今、一番人気のランニングシューズと言えば、厚底ランニングシューズです。厚底ランニングシューズは各社自慢の軽量クッショニング素材や高反発プレートなどの最新テクノロジーを駆使したハイテクシューズで、市民ランナーや学生ランナーの間では“速く走れるのに、足が疲れない靴”と評判です。
そんな大人気の厚底シューズですが、実は、プレートなしの厚底、TPUプレート入りの厚底、カーボンプレート入りの厚底といったようにたくさんの種類があり、それぞれの厚底でメリットやデメリットに違いがあるのです。
今回の記事では、厚底初心者が気になるであろう、厚底ランニングシューズの種類別の特徴の違いを比較し、最後にタイプ別におすすめの厚底モデルを紹介しています。初めて厚底ランニングシューズを試す人や、二足目として今の自分の走力レベルにぴったりと合う厚底ランニングシューズを探しているという人は是非参考にしてみてください。
目次
厚底ランニングシューズとは
厚底ランニングシューズとは、靴底にボリューミーな分厚いソールを採用したランニングシューズのことです。2017年に登場したnike(ナイキ)の厚底レーシングシューズ「VAPOR FLY(ヴェイパーフライ)」を皮切りに長距離界に厚底ブームが到来し、asics(アシックス)やmizuno(ミズノ)、adidas(アディダス)、new balance(ニューバランス)などの他者もこぞって厚底ランニングシューズの開発に注力し、現在では、初心者向けから上級者向けまで多くのランニングシューズが厚底仕様となっています。
厚底ランニングシューズの魅力
初心者ランナーからマラソン上級者まで、全てのランナーに共通して言える厚底ランニングシューズの大きな魅力は、靴底のクッションが抜群で長時間走り続けても足が疲れないところです。ランニングシューズの肝であるミッドソールに各社自慢の衝撃吸収性能に優れたクッショニング素材を贅沢に分厚く搭載しているため、とにかく長距離ランナーにとって足に優しい作りとなっているのです。
また、中級者から上級者レベルのランナーが着用する、カーボンファイバープレート入りの厚底ランニングシューズは、クッション性に優れるだけではなく高い反発力も兼ね備えるため、速く走れるのが大きな魅力であり、多くのランナーがマラソン大会や駅伝大会で厚底を選ぶ理由となっています。ミッドソールにしなり剛性の高いカーボンファイバープレートが挟み込まれた厚底は、内臓プレートが大きくしなって力強く跳ね返ることで着地時の衝撃を前方への爆発的な推進力へと変換し、ランナーに速さをもたらしてくれるという訳です。
厚底ランニングシューズの種類別の特徴を比較
タイプ | プレートなしの厚底 | プレート入りの厚底 | |
---|---|---|---|
TPU/グラスファイバープレート | カーボンプレート | ||
代表モデル | GEL-KAYANO 30 | BOSTON 12 | VAPOR FLY 3 |
画像 | |||
価格 | 1万円台 | 1〜2万円台 | 2〜4万円台 |
走力レベル | 初心者 | 初級者〜中級者 | 中級者〜上級者 |
軽量性 | △ | ○ | ◎ |
反発性 | △ | ○ | ◎ |
クッション性 | ◎ | ○ | ○ |
安定性 | ◎ | ○ | △ |
耐久性 | ◎ | ○ | △ |
現在、多くのランニングシューズメーカーより様々な厚底ランニングシューズが販売されていますが、厚底ランニングシューズは「プレートなしの厚底」、「TPU/グラスファイバープレート入りの厚底」、「カーボンファイバープレート入りの厚底」の3種類に分けることが出来ます。基本的には、プレートなしの厚底シューズが初心者ランナー向けで、TPU/グラスファイバープレート入りの厚底シューズが中級者向けで、カーボンファイバープレート入りの厚底シューズが上級者向けとなっています。
プレートなしの厚底ランニングシューズ
プレートなしの厚底ランニングシューズ(別名ノンプレート厚底シューズ)は、ミッドソール内に高反発プレートが入っていない厚底シューズです。主に初心者ランナーや、フルマラソン完走〜サブ5を目指すレベルのランナー向けの厚底です。高反発プレートが入っていないため、純粋にソールの柔らかいクッションを体感出来、足を着地衝撃から優しく保護出来るのが特徴です。また、プレート入り厚底シューズ特有の不安定さや扱いにくさもなく、初心者ランナーでも安定感ある走りが出来るのもノンプレート厚底シューズの大きなメリットです。
ただし、その反面、プレートなしの厚底ランニングシューズは、重量重めで、反発力弱めで、速いスピードで走れないのがデメリットとなります。基本的に、プレートなしの厚底モデルは、長い距離を比較的ゆったりめのペースで走るためのランニングシューズです。
TPU/グラスファイバープレート入りの厚底ランニングシューズ
TPU/グラスファイバープレート入りの厚底ランニングシューズは、非カーボン素材であるTPU素材やグラスファイバー素材を採用したプレートを搭載した厚底シューズです。主に初級者から中級者レベルのランナーや、フルマラソンサブ5〜サブ4を目指すランナー向けの厚底シューズで、厚底カーボンシューズの入門シューズ的存在です。
TPUプレートやグラスファイバープレートは、カーボンプレートと比較し、柔らかくてしなやかな特性があり、着地時に得られる反発力もマイルドなため、プレート入り厚底シューズを初めて試す人や、初級者から中級者レベルのランナーでも履きこなしやすいのが大きなメリットです。カーボンプレート搭載厚底シューズのような靴底の不安定さもなく、安定感がありコントロールしやすいプレート入りの厚底シューズとなっています。ただし、その反面、カーボンプレート入り厚底シューズほどの爆発的な推進力を得られないのがデメリットです。
カーボンプレート入りの厚底ランニングシューズ
カーボンプレート入りの厚底ランニングシューズは、オリンピックや世界陸上に出場する国内外のエリート選手や、箱根駅伝や全国高校駅伝を走るトップレベルの学生ランナーも着用する上級者向けの厚底シューズです。
TPUプレートやグラスファイバープレートよりも、しなった後の跳ね返りが強力なカーボンファイバープレートを、各社の最強高反発ミッドソール内に挟み込み、爆発的な推進力を得られるのが最大のメリットです。マラソン世界記録を連発する世界最速シューズであるナイキのアルファフライシリーズも、日本人選手に人気の国内最速シューズであるアシックスのメタスピードプラスシリーズも、カーボンプレート入りの厚底ランニングシューズです。
ただし、カーボンプレート入りの厚底ランニングシューズは、靴底の沈み込みが大きく着地時の安定性に欠ける、筋力の足りないランナーだとカーボンプレートをしっかりとしならせることが出来ない、高反発故に足腰への負担が大きいといったデメリットがあります。上手く履きこなすためには、それ相応の筋力トレーニングや、慣れるための期間が必要です。
厚底ランニングシューズのおすすめ【ノンプレート】
アシックス ゲルカヤノ30
ランニング初心者やマラソン初挑戦者が、厚底ランニングシューズを選ぶなら、asics(アシックス)のノンプレート厚底シューズであり、初心者向けの大人気厚底シューズである「GEL-KAYANO 30(ゲルカヤノ30)」がおすすめです。
アシックスのゲルカヤノ30の最大の魅力は、初心者ランナーに求められる靴底のクッション性と安定性を両方とも高い次元で兼ね備えた厚底シューズである点です。靴底のソールには、柔らかなクッションを発揮するFF BLAST PLUS ECOをボリュームたっぷりに採用し、快適な履き心地です。また、かかと部にはアシックスを象徴する衝撃緩衝テクノロジーであるPureGELを搭載し、ランニング中の着地衝撃を大幅に軽減出来るため、長時間又は長距離ランに挑戦しても足が疲れにくいシューズとなっています。おまけに、最新のサポート機能である4D GUIDANCE SYSTEMが搭載されているため、靴底が柔らかいのに確かな安定感があります。
着地衝撃から足腰を守ることが出来、横ブレも抑えてくれるシューズとなっているため、運動初心者の最初に一足目にぴったりですし、フルマラソン完走用シューズとしてもおすすめです。
アシックス ノヴァブラスト4
asics(アシックス)のプレートなしの厚底ランニングシューズを選ぶなら、初心者のみならず中・上級者にも人気の高い「NOVABLAST 4(ノヴァブラスト4)」も非常におすすめです。
アシックスのノヴァブラスト4の最大の魅力は、プレート非搭載でありながらも弾むような優れた反発力が得られるノンプレート厚底シューズである点です。折り紙からインスピレーションを得た独特のソールデザインと、靴底中央のくぼみが、まるでトランポリンかのような弾む感覚を提供してくれる構造となっています。ミッドソール素材も反発力に優れたFF BLAST PLUS ECOを採用しているため、ノンプレートの厚底でありながらも、スピードの出せるシューズとなっています。また、ボリューミーなソールデザインからは想像も出来ないぐらい軽い(260g)のも特徴的で、軽やかでバウンス感ある走りを楽しめる一足となっています。
一般的なプレート入り厚底シューズと比べると安定感に優れているため、初心者から初級者レベルのランナーがマラソン大会本番でも着用しやすいですし、中・上級者レベルのランナーがLSDやロングランなどのジョグ用シューズとしても活用しやすいシューズとなっています。
ミズノ ウエーブスカイ7
クッション最強レベルの厚底ランニングシューズが欲しいという人には、mizuno(ミズノ)のプレミアムクッションランニングシューズである「WAVE SKY 7(ウエーブスカイ7)」がおすすめです。
ミズノのウエーブスカイ7の最大の魅力は、厚底モデルの中でもとりわけ靴底のクッションが抜群で、ランニング中の足腰への負担を大幅に軽減出来るところです。ボリューミーなミッドソール内部にミズノ最新のミズノエナジーミッドソールテクノロジーの中で最も柔らかい特性を持つMIZUNO ENERZY COREを搭載しているため、とにかく接地感がソフトで、まるで雲の上を走っているような快適な走り心地を体験出来ます。また、走行中の揺れを軽減してくれるSmoothRideテクノロジーを搭載しているため、初心者ランナーでもまるで靴にサポートしてもらっているかのように安定して走れるのも魅力的です。
膝や足腰に不安を抱える人や、運動未経験者などの最初のランニングシューズにおすすめですし、フルマラソンやウルトラマラソンの初挑戦用にもおすすめです。
アディダス アディゼロSL
adidas(アディダス)の初心者から初級者向けのノンプレートの厚底ランニングシューズを選びたいという人には、アディダスのエントリーモデルである「ADIZERO SL(アディゼロSL)」がおすすめです。
アディダスのアディゼロSLの最大の魅力は、軽量性や反発性、クッション性、安定性などのバランスの取れた万能型で、ゆったりペースでも速めのペースでも快適に走れるところです。ミッドソールに、アディダスの安定性重視のクッショニング素材のLIGHTSTRIKE EVAと、軽量高反発クッショニング素材のLIGHTSTRIKE PROを組み合わせることで、初心者にぴったりなシューズでありながらも、軽くてスピードも出しやすいシューズとなっているのです。また、アッパーには柔らかい風合いとサポート性に優れたメッシュアッパーであるLIGHTWEIGHT SANDWICH MESHを採用しているため、どんなペースでも快適なフィット感を得られます。
アディダスのかっこいい厚底シューズを履きたいという人にぴったりですし、初心者向けの中でも軽くてスピードの出しやすいモデルを選びたいという人にもぴったりな一足です。
プーマ ヴェロシティニトロ3
ノンプレートでありながらも、厚底らしい弾む走りを楽しみたいという人には、puma(プーマ)の「VELOCITY NITRO 3(ヴェロシティニトロ3)」がおすすめです。
プーマのヴェロシティニトロ3の最大の魅力は、ノンプレート厚底ランニングシューズでありながらも、厚底らしい弾む、スピード感ある走りを楽しめるところです。ミッドソール上部には、爆発的な速さを提供するプーマ独自の革新的テクノロジーであるNITROFOAMを採用しているため、厚底らしい走りが体験出来るのです。また、ミッドソール下部には安定性と耐久性に優れるPROFOAMLITEを採用し、靴底の接地面積も広く取られているため、厚底でありながらもしっかりとした安定感があるのも魅力的です。また、アウトソールにはどんな路面でも確かなグリップ力を発揮してくれるPUMAGRIPが採用されているため、雨の日でも安心です。
クッション性や安定性、軽量性、反発性など各機能面でバランスの取れたランニングシューズに仕上がっているため、初級者から中級者以上まで幅広いランナーにおすすめ出来る一足です。
厚底ランニングシューズのおすすめ【TPU/グラスファイバープレート】
ニューバランス フューエルセルプロペルV4
初心者から初級者レベルのランナーでも近年流行りのプレート入りの厚底ランニングシューズを試してみたいという人には、new balance(ニューバランス)のプレートシューズ入門モデルである「FUELCELL PROPEL V4(フューエルセルプロペルv4)」がおすすめです。
ニューバランスのフューエルセルプロペルv4の最大の魅力は、カーボンプレートよりも柔らかくしなりやすいTPUプレートを搭載し、初心者や初級者でも使いこなしやすいプレート搭載厚底シューズである点です。TPUプレートの跳ね返りはマイルドであり、身体への負担も少ないため、初めてのプレートシューズにぴったりですし、フルマラソンでサブ5〜サブ4.5を目指すレベルの市民ランナーでも大会で使えるシューズとなっています。もちろん、マイルドな反発でありながらも、プレート入り厚底シューズらしい優れた推進力はしっかりと体験出来ます。
また、価格が定価1万円台前半と安くて、耐久性にも優れた作りとなっているため、初心者や初級者でも試しに購入してみやすいプレートシューズとなっているのも魅力的です。
アディダス アディゼロボストン12
初級者から中級者レベルのランナーや、フルマラソンサブ4(4時間切り)を目指すランナー向けの、非カーボン素材のプレート入り厚底ランニングシューズが欲しいという人には、adidas(アディダス)の中級者向けであり、サブ4ターゲットの厚底シューズである「ADIZERO BOSTON 12(アディゼロボストン12)」がおすすめです。
アディダスのアディゼロボストン12の最大の魅力は、カーボンプレートよりも扱いやすいグラスファイバー素材を用いた5本骨状バー(ENERGY RODS 2.0テクノロジー)が搭載された厚底シューズである点です。アディダス独自の5本骨状バーは、高い推進力が得られるだけではなく安定性にも優れたテクノロジーであり、初級者から中級者レベルのランナーでも履きこなしやすい特徴があります。また、ミッドソールにはアディダスのトップ素材である低密度高反発のLIGHTRIKE PROを上部に、安定感のあるLIGHTSTRIKE EVAを下部に配置することで、こちらでも高反発と安定性の両面に配慮した作りとなっています。
サブ4を目指すランナーには、クッション性と安定性、反発性、軽量性のバランスの取れたシューズが最適となりますが、アディゼロボストン12はまさにそれに合致したシューズです。
ホカオネオネ マッハX
元祖厚底ブランドとも言われるHOKA ONE ONE(ホカオネオネ)の非カーボン素材のプレート入り厚底ランニングシューズを選ぶなら、「MACH X(マッハエックス)」がおすすめです。
ホカオネオネのマッハXの最大の魅力は、非カーボンプレート入りのシューズとしては非常に優れた推進力を得られるシューズである点です。高反発フォーム材であるPEBAフォームと、定番のEVAフォームからなるボリューミーなソールに、高い推進力を生み出す高反発のPebaxプレートを挟み込んだ構造で、プレート入り厚底シューズらしいスピード感溢れる走りを体験出来ます。クッションも抜群で、足への負担を軽減出来るため、マラソンレース後半でも足がバテにくいのも魅力的です。
また、耐久性に優れた作りとなっているため、マラソンレースでの使用だけではなく、日々のトレーニング用シューズとしても重宝します。
オン クラウドモンスター
スイス生まれのOn(オン)のプレート入りの厚底ランニングシューズを試してみたいという人には、「CLOUDMONSTER(クラウドモンスター)」がおすすめです。
オンのクラウドモンスターの最大の魅力は、抜群のクッションと優れた推進力を兼ね備えた厚底ランニングシューズである点です。Onが誇るCloudTecテクノロジーをボリュームたっぷりに搭載し、抜群のクッションを体験出来ます。また、そこに弾力性のあるポリプロピレン製Speedboardプレートが搭載されているため、高いエネルギーリターンによる優れた推進力も得られる構造となっています。さらに、大胆なロッカー構造も相まって、自然に足がどんどん前へと進んでいくような走りを楽しめます。
おまけに、ミッドソール素材には耐久性・耐熱性に優れたHelionスーパーフォームが採用されているため、どんな環境下でも、長時間のランニングシーンでも、その優れたクッション性が持続されるのも魅力的です。フルマラソンだけではなく、ウルトラマラソンにもおすすめの一足です。
ミズノ ウエーブリベリオンフラッシュ2
フルマラソンでサブ4(4時間切り)からサブ3(3時間切り)まで狙える非カーボン素材のプレート搭載厚底ランニングシューズが欲しいという人には、ミズノの中級者向けのプレート入り厚底シューズである「WAVE REBELLION FLASH 2(ウエーブリベリオンフラッシュ2)」がおすすめです。
ミズノのウエーブリベリオンフラッシュ2の最大の魅力は、ミズノのSMOOTH SPEED ASSISTテクノロジーを搭載し、憧れのフォアフット双方やミッドフット走法が自然に誘発される構造の厚底シューズである点です。かかとが浮いたような独特のソールデザインが、トップ選手に多いフォアフット着地やミッドフット着地へと誘導してくれ、効率的で身体への負担の少ない理想的なランニングフォームへと近づくことが出来ます。また、MIZUNO ENERZY LITE+とMIZUNO ENERZY FOAMにグラスファイバー強化ナイロン製のウエーブプレートが挟み込まれた構造で、プレート入り厚底シューズらしい優れた推進力を得られるシューズとなっています。
カーボンプレート入りシューズ並みの推進力が得られるとの口コミも多く、本気でフルマラソンサブ4やサブ3.5あたりを目指す中級者にもおすすめの一足です。
厚底ランニングシューズのおすすめ【カーボプレート】
アシックス マジックスピード3
初めてカーボンプレート入り厚底ランニングシューズに挑戦するなら、asics(アシックス)の厚底カーボンシューズのエントリーモデルである「MAGIC SPEE 3(マジックスピード3)」がおすすめです。
アシックスのマジックスピード3の最大の魅力は、フルレングスのカーボンプレートが入った本格的な厚底シューズが定価1万円台半ばで買えるコスパ最強のカーボンシューズである点です。2万円オーバー、3万円オーバー、さらには4万円超えのカーボンシューズが続々と登場する中、マジックスピード3は破格の値段です。ミッドソールにはアシックスの軽量反発素材であるFF BLAST PLUSを全面に採用し、その中にしなり剛性の高いカーボンプレートをフルレングスで搭載しているため、格安カーボンシューズでありながらも、カーボンシューズ特有の優れた推進力を得られます。フルマラソンなら、サブ3.5〜サブ3が狙えるシューズです。
また、一般的な厚底カーボンシューズは着地時の安定性に欠けるため扱いにくいモデルが多いのですが、こちらは安定性が高く、扱いやすいのも魅力的です。価格が安く、耐久性も高く、初めてのカーボンプレート入り厚底シューズとして選んでおいて間違いのない一足です。
アシックス メタスピードエッジプラス
asics(アシックス)のカーボンプレート入り厚底ランニングシューズのトップモデルを選ぶなら、「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)」がおすすめです。
アシックスのメタスピードエッジプラスの最大の魅力は、爆発的な推進力が期待出来るのに、安定性にも優れ、他社のトップモデルよりも扱いやすいところです。ミッドソールにはアシックスが誇る軽量高反発素材であるFF BLAST TURBOをボリュームたっぷりに搭載し、さらにその中にV字形状のカーボンプレートを挟み込み、爆発的な推進力が得られるようになっています。また、クッションが柔らかすぎない、沈み込み過ぎない仕様となっており、地面との接地面も広めの作りであるため、トップ選手向けのカーボンシューズとしては安定性抜群で履きこなしやすいのも大きな特徴です。小さな力でも効率よく反発を得られる構造もあり、日本人ランナーに非常に人気で、箱根駅伝でも多くの選手がメタスピードエッジプラスやそのプロトタイプを着用して好記録を出していました。
サブ3或いはそれ以上のタイムを狙うランナーにおすすめの一足です。また、海外ブランドの厚底カーボンシューズが合わないという人の乗り換え用としてもおすすめです。
ナイキ ズームフライ5
厚底と言えば、やはりNIKE(ナイキ)。国内外のトップ選手御用達ブランドであり、厚底の代名詞でもあるナイキのカーボンプレート入りの厚底ランニングシューズを試してみたいという人には、ナイキのエントリーカーボンシューズである「ZOOM FLY 5(ズームフライ5)」がおすすめです。
ナイキのズームフライ5の最大の魅力は、1万円台でナイキの厚底カーボンシューズが手に入るところです。ナイキの厚底カーボンシューズの価格が高騰する中、1万円台で買えるというのはかなりお買い得なモデルです。また、ミッドソールには、トップモデルでもお馴染みのZoomXフォームが採用され、その中にフルレングスのカーボンファイバープレートが搭載された仕様となっているため、低価格でありながらもナイキの厚底らしい優れた推進力を体験出来ます。また、ナイキの上位モデルに比べると、安定感があるため、カーボンシューズ初心者でも履きこなしやすいのも魅力的です。
ナイキの厚底カーボンシューズを試してみたい人や、フルマラソンでサブ3.5からサブ3を目指したいという人におすすめの一足です。
ナイキ ヴェイパーフライ3
nike(ナイキ)の爆速のカーボンプレート搭載厚底ランニングシューズを履きたいという人には、ナイキを代表する厚底であり、上級者向けの厚底である「VAPOR FLY 3(ヴェイパーフライ3)」がおすすめです。
ナイキのヴェイパーフライ3の最大の魅力は、世界記録や日本記録などの数々の好記録を支えてきたナイキ特有の爆発的な推進力により、高速ペースでの走りをサポートしてくれるところです。ナイキ史上最もエネルギーリターンの高いNIKE ZOOM Xフォームをボリュームたっぷりに搭載し、その中にカーボンファイバー製フライプレートを組み込み、着地時の衝撃を圧倒的な反発力へと変換出来るようになっています。また、重量も187gと非常に軽量で、アッパーのフィット感もよく、スピードを出しやすいように随所に様々な工夫が施されているのです。ワッフルパターンのアウトソールはどんな路面でも高いグリップ力を発揮してくれるため、天候に左右されることなく、高みの順位や記録を狙うようになっています。
おまけに、ナイキのトップ選手向けの厚底レーシングシューズの中では、比較的安定性にも配慮された作りとなっているため、ナイキのトップモデルを選ぶならまずは定番のヴェイパーフライ3がおすすめです。
アディダス アディオスプロ3
adidas(アディダス)のカーボンプレート入り厚底ランニングシューズを選びたいという人には、アディダスの上級者向けの厚底モデルである「ADIOS PRO 3.0(アディオスプロ3.0)」がおすすめです。
アディダスのアディオスプロ3.0の最大の魅力は、爆発的な推進力と安定性、コントロールのしやすさを兼ね備えた厚底レーシングシューズである点です。ミッドソールには、軽量高反発のLIGHTSTRIKE PROを採用し、そこにアディダス独自の5本骨状カーbluetoothのバーであるENERGYRODS 2.0テクノロジーを搭載した構造で、爆発的な推進力といともに、安定感も感じられるカーボンシューズとなっています。特に、指先の分かれた5骨骨状カーボンバーが、足元のコントロールやスピードコントロールのしすさを支えくれる構造となっています。
また、アウトソールにはContinentalラバーやTEXTILEラバーが採用され、優れたグリップ力を発揮してくれるため、どんなコンディション下でもエネルギーロスなく高速ペースで走り続けることが出来ます。
初心者も上級者も厚底ランニングシューズの快適性を体験してみよう
厚底ランニングシューズは、初心者から上級者までオススメ出来る今一番一押しのランニングシューズです。ノンプレートの厚底シューズなら、クッション性抜群で、初心者ランナーの足腰への負担を大幅に軽減出来ます。また、カーボンプレート入りの厚底シューズなら、高剛性のカーボンプレートと高反発のミッドソールが織りなす爆発的な推進力による圧倒的なスピードを体験出来ます。
今の長距離界のトレンドである厚底ランニングシューズは、アシックスやミズノ、ナイキ、アディダス、ニューバランスなどのスポーツシューズメーカーより様々なモデルが販売されています。是非それらの中から自分自身の走力レベルや用途に合った厚底シューズを見つけて、厚底シューズ特有の快適な走りを体験してみましょう。