部活動を頑張る中学生や高校生のアップシューズとして人気の高い、asics(アシックス)のLYTERACER(ライトレーサー)とHYPERSPEED(ハイパースピード)。どちらも約1万円で買えるコスパ最強の軽量ランニングシューズです。部活生だけではなく、マラソンを走る市民ランナーの練習用シューズとしても大人気です。
今回の記事では、アシックスのライトレーサーとハイパースピードの比較を紹介し、選ぶならどっちがおすすめかを紹介しています。ライトレーサーとハイパースピードの違いが気になっている人は是非参考にしてみてください。
目次
アシックスの人気部活シューズであるライトレーサーとハイパースピード
asics(アシックス)から部活シューズを選ぶなら、LYTERACER(ライトレーサー)か、HYPERSPEED(ハイパースピード)のどちらかで間違いありません。どちらも、約1万円の低価格で、重量200g以下と軽く、スピードに乗りやすくて、耐久性に優れているなどの特徴があり、陸上競技をはじめとする部活動でのアップシューズとして最適です。
ライトレーサー
LYTERACER(ライトレーサー)は、asics(アシックス)を代表するトレーニングシューズです。初代登場から現在に至るまで、陸上部をはじめ運動部に所属する中学生・高校生の部活用トレーニングシューズとして高い人気を誇っています。
ライトレーサーの最大の特徴は、短距離ダッシュから筋トレまで様々なトレーニングシーンにて活用出来る万能シューズである点です。地面との接地感を得やすく、地面に力を伝えやすい薄めのソールを採用しているため、短距離走においてトップスピードに乗りやすく、陸上競技の短距離種目や跳躍種目の選手に特に人気です。また、踏ん張りやすく、筋力トレーニングをする際には使い勝手抜群です。
ハイパースピード
HYPERSPEED(ハイパースピード)は、asics(アシックス)の長距離選手向けトップシューズ“METASPEED(メタスピード)シリーズ”のデザインや機能性を引き継ぎながらも、低価格で登場したハイコスパ長距離シューズです。主に、陸上競技の800m・1500m・3000m・5000m・3000mSC・10000mの中長距離種目を専門にする中学生・高校生・大学生のトレーニングシューズとして人気です。
ハイパースピードの最大の特徴は、軽くてクッション性も良いカーボンプレート非搭載の厚底シューズである点です。クッション性の良い厚底ソールなので、長距離走における足への負担を軽減出来ます。一般的なジョグシューズとは違い、重量200gと軽量でスピードに乗りやすく、ペース走やビルドアップ走にも最適です。もちろん、カーボンプレート非搭載なので、初心者でも安心して履けますし、脚力をしっかりと鍛えることが出来ます。
ライトレーサーとハイパースピードの違いの比較
項目 | LYTERACER 6 | HYPERSPEED 4 |
---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() |
発売 | 2025年3月 | 2024年7月 |
価格 | 10,450円 | 10,890円 |
サイズ | メンズ:24.5-30.0cm レディース:22.5-26.5cm | メンズ:24.5-32.0cm レディース:22.5-26.5cm |
靴幅 | メンズ:2E/3E レディース:E | メンズ:2E/3E レディース:E |
靴底厚み | メンズ:27mm レディース:26mm | メンズ:31mm レディース:31mm |
ドロップ | 10mm | 7mm |
アッパー | メッシュアッパー | メッシュアッパー |
ミッドソール | FLYTEFOAM PROPEL | FLYTEFOAM |
アウトソール | ラバーソール | ラバーソール |
比較①アッパー

左:ライトレーサー6、右:ハイパースピード4
asics(アシックス)のライトレーサー6とハイパースピード4のアッパーを比較すると、ライトレーサー6はサポート力・耐久性重視、ハイパースピード4は通気性・フィット性重視という違いがあります。
ライトレーサー6は、ハイパースピード4よりもかっちりめのアッパーとなっており、横方向の動きでもしっかりと足をシューズにホールドしてくれるため、様々な競技・トレーニングに対応しやすくなっています。また、破れやすい箇所に積極的に補強を加えることで耐久性も高い作りです。
一方、ハイパースピード4は、ライトレーサー6よりも孔の大きいメッシュアッパーになっているため通気性抜群で、長距離走でも蒸れにくく最後まで快適に走ることが出来ます。そして、より柔軟なアッパーは足へのフィット感も抜群です。
比較②ミッドソール

上:ライトレーサー6、下:ハイパースピード4
asics(アシックス)のライトレーサー6とハイパースピード4のミッドソールを比較すると、ライトレーサー6は薄底で反発性重視、ハイパースピード4は厚底でクッション性重視という違いがあります。
ライトレーサー6は、地面との距離が近い薄底ソールを採用し、瞬時に地面に力を伝えやすい仕様。ソール素材にはFlyteFoamよりも反発性に優れたFlyte Foam Propelを採用し、より素早くトップスピードに乗りやすいソール構造となっています。また、前足部よりもかかと部が10mm高い高ドロップ仕様のため、短距離走の基本である前傾姿勢をサポートしてくれるメリットもあります。
ハイパースピード4は、長距離走における足への負担を軽減してくれる厚底ソールです。ソール素材にはクッション性や安定性に優れたFlyteFoamを採用しています。また、弓状のソール形状“ガイドソールテクノロジー”を採用し、重心が自然と前に移ることで転がるように足を運べる構造となっており、走行時のエネルギー消費を抑えられるというメリットもあります。
ライトレーサー6の薄底ソールは中長距離においては、特に初心者においては負担が大きい場合があります。また、ハイパースピード4の弓状ソール形状は踏ん張りが効きにくいため、筋トレには不向きです。
比較③アウトソール

左:ライトレーサー6、右:ハイパースピード4
asics(アシックス)のライトレーサー6とハイパースピード4のアウトソールを比較すると、ライトレーサー6はスピード重視のセパレートソール、ハイパースピード4は安定性重視のフラットソールという違いがあります。
ライトレーサー6は、前と後ろが分かれたセパレート構造。土踏まずの凹み部分に樹脂パーツが配備されており、この樹脂パーツがバネのような役割を果たし、大きな反発力を生み出してくれる仕様です。また、この樹脂パーツは中足部のねじれを抑制してくれる点でも素早い加速に有利です。
ハイパースピード4は、前と後ろが繋がったフラット構造。足裏全体で着地出来るため安定感抜群です。また、着地衝撃を足裏全体で分散出来るので足への負担を軽減出来るという意味で、長距離走に最適です。中央にはかかと部からつま先部にかけて長い溝(ガイダンスライン)があり、疲労が溜まった終盤でも安定した重心移動をサポートしてくれます。
ライトレーサーとハイパースピード、どっちがおすすめ??
短距離や筋トレ用なら、ライトレーサー6がおすすめ!!
asics(アシックス)の高コスパシューズであるライトレーサーとハイパースピード、どっちにするか悩むところですが、陸上競技短距離種目や跳躍種目のアップシューズとして使いたい、筋トレのトレーニングシューズとして使いたい、陸上以外の部活シューズとして使いたいなら、「LYTERACER 6(ライトレーサー6)」がおすすめです。
ライトレーサー6の最大の魅力は、素早くトップスピードに乗りやすく、陸上短距離走のアップシューズ(トレーニングシューズ)として最適である点です。短距離選手にとっては接地感が重要となるため、地面との距離が近い薄底ソールのライトレーサー6がベストです。また、横方向の動きにも強い優れたホールド力を備え、耐久性も高いため、陸上競技以外の他のスポーツのトレーニングシューズとしてもベストな選択肢です。
そして、長距離選手や市民ランナーの場合でも、接地感を養ったり、脚力を鍛えたいという明確な意図がある人は厚底のハイパースピードではなく薄底のライトレーサーを選ぶのもおすすめです。
長距離用なら、ハイパースピード4がおすすめ!!
陸上中長距離種目やマラソンの練習用シューズとして選ぶなら、「HYPERSPEED(ハイパースピード4)」がおすすめです。
ハイパースピード4の最大の魅力は、足への負担を軽減しながらも速く走れる長距離シューズである点です。軽量クッショニング素材であるFlyteFoamを使用した厚底ソールを採用し、重量200gと軽くて走りやすいのにクッション性も抜群です。長距離走において足への負担を軽減出来るし、軽くてスピードに乗りやすいのでテンポアップランでも快適に活用出来ます。
また、約1万円の低価格シューズですが、足運びをサポートするガイドソールテクノロジーや重心移動をサポートするガイダンスラインを搭載しているため、長距離初心者でも安定した走りが出来ます。
コスパ最強シューズのライトレーサーかハイパースピードを試してみよう!
陸上競技でのアップシューズ(トレーニングシューズ)として、他のスポーツ競技での部活シューズとして、市民ランナーの練習用シューズとして、asics(アシックス)のライトレーサーとハイパースピードが間違いなくコスパ最強です。約1万円で買える重量200g以下の軽量シューズは他にはなかなかありません。
短距離走や筋トレなどには薄底ソールのライトレーサーを、長距離走やマラソンには厚底ソールのハイパースピードを試してみましょう。