雨の日にランニングをするかどうか悩む人は多いですが、雨の日も走りに行くのがオススメです。もちろん、台風が来ている時や大雨警報が発令されている時は自宅で安静にしているべきですが、小雨程度であれば外へ走りに行ってみましょう。意外と雨の中走るのは、気持ちが良いものです。
もちろん、雨が降る中走るので服装や装備すべきものは晴れの日と同じではダメです。普段のランニングと同じような感覚で外へ走りに行くと風邪を引いてしまったり、怪我をしてしまったりすることもあります。そのため、雨の日のランニングではしっかりと雨対策をすることが重要。この記事では、雨の中でも快適に走れるように、10の対策を紹介させて頂きます。
雨の日はランニングできない?
雨の日はランニングは出来ないと思っている人も多いみたいです。基本的に雨の日は学校の体育は外のグランドではなく屋内の体育館ですることになりますし、プロスポーツも雨の日は中止になることが多いです。そのため、「雨の日=走れない日」と捉えている人が多いのでしょう。
もちろん大変な大雨の場合は走るべきではありませんが、ちょっとした雨なら外へ走っても良いのです。むしろ「シャワーラン(シャワーランニング)」という言葉があるように、雨が降る中シャワーを浴びながら走るというのは気持ちが良いです。
雨の日もランニングを続けるべき理由
理由①ランニングの習慣化
梅雨の時期のように連日雨の天気が続くような時期は、雨でも走りに行った方が良いです。せっかく長く続けていたランニングが、天気のせいで途絶えてしまうのは勿体ないです。長く走らないと、体力が下がってしっまったり、モチベーションが下がってしまったりして、気付いた時には走ることを辞めてしまっていたなんてこともあります。そのため、走る習慣を途絶えさせないために、雨でも走るようにしておくと良いです。
理由②脚力維持
マラソン大会へ向けて走っているランナーなら、心肺機能や脚力維持のために雨の日でも走るのがオススメ。連日の雨模様で、マラソン大会へ向けたトレーニング計画が崩れてしまうのはもったいないです。持久系スポーツはちょっと休みを開けるとすぐにスタミナが落ちてしまいます。そのため、雨でも走っておくのが良いでしょう。
理由③雨の日のレース対策
マラソン大会や陸上競技の試合は、基本的に雨天決行です。台風が接近していない、警報が発令されていない限り、大会は雨の中開催されます。雨の中だと普段の力を出し切れないというランナーも多いですが、普段の練習で雨の中走ることに慣れておけば、雨の大会でも良い走りが出来るようになります。
雨の日のランニング「シャワーラン」を快適にするための対策
対策①ウェア選び
雨の日のランニングで一番重要なのが、走る服装・ウェア選びです。基本的に雨で肌が濡れないようにすることが大切。雨で肌が濡れて風に当たると、気化熱によって体温が急激に奪われてしまいます。そうなると、免疫力が下がり風邪を引きやすくなるし、低体温症になるリスクもあります。そのため、トップスは長袖のシャツを着る、パーカーを羽織る、ボトムスはロングタイツを履くなど雨水から肌を守る対策が必要です。
もちろん綿素材のウェアはNG。雨を吸い込むような生地は走る時に邪魔になるし、乾きが悪いので肌がずっと濡れた状態になります。オススメは撥水性があり、雨をはじいてくれるもの。気温が低い時期なら、防水性のあるものを羽織ると良いです。
春夏
春夏の暖かい時期は、雨が降ると気温が下がり涼しくなります。春夏は、普段の半袖Tシャツとハーフパンツに、雨対策として撥水性のあるパーカージャケットとロングタイツを合わせた格好がオススメ。
秋冬
秋冬は雨が降るとかなり寒いです。そのため、防寒対策が重要。トップスは長袖Tシャツ、ボトムスはハーフパンツとロングタイツ。さらに上に羽織るものとして、防水性のあるレインウェアを着用するのがオススメ。トレイルランナーが着用するような防水透湿性に優れた軽量のレインジャケットがオススメです。あとは、手を寒さから守るために撥水性のある手袋を着用すると良いでしょう。
対策②シューズ選び
雨の中走る時は、靴選びも重要です。お気に入りのシューズが汚れるからと使い古したシューズを履くのはNG。古い靴のアウトソールはすり減ってグリップ力が落ちています。そのため、滑りやすい雨の中走ると滑って転倒し怪我をしてしまう危険性があります。そのため、アウトソールが比較的すり減っていない新し目のシューズの方が良いでしょう。
また、雨の日ようにランニングシューズを準備するなら、グリップ性が高く撥水性や排水性にも優れているトレラン向けのシューズを選ぶのがオススメ。ロードランナーに馴染みのあるアシックスもトレイルランニングシューズを発売しているので、雨対策として雨用シューズを備えておくと良いです。
対策③つば付き帽子を被る
雨の日に欠かせないのがつば付きの帽子。雨の中走ると、雨が顔に当たるので視界が遮られます。つば付きの帽子を被っておけば視界を確保することが出来るので、雨の中でもしっかりと前を向いて走ることが出来ます。また、ランニングキャップ以外にもサンバイザーを着用するというのも有りですが、頭部を雨から守るということを考えると、やっぱり帽子の方がオススメ。
帽子は出来るだけ明るい色がオススメ。雨の日は視界が悪いので、自動車や自転車などからランナーの存在が見えにくいです。自分自身を目立たせるためにも、帽子は蛍光色カラーなどの明るい色を選びましょう。
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対策④サングラスを装着する
つば付きの帽子を被って走っても、雨が目に入るのを完全には防ぐことが出来ません。絶えず雨が目に入ってくるのは結構つらいもの。その不快さを解消するためには、サングラスを着用するのがオススメ。サングラスをつけておけば、雨から目を完全に守ることが出来ます。
また、雨の日は暗いので、グレーのような晴天時に着用するレンズカラーはNGです。あたりが暗い時に暗い色のレンズを着用すると余計に視界が悪くなります。雨の日に装着するなら、可視光線透過率の高いイエローカラー、オレンジカラーのサングラスがオススメです。
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対策⑤5本指ソックスを着用する
雨の日のランニングでは、晴れの時以上に靴擦れや足のマメが心配です。雨で足元が濡れて皮膚がふやけた状態なので、ダメージを受けやすくなっています。そのため、乾きの良い靴下を選ぶことが大切。間違っても綿素材の靴下を履いて走ってはダメです。
また、5本指靴下を履くのがオススメです。5本指ソックスは、指先が一つ一つ独立した形になっているので、指先同士の摩擦トラブルを防ぐことが出来ます。そのため、雨の日のランニングでも比較的足のトラブルが起こりにくいです。
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対策⑥LEDライトを身に着ける
雨の日は日中でも暗く視界が悪いです。そんな時に車や自転車の通りが多いところを走っていると、予期せぬ事故に巻き込まれる可能性があります。自動車や自転車からランナーの存在に気付きにくいので、接触事故に繋がる可能性があるのです。
そういった危険性から身を守るために、雨の日はLEDライトグッズを身に付けておくのがオススメ。光るライトを身に着けておけば、周りからの視認性が上がり、事故につながる確率がグッと下がります。視認性を高める意味では前後左右から見ても良く目立つ点滅式のライトを腕や足元に装着するのがオススメです。
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対策⑦止まらずに走り続ける
雨の日のランニングは外へ出て一度走り出したら、自宅へ帰るまで止まらないことが大切。ランニング中に立ち止まったり、休憩をしたりすると、ウェアが濡れているので身体が一気に冷えてしまいます。走っている時は体温が上がっているのでそれほど寒さは気になりませんが、一度走ることを辞めてしまうと一気に寒さを感じるようになります。
そのため、ランニングを終えるまではずっと走り続けるようにしましょう。ウォーミングアップやクールダウンも出来るだけ自宅でするようにしてください。
対策⑧滑りやすい路面を避ける
走る時に一番注意したいのが、滑ることです。雨の日は路面が濡れているので晴れの日に比べて滑りやすいです。走りながら滑ると大けがにつながることもあるので、滑りやすいマンホールや側溝の金網などは避けて走るようにしましょう。普段以上に路面に注意して走る必要があります。
対策⑨濡れない場所を選ぶ
雨の日は敢えて濡れない場所を選ぶのもオススメ。一番濡れずに走れる場所と言えば、スポーツジムのトレッドミルですが、ランニングマシンじゃなく普通に走りたいと考えるランナーも多いでしょう。そんな方は、歩道があるトンネルや電車や高速道路の高架下、地下通路といったところを何度も往復しながら走るのがオススメです。そこまで車で移動していけば、完全に濡れることなく走ることが出来ます。
対策⑩走った後はすぐに着替える
ランニングを終えた後は、すぐにシャワーを浴びて着替えましょう。濡れたウェアを着たまま長くいると、身体が冷えてしまいます。そうならないために、走り終えたら出来るだけ早く濡れたウェアは脱いで、温かいシャワーを浴びるのが良いです。また、秋冬の寒い時期だと体はかなり冷えているので、温かい飲み物を飲むと良いです。
しっかり雨対策をして、シャワーランを楽しもう
雨の日のランニングは意外とオススメ。特に連日暑い日が続くような夏の時期だと、雨はまさに恵みの雨。気温がグッと下がるので、涼しく走りやすくなります。もちろん、雨の中走る場合はしっかりと対策が必要。対策をして走れば雨の中のランニングは非常に快適。まだ、シャワーランを経験していないという方は一度やってみると良いですよ。晴れの日のランニングとは違った楽しさがあります。