asics(アシックス)の短距離専用スパイクの入門モデルとして、中学生や高校生に人気のSP BLADE(SPブレード)とCYBERBLADE(サイバーブレード)。どちらも、反発性や屈曲性、安定性、クッション性など機能性のバランスがよく、100m・200mのショートスプリントに、200m・400mのロングスプリントに、さらには110mH・100mH・400mHのハードルにと、オールラウンドに使える使い勝手抜群のスパイクです。
今回の記事では、SPブレード10とサイバーブレード17の違いを比較し、どっちがおすすめかを紹介しています。同じアシックスのエフォートやヒートスプリントからのステップアップとして、SPブレードか、サイバーブレードかで迷っているという人は是非参考にしてみてください。
目次
アシックスの初心者向け短距離スパイク、SPブレードとサイバーブレード
初めてのオールウェザートラック&短距離専用スパイクとして人気の高い、asics(アシックス)のBLADE(ブレード)シリーズである、SP BLADE(SPブレード)とCYBERBLADE(サイバーブレード)。
SP BLADE(SPブレード)
asics(アシックス)のSP BLADE(SPブレード)は、アシックスの王道の短距離スパイクです。短距離専用スパイクらしい優れた反発力と、高いサポート力を備えるのが特徴のスパイク。オールウェザートラック専用の短距離スパイクとしては入門モデル的な位置付けで、兼用スパイクであるエフォートやヒートスプリントからのステップアップする初級者〜中級者レベルの選手に大人気です。ショートスプリント(100m・200m)からロングスプリント(200m・400m)、さらにはハードル種目(110mH・100mH・400mH)まで対応しています。
CYBERBLADE(サイバーブレード)
asics(アシックス)のCYBERBLADE(サイバーブレード)は、SPブレードと同じくアシックスの代表的な短距離専用スパイクです。短距離専用スパイクらしい反発性の高いソールプレートを採用しながらも、適度な屈曲性を備えているのが特徴のスパイクです。適度な屈曲性が確保されているため、コーナーを伴うロングスプリント(200m・400m)を走るスパイクとしても人気が高いモデルです。
SPブレードとサイバーブレードの違いの比較
項目 | SP BLADE 10 | CYBERBLADE 17 |
---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() |
発売 | 2025年1月 | 2025年1月 |
価格 | 23,000円 | 23,000円 |
サイズ | 22.0-29.5cm | 22.0-29.5cm |
靴幅 | 2E | 2E |
アッパー | TPUメッシュ | TPUメッシュ |
ミッドソール | FF BLAST PLUS | FF BLAST PLUS |
プレート | フルレングス | フルレングス |
ピン | リバース柱状スパイク7mm | リバース柱状スパイク7mm |
対応トラック | オールウェザートラック専用 | オールウェザートラック専用 |
対応種目 | 100〜400m/ハードル | 100〜400m/ハードル |
世界陸連新ルール | ○ | ○ |
比較①アッパー

左:SPブレード10、右:サイバーブレード17
asics(アシックス)のSP BLADE 10(SPブレード10)とCYBERBLADE 17(サイバーブレード17)のアッパーを比較すると、SPブレード10はサポート力重視、サイバーブレード17は軽量性重視という違いがあります。
SPブレード10とサイバーブレード17はアッパー素材として、軽量で高い通気性を備えたTPUメッシュを採用しています。どちらも軽いスパイクですが、アッパーデザインに隙間があるサイバーブレード17の方が軽量性に優れています。素材自体は同じでもサイバーブレード17の方が柔らかく感じます。また、サイバーブレード17はベルトフィッティングを採用し、スパイクの着脱が楽というメリットもあります。
一方、SPブレード17は定番のシューレースを採用し、足首にはアンクルベルトを備え、中足部にはサポートパーツを内蔵し、短距離用スパイクらしくガッチリとホールドしてくれるのが特徴です。爆発力の高い選手でも、しっかりとパワーを前方への推進力へと活かすことが出来ます。
比較②ミッドソール

上:SPブレード10、下:サイバーブレード17
asics(アシックス)のSP BLADE 10(SPブレード10)とCYBERBLADE 17(サイバーブレード17)のミッドソールを比較すると、SPブレード10とサイバーブレード17のミッドソールの違いはありません。
SPブレード10とサイバーブレード17はどちらも近年の陸上スパイクのトレンドである厚底仕様。ミッドソール素材には軽くて反発性に優れたFF BLUST PLUSを採用しています。前足部は屈曲性を確保するために薄めに、中足部は高い反発力と安定性を確保するために厚めにしている点も、SPブレード10とサイバーブレード17で違いがありません。
ただし、SPブレード10とサイバーブレード17はアッパーデザインが異なるため、ガッチリしたアッパーデザインのSPブレード10の方が足元が硬く、柔軟なアッパーデザインのサイバーブレード17の方が足元柔らかめに感じやすいです。
比較③ソールプレート

左:SPブレード10、右:サイバーブレード17
asics(アシックス)のSP BLADE 10(SPブレード10)とCYBERBLADE 17(サイバーブレード17)のソールプレートを比較すると、ミッドソール同様にソールプレートにも違いはありません。
SPブレード10とサイバーブレード17はどちらもつま先からかかとまでのフルレングスのソールプレートを採用し、オールウェザー専用&短距離専用スパイクらしい反発性を備えています。もちろん、中・上級者向けのもっと硬いプレートと比較すると、屈曲性も備えた適度な硬さであるため、エフォートやヒートスプリントからの買い替え時の選択肢に最適です。オーソドックスな2-2-4のピン配列を採用し、全てのピンが取り替え可能である点もSPブレード10とサイバーブレード17共通です。
ただし、アッパーデザインの違いから、サイバーブレード17の方がプレートを曲げやすい、SPブレード10の方がプレートの剛性が高いと感じやすいという感覚の違いはあります。
SPブレードとサイバーブレード、どっちがおすすめ??
100m・200mを専門にするなら、SPブレード10がおすすめ!!
初めてのオールウェザー&短距離専用スパイクとして、asics(アシックス)のSP BLADE(SPブレード)か、CYBERBLADE(サイバーブレード)か、どちらにしようか迷ったら、100m・200mを専門にしていくショートスプリンターには「SP BLADE 10(SPブレード10)」がおすすめです。
SPブレード10の最大の魅力は、短距離専用スパイクらしい爆発的なスピードを後押ししてくれるホールド性抜群のスパイクである点です。シューレースにプラスされたアンクルベルトや、中足部のサポートパーツが、抜群のホールド力を発揮し、パワーが横方向へと逃げるのを抑えてくれるため、パワーを100%前方への推進力へと活かすことが出来ます。
また、最新の10は旧作の薄底から厚底へと進化し、FF BLUST PLUSによる適度なクッションの恩恵も受けられるため、脱初心者を狙う選手の最初の短距離専用スパイクとして最適です。
200m・400mを専門にするなら、サイバーブレード17がおすすめ!!
200m・400mのロングスプリントや、110m・100m・400mHのハードル種目に取り組む選手には、「CYBERBLADE 17(サイバーブレード17)」がおすすめです。
サイバーブレード17の最大の魅力は、サイバーフィット(ベルトフィッティングシステム)を採用した軽量で屈曲性に優れたアッパーデザインです。軽いのに加え、伸縮性に優れたインナースリーブとベルトの連動による隙間のない一体感から生まれるまるで裸足のようなストレスフリーな履き心地が魅力的です。そして、隙間が多いアッパーデザインから、屈曲ポイントを大きく取れる構造になっており、ロングスプリントのコーナーリングもハードル種目のジャンプ動作も快適です。
また、短距離専用スパイクらしいガッチリとした履き心地よりも、リラックス出来るストレスフリーな履き心地を求める100m・200mのショートスプリンターにもおすすめです。
SPブレードか、サイバーブレードを履いて、自己ベスト更新を目指そう!!
asics(アシックス)の入門スパイクであるエフォートやヒートスプリントからのステップアップとして、オールウェザートラック専用であり短距離専用モデルのスパイクを選ぶなら、SP BLADE(SPブレード)か、CYBERBLADE(サイバーブレード)を選びたいところ。
短距離専用スパイクらしいガッチリとしたホールド力抜群のモデルを選ぶならSPブレード、軽くて屈曲しやすいモデルを選ぶならサイバーブレードがおすすめです。是非、SPブレードか、サイバーブレードを手に入れ、短距離種目又はハードル種目で自己ベスト更新を目指してみましょう。