ワラーチを履いてランニングするメリットとデメリット

更新日: 著者:RUNNAL編集部

ワラーチを履いたランニング”ワラーチランニング”が人気を呼んでいます。裸足感覚で走ることが出来、走っていて身軽で気持ちがいいワラーチランニング。なぜ多くのランナーがワラーチランニングに魅了されるのか。ワラーチを履いて走る効果(メリット)とともに注意すべきデメリットも紹介しています。また、ワラーチランニングに挑戦したい方におすすめの商品も紹介しています。

※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がRUNNALに還元される場合があります。

ワラーチとは

出典:http://mag.onyourmark.jp/2017/06/hanes-huarache/104528

裸足感覚で気持ちよく走ることが出来るとして、ランニングシューズではなくワラーチを履いて走るのが、にわかに人気となっています。では、そのワラーチとは何か。ワラーチとは簡単に説明すると、サンダルのことです。

ワラーチは、メキシコ北西部のアメリカ州の先住民族タラウマラ族(ララムリ)が履いているサンダルです。タラウマラ族は、日常的に長距離を走ることから走る民族と呼ばれています。その走る民族が履いている履物こそがワラーチです。大ベストセラーを記録した「BORN TO RUN 生走るために生まれた」の中でタラウマラ族が紹介され、その民族が履いている謎の履物として、ワラーチが大きな話題を集めるようになり、ワラーチが注目を浴びるようになりました。

商品名:ルナサンダル オリジン・フラコ
概要:タラウマラ族との出会いによって誕生したルナサンダル。ベアフット・ランニング(裸足ランニング)の先駆け的存在で、多くのランナーがルナサンダルを愛用。ワラーチランニングに挑戦してみたい人におすすめのサンダル。

ワラーチを履いて走る効果

その1、裸足感覚で走れる

ワラーチはソールが薄く、裸足感覚で走ることが出来る履物です。ソールが薄いため、着地時の衝撃がダイレクトに足に伝わってきます。一般的なランニングシューズは、厚いアウトソールによって地面からの衝撃を吸収し、足への衝撃度合いを減らす役割があります。しかし、ワラーチはそういった高機能は靴ではないため、地面からの衝撃がもろに足に伝わり、まさに裸足で走っているような感覚で走ることが出来ます。

地面に接地した時の衝撃、感覚が直に足裏から足へと伝わってくるので、人間が持つ足の機能を最大限に活かして走れます。本来、足は接地時の衝撃を緩和するための機能を備えています。ランニングシューズを履く場合は、シューズの機能性に頼ってしまいがちです。しかし、ワラーチなら、そういった頼るものがないため、足本来の機能をフル稼働させることが出来ます。

その2、故障しにくい走り方を身に着けることが出来る

ワラーチは、接地時の衝撃が直に足に伝わってきます。そのため、体は自然と衝撃を受けない走り方にしようとします。足が本来持っている緩衝機能をフル稼働させ、さらに接地時の衝撃が膝やスネに伝わりにくい走り方になっていくことで、故障しにくい走り方を身に着けることが出来るのです。

また、ワラーチを履くことでフォアフット走法やミッドフット走法といった走り方を身に着けることが出来るというのも、故障しにくい走り方を身に着けることが出来るというのに繋がっています。

その3、開放的で気持ちが良い

ワラーチは開放的な履物です。ランニングシューズのようにアッパー素材で覆われているわけではないので、開放的で気持ちよくランニングを楽しむことが出来ます。さらに重量も非常に軽く身軽に走ることが出来るのも魅力的です。

初めてワラーチランニングに挑戦する人は要注意!ワラーチを履く場合にはデメリットもあることを知っておこう

ワラーチを履いて走ることのデメリットは、怪我をするリスクが高まるということです。ワラーチを履くことで、正しい走り方を身に着けて怪我をしにくい走りにすることが出来ます。しかし、逆にワラーチを履くことで怪我を誘発してしまう場合もあります。特にワラーチ初心者や、ランニング初心者がいきなりワラーチを履いて、長い距離を走ったり、速いペースで走ってしまうと足を痛めてしまう可能性が高いので注意しておきましょう。

ワラーチはソールが非常に薄いです。通常のランニングシューズと違って高機能なクッション素材もありません。ワラーチを履いて走れば足裏が痛くなります。慣れないフォアフット着地やミッドフット着地になるため、ふくらはぎの筋肉が張ってきますし、中足骨に負担がかかり疲労骨折を起こすリスクもあります。

ワラーチランニングに挑戦する場合はウォーキングから徐々に走る距離を伸ばしていこう

ワラーチランニングに挑戦する場合は、いきなり普段感覚で走ってしまうと故障のリスクが高くなってしまいます。それを避けるためにも、じっくりワラーチに足を慣らしていくことが大切です。いきなり普段と同じ距離を同じペースで走ってはダメです。最初は、ウォーキングから慣らしていき、走り出す時も短い距離をスロージョギングから始めるようにしましょう。

人間の足が本来持つ、接地時の衝撃を和らげる緩衝機能は、高機能シューズの優れた衝撃吸収性に頼るあまりに退化してしまっています。その機能をしっかり呼び覚ますには時間が必要です。その機能がしっかり機能してない状態から走り出すと、衝撃に耐えられず故障をする可能性が高くなるため、ワラーチで走り出す場合はゆっくりと短い距離からじっくり時間をかけて取り組むことが大切です。少し慣れてきたら少し距離を伸ばしたり、少しペースを速めてみたりといった段階を踏んだ取り組み方をしましょう。

裸足感覚はワラーチだけじゃない!

裸足感覚で走れる靴はワラーチだけではありません。ワラーチだけではなく「ベアフットシューズ」という選択肢もあります。ワラーチは底が本当に薄く、本当に着地時の衝撃が強いので、いきなりワラーチを履いて走るのは危険です。そのため、ワラーチよりもクッション性があるベアフットシューズを最初に履いてみるのもおすすめです。

ベアフットシューズもワラーチ同様、ミッドフット着地やフォアフット着地といった私たち本来の走り方を取り戻すのに適したシューズで人気があります。

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