夢の全国大会へとつながる小学生陸上競技交流大会などの小学生向け陸上大会に出場し、より速いタイムでより上の順位を目指したい子は、競技用シューズとして陸上スパイクを履いてみるのがおすすめです。一般的なランニングシューズよりも高い反発力を得られる陸上スパイクを履くことで、短距離種目(100m・80mハードル)や中長距離種目(800m)、跳躍種目(走り幅跳び・走り高跳び)などの種目においてパフォーマンスアップが期待出来ます。特に短距離だと一般的な短距離シューズと短距離スパイクのタイム差が大きくなるため、短距離を頑張る小学生にこそスパイクをオススメしたいです。
今回の記事では、陸上クラブや陸上スクールに所属し陸上競技を頑張る小学生向けのおすすめの陸上スパイクを紹介しています。また、小学生は陸上スパイクをいつから履くのが良いのか、どんな陸上スパイクを選んだら良いのか、小学生のスパイクデビューにあたり気になる点も紹介しています。陸上競技をする小学生の息子さんや娘さんの初めての陸上スパイク選びに悩んでいるというお父さん・お母さんは是非参考にしてみてください。
目次
小学生は陸上スパイクをいつから履くのが良い??
そもそも、小学生は陸上スパイクを何歳から、何年生から履くのが良いのか気になるところです。陸上スパイクは靴底にスパイクピンのない一般的なランニングシューズよりも速く走れるものの、身体への負担が大きいため、いつから履いても良いのか気になるところです。基本的には、小学生高学年になる小学4年生(10歳)から履いてもOKです。実際、全国各地にある陸上クラブや陸上スクールでは、小4から陸上スパイクを履き始めるところが多く、陸上大会の小学4年生・5年生・6年生の種目では多くの選手が陸上スパイクを着用しています。ただし、最低でも半年〜1年程度の陸上経験が必要で、陸上デビューと同時にいきなり陸上スパイクを履き始めるのは小学4年生であってもNGです。
また、小学校低学年の小学1年生(7歳)・小学2年生(8歳)・小学3年生(9歳)の子供には絶対に陸上スパイクを着用させないようにしましょう。走るフォームが未熟で筋肉量も足りない小学校低学年の子供の体や脚に陸上スパイクは負担が大き過ぎます。また、すぐに足のサイズが大きくなり買い替え頻度が高くなり、経済的な負担が大きくなるというデメリットもあります。小学校低学年向けの50mや100mへ出場するなら、靴底にスパイクピンのない一般的なランニングシューズを陸上短距離シューズや陸上長距離シューズとして活用してみるのがおすすめです。
小学生向け陸上スパイクの失敗しない選び方
陸上スパイクは多くのモデルが中学生や高校生、大学生向けとなっているため、小学生にはどの陸上スパイクを選んだら良いのか悩むところです。基本的に、小学生向け陸上スパイクを選ぶ際は、「国内メーカー」、「オールラウンドモデル」、「土兼用モデル」、「初心者向け」の4点のキーワードに着目してみるのがおすすめです。
選び方①メーカーは国内メーカー一択!
まず、陸上スパイクには国内メーカーと海外メーカーがありますが、小学生向け陸上スパイクを選ぶなら、国内メーカー一択です。ナイキやアディダス、プーマなどの海外メーカーの陸上スパイクは靴底の反発力が強過ぎるため小学生の体や足への負担が大きいです。また、欧米人向けの足型を採用しているため靴幅が狭く窮屈に感じます。一方、アシックスやミズノなどの国内メーカーの陸上スパイクは比較的マイルドな反発力となっているため小学生でも安心して履けます。さらに、日本人向けの足型を採用しているため、履き心地も快適です。
選び方②種目専用スパイクよりもオールラウンドモデルを選ぶ
次に、陸上スパイクには特定の種目に特化した専用スパイクと幅広い種目に対応したオールラウンドスパイクがありますが、小学生向け陸上スパイクを選ぶならオールラウンドスパイクがおすすめです。オールラウンドスパイクであれば、短距離種目・中長距離種目・長距離種目・ハードル種目・跳躍種目と幅広い種目を一足でこなすことが出来ます。小学生はいろんな種目に挑戦し身体能力を高めながら、自身の適正を見極めながら専門種目を見つけていくため、陸上選手としての可能性を広げるためにも最初はオールラウンドスパイクを選ぶのがベストです。短距離用スパイクや走り幅跳び用スパイクといった種目専用スパイクを履くのは中学生になってからでも遅くはありません。
選び方③試合でも練習でも使える土兼用スパイクを選ぶ
次に、陸上スパイクはタータントラック専用スパイク(オールウェザートラック専用スパイク)と土兼用スパイク(オールウェザー・アンツーカートラック兼用スパイク)がありますが、小学生向け陸上スパイクを選ぶなら、土兼用スパイクがおすすめです。タータントラック専用スパイクは陸上競技場で開催される試合でしか使えませんが、土兼用スパイクならタータントラック上での試合でも土トラック上での練習でも使えます。試合用と練習用をそれぞれ別々に用意する必要がなく、1足で済ませられる土兼用スパイクの方がお財布に優しいです。成長期で足のサイズがすぐに大きくなる小学生のうちは、試合も練習も1足でまかなえる土兼用スパイクがベストです。
選び方④基本的に中・上級者向けモデルは避ける
最後に、陸上スパイクには初心者向け、中級者向け、上級者向けとありますが、小学生向け陸上スパイクを選ぶなら、中・上級者向けは出来るだけ避け、初心者向けを選んでおくのが無難です。陸上スパイクの中・上級者モデルは基本的に中学2年生から高校生・大学生の中・上級者レベルの選手を対象に作られているため、小学生にはオーバースペックです。小学生でもより速いタイム、より良い順位を目指し中級者向けスパイクや上級者向けスパイクを履きたくなりますが、中学校や高校での伸び悩みの原因になる可能性もあるため、小学生のうちは基本的に初心者向け陸上スパイクを履いておくのがおすすめです。
小学生向け陸上スパイクのおすすめ
アシックス エフォート13
スパイクデビューを果たす小学生の子の最初の陸上スパイクとして一番におすすめしたいのが、asics(アシックス)の陸上初心者向けスパイクであり、小学生にも人気の高い定番モデルである「EFFORT 13(エフォート13)」です。
アシックスのエフォート13の最大の魅力は、足への負担を軽減する作りとなっているため、スパイク初心者の小学生でも安心して履ける陸上スパイクである点です。アーチの落ち込みを抑えるアシックス独自のアーチサポート機能であるARCHWRAP(アーチラップ)や、中足部の内なじれを抑制するTORSION CONTROL(トルションコントロール)を搭載し、ミッドソールには十分なクッション性を備えることで、陸上初心者の足に優しいスパイクとなっています。また、短距離種目から中距離種目、ハードル種目、跳躍種目と幅広い種目に対応するオールラウンドモデルで、アンツーカートラックにも対応する土兼用スパイクであるため、小学生の最初の一足としてとてもベストな陸上スパイクです。
100mを走る子にも、80mハードルを走る子にも、800mを走る子にも、走り幅跳びをする子にも、走り高跳びをする子にも、おすすめの一足です。
ミズノ エックスファースト2
小学校高学年(4年・5年・6年)でスパイクデビューを果たす子に、国内メーカーであるmizuno(ミズノ)の入門スパイクである「X FIRST 2(エックスファースト2)」がおすすめです。
ミズノのエックスファースト2の最大の魅力は、スパイク初心者の小学生でも無理なく履ける足への負担が軽いスパイクである点です。通常の陸上スパイクよりも柔らかめのプレートを靴底に搭載しているため、比較的筋力の劣る小学生でも楽に履きこなすことが出来ます。また、ソール前足部の反り返りがあまりないフラットなソールを採用しているため、ランニングシューズのような感覚で履けるのも魅力的です。ソールは十分なクッション性を備え、短距離でも中距離でも長距離でもハードルでも跳躍でも快適に着用出来ます。そして、土兼用スパイクであるため、練習でも試合でも履けるのも魅力的です。
アシックスのエフォート13同様にスパイクデビューを果たす小学生の最初の一足目としてベストなスパイクです。
アシックス ヒートスプリント13
小学生の陸上種目の中でも特に100mや80mハードル、4x100mリレーを頑張りたいという短距離志向の強い子には、asics(アシックス)の初心者向けの人気短距離スパイクである「HEATSPRINT 13(ヒートスプリント13)」がおすすめです。
アシックスのヒートスプリント13の最大の魅力は、100mなどの短距離種目を速く走れるスプリンター向けスパイクである点です。入門スパイクよりも短距離スパイクらしい反発力を得られるプレート&ソール構造となっているため、小学生の陸上競技会における100mや80mハードル、4x100mリレーにおいてより速いタイムで走ることが期待出来ます。また、短距離向けスパイクでありながらも、土踏まずをサポートするアーチサポート機能や中足部のねじれを抑制するアウトソールプレートを搭載し、足への負担を軽減する作りとなっているため、小学生でも安心して履けるスパイクとなっています。
特に100mでより速いタイム、より良い順位を目指し頑張る小学5年生、6年生におすすめです。
ミズノ エックススプリント
入門スパイクからステップアップし、より短距離走寄りのスパイクが欲しいという小学生5年生、6年生に、mizuno(ミズノ)の初心者向け短距離用スパイクである「X SPRINT(エックススプリント)」がおすすめです。
ミズノのエックススプリントの最大の魅力は、軽くて反発力が高く、陸上短距離種目においてスピードを出しやすいスパイクである点です。重量が180g(片足27.0cm)ととても軽く、靴底のプレートから得られる反発力も高いため、100mにおいて大いなるパフォーマンス向上が期待出来ます。もちろん、初心者向け短距離用スパイクであるため、反発力は強過ぎず小学生でも安心して履けるスパイクとなっています。また、助走スピードが競技結果を大きく左右する走り幅跳びでも心強いパートナーとなるはずです。おまけに、履き心地もばっちりです。
100mや走り幅跳びを頑張る小学5年生、6年生におすすめです。
アシックス ヒートフラット12
中長距離種目である800mや1000m、1500mに挑戦する小学生の子には、asics(アシックス)の中長距離寄りのオールラウンドスパイクである「HEATFLAT 12(ヒートフラット12)」がおすすめです。
アシックスのヒートフラット12の最大の魅力は、厚めのミッドソールを採用し、クッション性に優れているところです。特にかかと部に厚みがあり、中長距離種目でも安心して着用出来ます。また、ソールは衝撃吸収性に優れるだけではなく適度な反発性を備えるため、スパイクの力で楽に走れるような感覚を体験出来ます。さらに、フラットソールで屈曲性が高いため、中長距離を走りやすくなっています。おまけに、アシックスの初心者向けスパイクの定番機能であるARCHWRAPを搭載し足への負担を軽減する作りとなっている点も嬉しいところです。
800mや1000m、15000mを走る小学5年生や6年生のスパイクにおすすめです。また、踏み込み時の衝撃を緩衝し足への負担を軽減出来るため、跳躍種目を頑張る子にもおすすめの一足です。もちろん、オールラウンドモデルであるため、100mや80mHでも着用可能です。
小学生向け陸上スパイクを履いて、陸上大会で好記録を目指してみよう!
小学生4年生や5年生、6年生は陸上スパイクを履くことで、100mや80mハードル、800m、走り幅跳び、走り高跳びなどの記録をグッと伸ばすことが出来ます。陸上スパイクはノンスパイクのランニングシューズよりも地面から高い反発力を得られ、その反発力を前方への推進力へと変換し、パフォーマンスの向上をアシストしてくれるのです。陸上競技を頑張る小学校高学年の子なら、陸上スパイクによる走りやすさを実感し、走るのがもっと楽しくなるはずです。
陸上スパイクは様々なスポーツメーカーより販売されていますが、その中でも特にアシックスとミズノの陸上スパイクが小学生に人気です。是非、アシックスやミズノの陸上スパイクの中から小学生の息子さんや娘さんにベストな陸上スパイクを見つけてみましょう。