800m走を速く走るための走り方の5つのコツ

更新日: 著者:RUNNAL編集部

陸上中距離種目800m走を速く走るためのコツを紹介させて頂きます。800m走で試合に勝ちたい、自己ベストを出したいと思う中学生、高校生の方は是非参考にしてみてください。また、目標タイム別に目安となる1周目、2周目のペース配分についても紹介しています。

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800mで速いタイムを出すためのペース配分

 目標タイム1周目2周目
1:55:0055秒60秒
2:00:0058秒62秒
2:05:0060秒65秒
2:10:0063秒67秒
2:15:0065秒70秒
2:20:0068秒72秒

800mで自己ベスト、速いタイムを出すためには、1周目は400mの自己ベスト記録+5秒で入り、2周目は1周目の+4~5秒でまとめるのがおすすめ。400mの自己ベスト記録が55秒の場合は2分05秒を目標タイムに設定し、最初の入りを60秒で入り、ラスト一周を65秒にまとめるという感じです。

800m走で速く走るためのコツ

コツ1、【スタート~100m】

陸上中距離種目の800メートル競走は、同じく中距離種目の1500メートル競走とは違い、スタートから100mはセパレート区間。1レーンの選手は1レーン内、8レーンの選手は8レーン内と各自のレーンを走ります。100mを過ぎるとセパレート区間が終わり、オープン区間へと入っていきます。セパレート区間からオープン区間までに入る前で、自分のレーンから出てしまうと失格となるため要注意。

スタートから100mは、100mを過ぎた後に良い位置取りを確保出来るように、ある程度スピードを出して走るのがおすすめ。インレーンの選手はアウトレーンの選手が良く見えるので、アウトレーンの選手のスピードを見ながらスピードを調整。逆にアウトレーンの選手はインレーンの選手は見えないため、乗り遅れないようにやや速めに。800mの位置取りは100m以降に始まりますが、スタートから100mも位置取りに大きな影響を与えるため、程よい緊張感を持ってスタートを切りましょう。

コツ2、【100m~200m】

バックストレートに差し掛かるブレイクライン(5cmの白い白線)を越えるとセパレート区間からオープン区間へと変わり、2レーンよりアウトレーンの選手が一斉にインレーンへと寄ってきます。ブレイクラインを越えて第三コーナーに差し掛かる100m~200mは、位置取りの重要なポイント。

良い位置を確保するためアウトレーンの選手が一斉にインレーンへと集まってきて、激しい位置取り合戦が展開されます。ただ、良い位置を確保したいために、アウトレーンから無理にインレーンへと入ってくると無駄に距離が長くなってしまったり、他の選手との接触のリスクが高まるため、第三コーナーの曲がり角をめがけて最短経路を一直線に走ることが大切。この時に、他の選手のペースなどを横目で確認しながら、第三コーナーあたりで良い位置を取れるように、スピードを調整してはしりましょう。

コツ3、【200m~400m】

オープンレーンへと入る100~200mの激しい位置取り合戦が終わる200~400mは一旦ペースが落ち着くところです。この200~400mはラスト1周へある程度余力を持たせておくことが大切。最初の1周(400m)を過ぎた時点で余力がないと800mを良いタイムで走ることは出来ません。最初の1周は余裕を感じられるペースで走ることが大切。目安として、自己ベストを狙うなら400mの自己ベストの+5~6秒ぐらいのラップタイムで入るのがベストです。

また、ラスト1周を迎える400m地点ではベストポジションにいたいところ。理想としては、先頭の右隣やや後ろの位置がベスト。先頭に引っ張ってもらいつつ、ポケットされない位置でペース変化にすぐ対応できる、やや外側がおすすめ。この地点でインレーンにいると、先頭のペースアップがあっても、前の選手と右隣の選手に完全に進路を阻まされてしまうポケット状態になってしまい、先頭から離されてしまいます。

コツ4、【400m~600m】

800mのラスト1周はラスト1周の鐘がなり、気持ちも高まるところ。しかし、ラスト1周とは言っても800mではまだ半分を過ぎたばかり。そのため、400~600mははやる気持ちを抑え、ラストスパートまで力を温存しておきたいところ。ラストスパートの600m地点までは、力を温存して良い位置で先頭に付いていくことが大切。

もちろん、レース展開によってはラスト1周からペースアップする場合もありますし、バックストレートの500m地点でペースアップする場合もあります。800mで勝つためには、600m地点まではしっかり先頭に付いていきたいところです。

コツ5、【600m~ゴール】

800mの本番はラスト200mから。800mの勝敗を決めるのは600m地点からのラストスパート。このラストスパートでいかに力を発揮できるかが800m選手の優劣を決めます。もし600m地点でラストスパートをかける余力もない場合は最初の1周のラップタイムが速すぎるか、速い段階の400~600mでペースを上げてしまったことが原因。800mではラスト200mで勝負を決することが多いので、このラスト200mでラストスパートをかけられるように、ペース配分を考えることも大切です。

また、前の選手を抜く場合は第三コーナーではなく、ホームストレートに入ってから抜くのがおすすめ。コーナーで膨らんでしまうと余分な距離を走ることになり、インの選手よりも余分な体力を消耗してしまうため不利。ホームストレートに入ってから抜くのが良いでしょう。そして、ラスト50mは気持ちの勝負!フォームが乱れる中、とにかくゴールを目指して残りある力を振り絞るのみ。

▼陸上800m走のタイムを縮める練習方法を見てみる

    RUNNAL編集部

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