食後走る場合は食事から何分、何時間空ければ良いのか、その目安を紹介させていただきます。また、食後すぐにランニングをすると良くない理由について紹介しています。食後に走ることが多いという人は是非参考にしてみてください。
目次
食後すぐに走り出すのは良くない!その理由は主に2つ
1、消化不良
食事をしてすぐに走り出すと消化不良の原因となります。ものを食べると、消化器官で消化が始まり、消化器官に血液が多く集まってきます。それによって食べたものの消化がスムーズに進むようになります。
しかし、ランニングをすると、筋肉に酸素や栄養素を届けるために、本来消化器官に集まるはずの血液が筋肉に流れて行ってしまい消化器官に十分な血液が集まらなくなります。それによて食後の消化活動が上手く機能せず、消化不良が起こり「吐き気」や「気分の悪さ」「下痢」といった問題が出てきます。
2、脇腹痛
ランニング中に横腹のズキズキするような痛みを経験している人も多いと思います。この横脇腹の痛みは、普段よりもオーバーペースで走ったり、血行不良や横隔膜の経験といった原因以外にも、食事が影響している場合があります。
走る前に食べたものが消化しきれず胃に残っていると、未消化の食べ物が刺激となり脇腹痛の痛みを引き起こすのです。特に食べて1時間以内に激しい運動をしてしまうと脇腹の痛みを引き起こしやすいので、食後すぐにランニングすると脇腹痛を引き起こす可能性が高くなります。
ランニングは食後何分後、何時間後ぐらいから大丈夫??その目安を紹介
通常の食事の場合は”2時間後”ぐらい
普段通りの普通の食事を摂った場合は、2時間後ぐらいを目安に走るのがベストです。仕事終わりに帰宅後夕食を摂ってから走る場合や、休みの日に朝食後や昼食後に走る場合は食事から2時間置いて走るようにしましょう。
食後に食べたものを消化するのに約2時間ぐらいかかるので、食後2時間ぐらい空けてから走るのが理想的です。もし、食後30分や1時間ぐらいで走ってしまうと、胃の中に未消化の食べ物が残った状態のまま走ってしまうことになるので、途中で吐き気を起こしたり、横腹の痛みが起こったりしてしまう可能性があります。快適に走るためにも2時間を目安にしておきましょう。
揚げ物や炒め物などの料理を食べた場合は”3時間後”ぐらい
天ぷらやとんかつ、肉野菜炒めといった揚げ物や炒め物の食事を摂った場合は、普通の食事の場合よりも長めに時間を空けておくようにしましょう。揚げ物や炒め物のように、油を多く使った料理は消化に時間がかかるため、胃に負担になりやすいです。通常の料理よりも、消化に時間がかかるため、走る前に食べた時は3時間ぐらいの時間を空けることが大切です。
食事からランニングまでの時間を3時間も長く空けることが出来ないという場合は、揚げ物や炒め物といった油を多く使う料理ではなく、蒸し料理や煮もの料理などをチョイスしておきましょう。
消化に良い食べ物なら”1時間後”ぐらいでも大丈夫
消化しやすいおにぎり、おかゆ、お茶漬け、うどん、パンといった食べ物なら、食後から1時間後ぐらいで走っても大丈夫です。他の食べ物に比べると消化が早く、すぐにエネルギーとして使われるので、食後すぐに走りたい場合はおにぎりやうどんといった消化に良い食べ物を選んでおきましょう。
また、消化に良いとは言え満腹まで食べてしまうと1時間ぐらいでは消化不良や脇腹痛が起こる原因になる場合もあるので、腹八分目ぐらいに抑えておくことをおすすめします。
何も食べず走るのも駄目!すぐに走りたい場合はエネルギーゼリーやバナナなどがおすすめ
食後すぐに走り出すのは良くありません。食後走る場合は、食べるものによって異なりますが、1~3時間ぐらい空けてから走るのがベストです。しかし、時間がないからといって走る前に何も食べないのも良くありません。食後すぐ走るのは消化不良や脇腹痛の原因となるため良くありませんが、何も食べず空腹状態で走るのも低血糖症の原因となるため駄目です。
走る前には必ず何か食べてから走るようにしましょう。どうしても食後に時間を空けることが出来ないという場合は、すぐに消化されるエネルギーゼリーやバナナを口にしてから走るようにしましょう。エネルギーゼリーやバナナは走る直前でも食べても大丈夫です。エネルギーゼリーやバナナはマラソン大会でも走っている最中のエネルギー補給食として活用されています。
その他にもリンゴや柑橘類などの果物、果物ジュース、スポーツドリンク、チョコ、飴などもおすすめです。走るまで時間を置くことが出来ない場合は、こういったすぐに消化されるものを走るエネルギー源として口にしておきましょう。