2018年1月28日(日)に開催された「館山若潮マラソン」フルマラソンの部に参加しました。
今年で第38回を迎えた老舗大会。1月ながら菜の花が沿道に咲き誇る走りごたえあるコースと地元の活気あふれる応援、温かなおもてなしが魅力です。
年明け1発目のフルマラソンにおすすめですよ。
目次
受付からスタートまで。おだやかな雰囲気に、ホッ。
フルマラソンは7:30~9:00までが受付(10:00スタート)です。僕は9:00ぎりぎりに到着したので長蛇の列が。50人近く並んでいて15分かかりました。
参加賞はフィニッシュ後に肩にかけてくれるバスタオルなので、パンフレットとゼッケン、測定タグをもらいます。
レース前にもお汁粉や焼き芋を無料で振る舞ってくれるブースや地元の子どもたちが水を配ってくれるコーナーも。緊張をおさめつつ、レース前の補給をしましょう。
トイレは受付、屋台付近に分散してあります。数は十分にありますが、5分ほど待つので余裕をもっていきましょう。
いざ、スタート!
スタートは自己申告でフィニッシュ予想3時間未満のAブロック~5時間半以上のGブロックまでの7グループ。スタート40分前にGブロック、次にFブロックと順次招集されますがトイレなどで遅れても入れてくれますので安心。
穏やかな雰囲気で場所取りなどはほとんどなし。のんびりと準備できます。
スタート直前にはゲストの金哲彦さん、上田藍さん(トライアスロン選手)らの気合い入れがあって、いざスタート!
ランナーが冬の房総路へと駆け出します。
25㎞までは力を温存
コースは変化に富んでいて風光明媚。海を眺めながら走り、菜の花に囲まれる。かと思ったら今度は山あいに突入。魅力が詰まったコース設定ですが、その分高低差がありハードなのでペース配分が攻略の鍵になりますよ。
25㎞までは海沿いの道をひた走ります。高低差はそれほどきつくないものの風が強いと厳しい。今年は向かい風に苦しみました。
ここは、ペースを上げずに淡々と進みます。17㎞過ぎの「フラワーライン」では沿道に菜の花が咲き誇り、突然左に馬が現れるスポットも。厳しい後半に向けて力を蓄えます。
気になるエイドは?
エイドは合計8か所あって、間隔は3~6kmです。1つ目(6㎞地点)のエイド以外は、特製クリームパンやバナナもありますのでエネルギーを補給しながら先へと進みましょう。
地元のボランティアさんが一生懸命声援を送ってくれて、エイドを通過するたび体がふわっと軽くなる気分でしたよ。間隔が空いているところでは、前のエイドでしっかりと水分、食料を補給するのがおすすめです。
個人でエイドを設置してくれている人もいます。一時走りをゆるめて地元の方との会話を楽しむのも若潮マラソンの醍醐味です。
25㎞~35㎞の頑張りが若潮マラソン攻略のカギ!
25㎞付近で海沿いを離れ山あいに突入。ここからは激しいアップダウンが続きます。特に30㎞地点の坂は衝撃的。少し手前に「この先500m急坂!」と看板が出ているので、覚悟を決めましょう。
1㎞で標高差26mを駆け上がり、その後3㎞で40mを下る。余力がなければ、走って駆け上がることはできません。
今回、前半を抑えて走ったので上り切ることができましたが、3年前に走った時は「この上りいつ終わるの・・・」と、気持ちをポキッと折られました。
若潮マラソンで一番厳しいのはこの10㎞。でも、一番元気が出るのもこの10㎞かもしれません。山あいの集落の皆さんが大きな声で応援してくれます。中には、個人で大きなエイドを用意してくれる方も。
折れそうな心を癒してもらい、また一歩踏み出します。
35㎞からはとにかく踏ん張る!
35㎞までの山場を乗り越えても、まだあと7㎞残っている!ここはもう踏ん張るしかない。
残り4㎞までくると海沿いの気持ちのよい道に出て気が楽になります。最後は左折し運動場に入ると100m続く芝生のストレート。
ラスト100mの嬉しさは格別です。
タイム表示を見ると2:44:30。アップダウンも含めて最後まで楽しく走りきれた満足感にひたりました。
フィニッシュしたら
完走賞のバスタオルを肩にかけてもらい記録証を受け取ります。館山市のゆるキャラ「ダッペエ」が印刷されたかわいい記録証です。
その後、地元のこども達がバナナや水をくれますのでまずは水分補給。フィニッシュ近くにはトイレもありますので、ラストスパートで我慢していた人も安心です。
帰るまで楽しい!
ここからは、お楽しみタイム。
まずは無料で振る舞われる温かな豚汁を楽しみましょう。寒い日にはドラム缶の火で暖をとりながら食べるのがおすすめです。
すぐ近くでは地元の方がお汁粉と焼き芋を振る舞ってくれるコーナーも。レース後だから無理は禁物ですが、食べられるならお腹一杯楽しんじゃいましょう。
着替えてからは屋台や物販コーナーもゆっくり楽しみたいですね。定番のスポーツ店の出店やB級グルメの屋台はもちろん、地元の名産品やグルメのテントもたくさんありました。
ざっと見ても20以上のテントがあって、ゆっくりと巡ってお気に入りの昼食をとったらまた一つ思い出が増えます。
最後はひとっ風呂浴びて家路へ
今年は、山あいではあられも舞う天候でした。冬のマラソンではフィニッシュ後体が冷え切るので、受付時に配られた割引券を使いお風呂で体を温めてから帰りたいですね。会場近くのホテルでお風呂に入れます。
最大の魅力は「一体感」
今年で38回目を迎えた館山若潮マラソンは地元のイベントとしてしっかり根付いていた大会です。地元の方の声援やおもてなしに励まされてランナーは頑張れますし、地元の方も一緒に楽しんでいるのが印象的でした。
大会全体に流れるのは、今日という一日を楽しむ穏やかな雰囲気。
南房総の自然と館山の活気を感じながら、マラソン好きにとってはたまらない一日を過ごすことができました。
また、来年も出ます!