陸上中距離種目1500m走を速く走るための走り方のコツを紹介させて頂きます。陸上1500m走に初挑戦する人や自己ベストを出したい人など、1500mに取り組む人は是非参考にしてみてください。また、各目標タイム別の参考となるペース配分についても紹介しています。
目次
1500mで速いタイムを出すためのペース配分
目標タイム | 1周 | 2周 | 3周 | ラスト300m |
---|---|---|---|---|
3分55秒 | 62秒 | 63秒 | 63秒 | 47秒 |
4分00秒 | 64秒 | 64秒 | 64秒 | 48秒 |
4分05秒 | 65秒 | 65秒 | 66秒 | 49秒 |
4分10秒 | 66秒 | 67秒 | 67秒 | 50秒 |
4分15秒 | 68秒 | 68秒 | 68秒 | 51秒 |
4分20秒 | 69秒 | 69秒 | 70秒 | 52秒 |
4分25秒 | 70秒 | 71秒 | 71秒 | 53秒 |
4分30秒 | 72秒 | 72秒 | 72秒 | 54秒 |
4分45秒 | 76秒 | 76秒 | 76秒 | 57秒 |
5分00秒 | 80秒 | 80秒 | 80秒 | 60秒 |
5分15秒 | 84秒 | 84秒 | 84秒 | 63秒 |
5分30秒 | 88秒 | 88秒 | 88秒 | 66秒 |
1500mで速いタイムを出す場合、イーブンペースで走るのが効果的。4分30秒を狙うなら1周(400m)のラップタイムは72秒を刻み、400mを1分12秒、800mを2分24秒、1000mを3分00秒、1200mを3分36秒で通過することで、4分30秒を達成することが出来ます。
また、イーブンペースで最初から最後まで走り切るのも中々難しいもの。そんな場合には+2~3秒ほどの範囲内でラップを刻んでいくのがおすすめ。4分30秒を狙う場合、最初の1周は69秒、次の1周は71秒、次の1周は74秒、ラスト300mは56秒のようなラップを目安にすると良いでしょう。
1500m走で速く走るための走り方のコツ
コツ1、スタートから100mは重要な位置取り合戦!
1500mはスタート直後が重要。バックストレートからスタートする1500m競走は、通過地点の第三コーナーを通過するまでの100mの間に熾烈な位置取り合戦が行われます。800mと違って1500mはスタート直後からオープンコースで、12~15名の選手が一気に1レーンをめがけて走り出します。この時、1レーンよりの選手は、インレーンに一斉に寄ってくるアウトレーンの選手によって走路を塞がれないように、ある程度飛び出す必要があります。
また、アウトレーンよりの選手も集団から遅れをとらないよう、良い位置を確保出来るように、速いスピードで走り出す必要があります。1500m競走はこのスタート直後が前半の大きなポイントとなります。
コツ2、100m~800mまでリラックスして走る
スタート直後の熾烈な位置取りは100m過ぎには収まります。スタート直後は各選手、良いポジションを確保するためにかなり速いペースで走り出しますが、ある程度位置が決まった100m過ぎ以降は一旦ペースが落ち着きます。
1500mは後半勝負なので、100m過ぎから中盤過ぎの800mまでは体力を温存しつつリラックスしながら走ることが大切です。レース終盤に向けて体力を温存しつつ、いかに速いラップを刻んでいけるかが1500m走のタイムや勝負の良し悪しを決します。
コツ3、前の選手を上手く風除けに!
レース序盤は果敢に先頭に出てレースを引っ張るよりも、他の選手に引っ張ってもらう方がおすすめ。集団のペースが遅く、良いタイムが狙えない場合は自分でペースを作って集団を引っ張るというのも有りですが、そうでない場合は他の選手に引っ張ってもらいながら体力を温存して走るのが良いでしょう。
集団の中盤ぐらいの位置ならレース全体を冷静に見つめることが出来、リラックスした走りが出来ます。また、前の選手を上手く風除けとして利用出来るため、体力の消耗を極限まで軽減出来ます。
コツ4、ロングスパートをかけるなら800m~1000m通過地点
1500mのレースが大きく動くポイントの一つが800m~1000mの通過地点。トラックを2周した800m地点~トラック2周と200mを通過した1000m地点で先頭が入れ替わり、ペースが大きく動く可能性があります。この時のポジショニングが悪いと、前と後ろ、横の走る選手に走路を阻まれ、先頭のペースアップに付いていけないという事になります。ペースアップの可能性があるため、ペースの変化に対応出来るよう、良い位置で走っておく必要があります。
また、ロングスパートをかけるなら800m~1000mがおすすめ。ラスト1周やラスト200mのスプリント勝負に自信がない人は、ラスト500~700mでロングスパートをかけるというのも戦術の一つ。
コツ5、残り1周で一気にペースが上がる!先頭に食らいついて行こう
ラスト1周の鐘が鳴る1100m通過地点は一気にペースが上がるところ。ロングスパートのポイントとなる800~1000mの通過ポイント同様にラスト1周の1100mの通過ポイントもポジションが重要。特に勝負を決するラスト1周前のポジションが悪いと大きな致命傷となってしまいます。そのため、ラスト1周の1100m通過ポイントまでに1000mからのホームストレートは良いポジションを確保するように努力しましょう。
コツ6、ラスト200mが勝負所!ラストスパート!
1500mの順位を大きく左右するのはラスト200m。最後のバックストレートが終わり、第三コーナーから第四コーナー、ホームストレートのラスト200mで1500m走の勝敗が決します。スプリント勝負に自信がある人はラスト200mでラストスパートをかけるのがおすすめ。ラスト200mまでは先頭に付いて行きながらも、じっくり時が来るのを待ち、ラスト200mで残っている力を最後に爆発させると良いでしょう。
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