今や世界陸上やオリンピック、日本選手権で多くの陸上選手が着用している「スポーツサングラス」。サングラスをかけることで、日差しの強い日に眩しさを抑えたり、疲労感を軽減したり、集中力を高めたりと何かとメリットが多い。短距離選手や中長距離選手といったトラック種目から、投擲や跳躍といったフィールド種目まで、多くの選手がオークリーやナイキ、アディダスといったブランドのグラサンをかけています。
そこで、この記事では社会人、大学生、高校生におすすめしたい、陸上競技用サングラスを紹介させていただきます。陸上選手に人気のブランド(メーカー)から厳選しているので、是非参考にしてみてください。また、選び方のちょっとしたアドバイスも紹介しているので、そちらも是非チェックしてみてください。
多くの陸上選手がサングラスを着用する理由
理由1.眩しさ軽減
日差しの強い昼間の時間帯にサングラスを着用するのは、太陽光による眩しさを軽減するため。太陽光の光は単純に眩しいだけではなく、紫外線は目にとって有害なもの。長時間紫外線を浴びると、目にダメージが蓄積し、白内障を始めとする目の病気となる可能性があります。そういった有害な紫外線から目を守るために、日差しの強い時期は練習や試合でサングラスを着用したい。
理由2.雨風から目を守る
サングラスを着用するのは、晴れた日だけではありません。雨が降る日や風が強い日もサングラスを掛けて走ると良いです。その理由は、雨粒や風が直接目に当たるのを防ぐため。雨や風が目に直接入ると、なかなか集中するのは難しい。サングラスで余計なものから目を守ることで、ウォーミングアップの段階から集中力を高め、本番を迎えることが出来るのです。
理由3.集中力アップ
サングラスを掛けると、自然と視界は狭くなります。余計な情報をシャットアウト出来るので、集中力が高まります。陸上選手では競技中はサングラスを着用しなくても、ウォーミングアップ中に集中力を高めるためにサングラスを着用するという選手も多いです。
理由4.疲労軽減
サングラスを着用すると「疲労感が全然違う」と感じる選手も多いです。サングラスを着用して目に入る情報を減らすことで、疲労を抑えられるためです。また、紫外線が目にダメージを与えることも疲労の原因となるため、サングラスを掛けることで日々の練習後の疲労感を軽く出来るのです。
理由5.表情を隠す
「苦しい表情を見られたくない」という理由でサングラスを着用する選手も多いです。単純にレース後半のつらい表情を見られるのが恥ずかしいという場合もあれば、長距離走終盤のラストスパートの駆け引きのために表情を隠すという場合もあります。
知っておきたい!陸上競技用サングラスの選び方
短距離用は、「フィット性」重視で選ぶ
短距離走の選手は、「フィット感」を最重要視してサングラスを選ぶことが大切。100m走のようにトップスピードで走る時の激しい上下動の動きにも耐えられる「固定力」が大事。そのため、サングラスを選ぶ時はしっかりとフィッティングをして自分の顔にジャストフィットするかどうか確かめておくことが大事です。
また、鼻のノースパッドが調整可能であること、日本人(アジア系)の輪郭に合わせて作られたデザインであること、汗に強く汗が原因で滑ってしまわないこと、といった条件をクリアしているサングラスを選ぶようにしましょう。
長距離用は、「軽量性」と「通気性」重視で選ぶ
長距離走は、フィット性も大切ですが、長時間着用して走るため「軽量性」と「通気性」も重視して選びたいところ。サングラスは出来るだけ軽く負担にならないもの、通気性が良く汗による湿気でレンズが曇らないものを選ぶことが大切。
さらに駅伝やロードレスで着用する場合は、砂埃や小石、泥等から目を守るために、目をしっかりと覆ってくれる保護性の高いものを選んでおきたい。
人気ブランド別、陸上競技用サングラスのおすすめ10選
OAKLEY(オークリー)
RADERLOCK PATH
陸上選手に人気のサングラスグランドと言えば「OAKLEY(オークリー)」。そしてオークリーの中でも陸上選手に人気が高いのが「RADERLOCK(レーダーロック)」です。レーダーロックは、全天候対応の高機能サングラス。晴れや曇り、雨、夜間とそれぞれの状況に応じてレンズを簡単に交換できる「SWICHLOCKテクノロジー」を採用しているので、レンズを複数持っておけば、その日の天候に合わせて、そのコンディションに合ったサングラスを着用することが出来ます。オークリーは豊富なレンズバリエーションを誇るので、そのオークリーの良さを最大限に実感出来ます。
さらにオークリーの素晴らしいHDD(High Definition OPtics)を搭載したレンズは視界良好。歪みのないクリアな視界を提供してくれるので、晴れの日も曇りの日も見やすい。さらに、フィット感が抜群で激しい上下の動きにもしっかりと対応。アジアンフィットなので、日本人の顔にしっかりとはまる。陸上短距離走でも安心して使える、おすすめのサングラスです。
RADER EV
「レーダーロック」同様にオークリーを代表するサングラス「レーダーEV」。レーダーEVは軽くて、通気性の良いサングラス。軽量性とともに耐久性に優れたフレーム素材を使っているので、長時間着用しても負担になりにくい。気流を活かす設計で、走行中のレンズの曇りを抑える作りになっているので、長時間走る長距離選手に最適。夏場のようなたくさん汗をかく時期でも、レンズが曇りにくいので、快適に走ることが出来ます。もちろん、フィット性も高く、汗をかいても、雨が降ってもずれにくい。
JAWBREAKER
見た目がゴツくてカッコいい「JAWBREAKER」。このサングラスは視野が広いのが特徴。通常のサングラスに比べて44%拡大した視野が特長で、サングラスを着用していない時に近い広い視野を確保出来ます。さらに、目を覆う部分が大きいので、走行中の外的要因から目を保護する機能性が高い。風が強く風の巻き込みが気になる時も、砂埃が舞う時も、クロスカウントリーのような道を走る時も安心。また、通気性を高める工夫もしているので、走っている時にレンズが曇ってしまう心配も少ないので、長時間でも快適に走ることが出来ます。しっかり目を守りたい時に重宝するサングラスです。
SWANS(スワンズ)
SOU2
国産メーカーであるスワンズの人気サングラス「SOU2」。ソウは軽量性とフィット性に優れたサングラス。フレームには金属を使わないことで軽さを実現。ノーズピースは調整可能にすることで走ってもズレないようにフィット性を高めることに成功。さらに、国産メーカーで日本人の顔に合わせて作っているので、私たち日本人の顔にしっかりとフィットする。軽量性とフィット性に優れているので、駅伝選手やトラックの長距離選手に最適です。また、レンズは広めの作りなので、紫外線や雨、風などからしっかりと目を守ることが出来ます。
Airless Leaffit
レンズが1枚のサングラスと違って、普通のメガネやサングラスと同じレンズ2枚タイプ。スポーツサングラスに抵抗がある人でも、普段掛けている眼鏡と同じ感覚ですんなりと着用出来るデザインです。「エアレスリーフフィット」は、掛け心地の良さが特徴。鼻にかけるノーズパッドは調整可能なので、自分の顔にフィットするようにいじることが出来る。さらに軽いので、長時間着用してもストレスにならない。いかにもスポーツサングラスといった、1枚レンズは苦手という人におすすめのサングラスです。
NIKE(ナイキ)
SKYLON ACE XV PRO
ナイキの人気のスポーツサングラス。軽量性に優れたサングラスで、長時間着用しても負担にならない。そしてレンズは汗をかいても曇りにくいので、汗をかきながら長時間走る駅伝やロードレースにも最適。海外メーカーナイキのサングラスですが、作りはアジアンフィット。アジアの人の顔に合うように作られているので、私たち日本人の顔にもフィットしやすい。フィット感が良いので、走行中にサングラスがずれるといった心配がほとんどありません。
adidas(アディダス)
スポーツサングラス
アディダスのカッコいいサングラス。もともとゴルフ用に作られたサングラスで、コントラストを強める効果が高いのが特徴。コントラストをはっきりとさせてくれるので、前方の視界がかなりクリアになります。また、耳当たりが良く、滑りにくい作りになっているので、長時間着用しても快適でズレる心配もほとんどありません。
asics(アシックス)
ランニングサングラス タイプPF
アシックスのランニング専用サングラス。アシックスがランナー向けに作ったサングラスで、フィット性が高い。汗をかいてもサングラスがずれたりしにくいので、長時間走る時も快適。通気性を高める作りになっているので、練習中に汗でレンズが曇る心配もほとんどありません。価格もスポーツメーカーが発売しているサングラスでは、かなり抑えめな価格なので、初めてのスポーツサングラスとしておすすめです。
ランニング タイプAR NV
ナイターの試合や夜間の練習で活躍するのがアシックスの夜間専用サングラス。可視光線透過率が高いレンズで、暗い中でもものが見えやすいレンズ。また、夜間にロードを走っていると、外灯の光や車のヘッドライトによって前が見えにくいことや、暗くて路面の凹凸が見えにくいということがあります。そうなると安全に走ることが出来ません。ですが、このサングラスはそういった状況下でも前方の視界を改善してくれるので、夜間のランニングも快適にすることが出来ます。
AIR FLY(エアーフライ)
スポーツサングラス
従来のサングラスのようにノーズパッドがない、画期的なサングラスが「エアーフライ」のスポーツサングラス。ノーズパッドが無いので、開放感があり掛け心地が良い。ノーズパッドに汗が溜まり滑ってしまう心配もないので、かなり快適。このサングラスはノーズパッドの代わりに、頬にかけるサイドパッドを採用。サイドパッドを採用することで、ノーズパッドをなくし、快適な着け心地を実現。陸上短距離選手から陸上長距離選手まで快適に使える、おすすめのサングラス。当然、通気性を高めているので、レンズも曇りにくいので、長距離を走る時も安心。さらに、「AF-301」は全て国産で作られたモデルなので、その品質は確かなもの。
短距離の選手も長距離の選手もサングラスをうまく活用しよう!
種目は短距離から長距離選手、投擲・跳躍まで、そして年代は社会人から大学生、最近は高校生まで、多くの陸上選手がこぞって着用するサングラス。サングラスは練習や試合で着用すると疲労軽減や集中力アップなど、得られる効果がたくさんあるので、是非活用していきたいところ。自分に合ったサングラスを見つけて、試合や練習でうまく活用していきましょう。