け下り名瀬小学校でフィニッシュ。4時間17分の旅が終わりました。
ドロドロ、ボロボロだけどフィニッシュ後の選手からは笑みがこぼれます。

レース後にはパーティーも

50kの制限時間の9時間を迎え多くのランナーが帰ってくると、夜にはパーティーが開催。

地元の料理に舌鼓を打ち特産品ブースでお土産を探しつつ、長かった1日が心地よい疲れの中でビールの泡に溶け出します。

せっかくだから観光したい

(マングローブが迫る!)

僕は帰りの飛行機が大会2日後だったので、名瀬から20㎞ほどの距離にあるマングローブパークに行ってマングローブカヌーに挑戦。

(ヘルシーな郷土料理「鶏飯」)

ついでに奄美大島の郷土料理鶏飯も食べて観光も心ゆくまで楽しみました。

工夫すれば安く行く方法も

魅力的だけどお金かかりそう・・・。

飛行機で移動するとなると費用が気になります。奄美大島には成田空港や関西空港からLCCが就航していますので、早めに予約すれば割安で航空券を購入することができますよ。

トレイルランと旅、どっちがメインでも楽しい

(両方楽しんじゃえ!)

「トレイルラン×旅」、魅力大。

トレイルランでもマラソンでも、遠方の大会への参加は準備や費用の面で大変ですが、ただの観光以上に土地をダイレクトに感じられる楽しさがありました。初めてのトレイルラン、初めての離島旅に奄美ジャングルトレイルは魅力十分です。

NOK

1988年生まれ。中学から10年以上バスケをやるも、なんとなく出場したハセツネ30Kでトレイルランニングにのめりこむ。ロードでは福岡国際マラソン出場を目指し日々練習法を研究中。フル自己ベスト:2時間38分、ハーフ自己ベスト:1時間13分