マラソン大会当日の持ち物はどんなものが必要か。初めてハーフマラソンやフルマラソンを走る初心者ランナーにとっては、必需品として真っ先に重い浮かぶのが走る靴と服。でも、ランニングシューズとランニングウェア以外にも大会当日に絶対に持っていくのを忘れてはいけないものは意外とたくさんあります。
この記事では、マラソン大会の持ち物を「必需品」、「持っていきたいもの」、「あると便利なもの」とそれぞれ必須度別に紹介しています。本番までにどんなものを準備しておけば良いのか気になる方は是非参考にしてみてください。
目次
初マラソンの持ち物チェックリスト【ハーフマラソン・フルマラソン対応】
必需品【必須度:☆☆☆】
必需品 | ||
---|---|---|
ゼッケン | 計測用チップ | 参加案内 |
シューズ | ウェア | 着替え |
携帯・スマホ | お金 |
持っていきたいもの【必須度:☆☆】
持っていきたいもの | ||
---|---|---|
腕時計 | ポーチ | 飲み物・食べ物 |
補給食 | サプリメント | 日焼け止め |
タオル | 汗拭きシート | ビニール袋 |
あると便利なもの【必須度:☆】
あると便利なもの | ||
---|---|---|
機能性タイツ | 帽子 | 手袋 |
サングラス | カッパ | 乳首保護シール |
絆創膏 | ワセリン |
マラソン大会当日の必需品
ゼッケン
マラソンを走る上で欠かせないのが「ゼッケン」です。ゼッケン無しにはスタートラインへ立つことが出来ません。
ゼッケンはシャツの前側と後ろ側に2つつけるのが一般的。ゼッケンを2つ受け取った場合は一つは予備用ではなく、2つとも使用する必要があるので、必ず2つ持ち込むことが大切。また、事前に自宅でシャツにゼッケンをつけておく場合は不要ですが、会場到着後に着替えの際にゼッケンをつける場合は安全ピンも忘れないように。
計測用チップ
ゼッケンとともに計測用チップも必須。
計測用ICチップはランニングシューズの靴紐に取り付けるもので、ランナーのタイムを計測するために欠かせないもの。計測用チップは参加案内、ゼッケンとともに郵送で送られてくるので、本番は忘れないように。また、事前に靴に取り付けた状態で会場へ向かうランナーもいますが、会場へ向かう途中で取れてしまう可能性もあるため、会場で取り付けるのがベストです。
参加案内
事前に運営本部から送られてくる参加案内(大会資料)も持っていくのがベスト。
何度も参加しているお馴染みの大会であれば不要ですが、初めての大会ならベテランランナーも持っていきたい。参加案内には大会当日の選手の更衣室、スタート地点、フィニッシュ地点、給水・エイド地点等が記載されているので、持っておくと安心です。
ランニングシューズ
走る上で一番大切な道具と言えば「ランニングシューズ」。
マラソンを走るなら必ずランニング専用のシューズを持っていきましょう。特にハーフマラソン、フルマラソンを走るならクッション性に優れた靴がベスト。クッション性が劣る靴を履いて走ると、足を痛めてしまう可能性が高いので、靴は出来るだけ良いものを選びたい。5キロまでの距離なら1万円以下のものでも問題ありませんが、10キロ以上の長距離レースに参加する場合は1万円以上の高機能シューズと言われるものを選んでおくと良い。初めてのマラソン大会なら、メーカーはアシックス、ミズノがおすすめ。
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ランニングウェア
ランニングシューズ同様、「ランニングウェア」も大切。
マラソン大会を走るためのウェアは、トップスのシャツ、ボトムスのパンツの2点が必須。秋冬に開催されるマラソン大会であれば、防寒対策としてアンダーシャツ、タイツを着用したいところ。基本的に、マラソン大会用のウェアは吸汗速乾性が大切。汗をかいてもウェアが重くならず、べたつかないものがベスト。素材でポリエステルを使っているものなら、吸汗速乾性に優れているので安心。
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着替え
走る時用の服だけではなく、走った後に着替える服も持っていきましょう。
行きは普通の服で行き、会場で走る服装に着替えるという場合は、行きの服を帰りもそのまま使えば問題ありません。ただし、行きにランニングウェアを着用してその上にジャージを着るといった場合は、帰る時用の服が必要になってきます。マラソンを走るとたくさん汗をかくので、そのままウェアを着て帰る訳にはいきません。最低でもジャージの下に着るシャツは持っていきましょう。
また、靴下と下着の替えは必須です。マラソンを走ると靴下と下着は汗でビショビショになってしまうので、必ず着替え用を持っていきましょう。
携帯・スマホ
携帯・スマホも必須。
スマホがあれば、大会会場へ行く時に迷った場合に地図を見たり、受付時間に間に合わなそうな場合に大会本部へ連絡を入れたり、会場でだれかと合流する時にメールや電話をしたりと出来るため、携帯も忘れないように持っていきましょう。
お金
お金も必須です。
マラソン大会の参加費用は事前に支払っているので、参加料金が当日にかかることはありません。ただし、会場へ行くまでの電車賃、会場到着までの間にコンビニで飲み物や食べ物を買ったり、フィニッシュ後に会場に設置されている屋台でご飯を食べたりする時にお金が必要になってきます。
大会当日の貴重品の管理はランナー各自の自己責任になるので、たくさんお金を持っていく必要はありませんが、ある程度お金を持っておくと安心です。
マラソン大会当日に持っていきたいもの
腕時計
ハーフマラソン、フルマラソンを走るなら腕時計は持っていきたい。
マラソン大会はランナー受付、整列、スタート、関門、フィニッシュ制限時間がそれぞれ決まっています。整列に間に合わない、関門の制限時間を突破出来ず途中で足切りされる、フィニッシュの制限時間を超えて完走出来ない、なんてことにならないためにも時間を把握できるように腕時計を持っていきましょう。
ランニング用ウォッチがベストですが、通常のスポーツウォッチや100均で買えるような腕時計でも大丈夫。もちろん、軽く汗をかいても大丈夫なもの、走りやすいものを選ぶように。
ポーチ
走る時の荷物入れとしてランニングポーチも持っていきたい。
貴重品はもちろんのこと、走る時のおやつ(エナジージェル・チョコ・飴等)やサプリメント、熱中症予防の塩飴、ジャケット等小物を収納出来るので便利。特に長丁場になるハーフマラソン、フルマラソンは走る時の荷物が多くなるので、大容量のポーチを身に着けて走りたい。
マラソンで使うポーチを選ぶなら、とにかく揺れにくいことが大切。走っているときにポーチが揺れてしまうと大きなストレスとなるので、出来るだけ揺れないように工夫されているランニング用ポーチがおすすめです。
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飲み物・食べ物
朝食をしっかり食べてもスタートまでの時間にお腹が空くことがあります。また、フィニッシュ後はたくさんエネルギーを消費しているので、すぐに甘いものを口にしたくなります。
そういった時のためにエネルギーとなる食べ物を持っていくのがおすすめ。あんぱん、カステラ、ようかん、チョコといった甘いものがあると、走る前・走った後のエネルギー補給になります。また、いつでも水分補給が出来るように飲み物も必須。飲み物は走る糖質補給にもなるスポーツドリンクがおすすめ。
逆にマラソン中にトイレに行きたくなるようなカフェイン入りの飲み物はNG。カフェインは緑茶にも含まれているので、スポーツドリンク、オレンジジュースを選んでおくのが無難。
補給食
マラソンを走るエネルギーとなる補給食(おやつ)はいくつか持っていきたい。
マラソン大会ではコース上にバナナやおにぎり、パン、チョコといった補給食が用意されているエイドステーションと呼ばれるものがあります。マラソンを走る最中にエイドステーションを利用するのはもちろんですが、自分でもいくつか補給食を持っておくと好きなタイミングでエネルギー補給出来るので安心。
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サプリメント
マラソン用のサプリメントを持っておくと良い。
マラソン用サプリと言えば、アミノ酸・BCAAサプリが人気。BCAAは走るエネルギー源となるだけではなく、筋肉疲労を軽減する効果もあるので、完走を目指すランナーからサブ3、サブ4を狙うランナーまで、全てのランナーを背中を後押ししてくれるもの。走る30分前に摂ると効果的で、さらに10km置きぐらいで摂ると尚効果的。
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日焼け止め
マラソンは長い時間屋外を走るスポーツなので、日焼け止めは必須。
春夏に開催される大会はもちろんのこと、秋冬に開催される大会でも日焼け防止のために持っていきたい。腕や足は長袖シャツやロングタイツを着用することでカバー出来ますが、顔や首の日焼けは中々ウェアではカバーできないので、日焼け止めを塗っておきましょう。
一般的な日焼け止めでは汗とともにすぐに落ちてしまうので、マラソン大会では汗に強いスポーツタイプのものがおすすめ。
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タオル
走る最中にタオルを持って走る必要はありませんが、走り終わった後にはタオルが欲しい。
走り終わった後は汗をたくさんかいているので、タオルで汗をぬぐいたい。タオルが無いと走り終わった後、更衣室で着替える時に体が汗でビショビショのまま帰宅用の服に着替えなければいけないので、かなり困ります。そのため、タオルは必須。
汗拭きシート
タオルで体を拭くだけでは汗特有のにおいを消すことが出来ません。そんな時には、汗拭きシートが必須。汗拭きシートがあれば、走った後の嫌なにおいを消し、スッキリとすることが出来ます。
ビニール袋
意外とマラソン大会の持ち物で見落としがちなのがビニール袋。マラソン大会では、このビニール袋がかなり役立つので、いくつか余分に持っていきたい。
ビニール袋は汗でビショビショになってしまったシャツやパンツ、靴下、下着を入れるのに欠かせないもの。また、レース中に食べたおやつのゴミ入れとしても重宝します。その他にもビニール袋があると助かるシーンは意外と多いので、少し多めに持っていくと良いです。
マラソン大会当日にあると便利なもの
機能性タイツ
マラソン初心者の人には機能性タイツを持っていくのがおすすめ。
機能性タイツは股関節やお尻、太もも、膝、ふくらはぎなど走る時に負担がかかる部位をサポートすることで、初心者ランナーの完走を後押ししてくれるもの。疲労を軽減したり、怪我を予防したり、走りやすくしてくれたりと便利なアイテムなので、準備しておくと良いです。
帽子
帽子はあると便利です。
マラソンで帽子を被るメリットは、顔に滴る汗を止める、視界を狭め集中力を高める、前髪対策といったものがあります。マラソン大会に持っていく帽子を選ぶなら、出来るだけ吸汗速乾性に優れたものを選びたい。帽子内で熱がこもりやすいものより、通気性の良いメッシュタイプのものがおすすめ。
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手袋
真冬のマラソン大会なら手袋を持っていくと便利。
走り出すと体は暖まり、手も暖まってきますが、走り出しは手がかじかんでしまって大変です。真冬は防寒対策としてスタートから中盤までは手袋を装着しているランナーも多いので、手袋を用意しておくと良いです。また、手袋を選ぶ時はバッチリ暖かいものよりほどよく薄手なものがおすすめ。普段着用するような分厚い手袋だと走るとすぐに汗で重くなってしまうので、マラソン用途は薄手のものがベストです。
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冷たい北風が吹き荒れる冬場のランニングでは、手の防寒対策としてランニング用手袋(ランニンググローブ)を着用してみるのがオススメです。手が冷えてかじかんで走るのがツラくなる真冬でも、防風性や保温性に優れ ...
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サングラス
サングラスもマラソンに人気のアイテム。
サングラスを付けるとカッコいいし走るモチベーションがグッと上がります。また、走る時に沿道の人につらそうな顔を見られるのが恥ずかしいという場合もサングラスがあれば問題なし。
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日差しの強い夏場のランニングシーンでは、ランニング用サングラス(スポーツサングラス)を掛けて走るのがオススメです。サングラスを付けて走ることで、太陽光の強い光による眩しさを軽減し良好な視界を確保しつつ ...
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カッパ(ポンチョ)
冬マラソン、雨の日の大会に持っていきたいのがカッパ(ポンチョ)です。
気温の低い冬と雨の日はスタート前に寒さによって体温が奪われてしまうので、それを防ぐためにポンチョを着用して雨、寒さをしのぎたい。マラソン大会では、走り出しは寒くても何キロか走っていると体は暖まってくるので、途中で捨てられる使い捨てポンチョがおすすめ。100均で買えるものや数百円で買える安いものを準備しておきましょう。
ランニングポンチョのおすすめ3選!雨の日のマラソン大会で雨具として重宝!
雨の日のマラソンではポンチョがおすすめです。ポンチョは一般的なポンチョ以外に、スポーツ向けの動きやすいポンチョが販売されているので、そちらを活用してみましょう。今回は、マラソン大会で使えるおすすめのラ ...
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乳首保護シール
男性の場合は乳首保護シールがあると便利。
マラソン大会のように長い時間走る場合、乳首とシャツが何度も擦れることで出血してしまうケースがあります。それを防ぐために、走る前に事前に保護シールを貼っておくと良いです。
絆創膏
保護シールの代用品として使えるのが絆創膏。絆創膏を貼ることでもウェアとの擦れを防ぎ出血を防ぐことが出来ます。また、絆創膏は他にも靴擦れしてしまった時、転倒して手や膝を傷つけてしまった時の応急処置としても役立つので、持っておくのがおすすめ。レース中はポーチやウェアのポケットに一つか二つ入れておくと安心です。
ワセリン
マラソン大会で持っておくと大変便利な意外なアイテムと言えば「ワセリン」。
ランナーの間では定番のグッズですが、初めてマラソンを走る初心者にとっては意外なアイテム。ワセリンは皮膚を乾燥から守るために塗るものですが、マラソンでは様々な使い道があります。それが、靴擦れや股擦れを防ぐ、足のマメを予防する、雨をはじく、寒さをしのぐといったもの。
ワセリンは塗る場所や塗るシーンによって、様々なメリットがあるので、一つ持っておくと便利です。
事前に必要な持ち物をしっかり準備をして本番当日を迎えよう
マラソン大会本番でしっかりと力を出し切って無事完走出来るよう、当日までに必要なものはしっかりと準備しておきましょう。
大会当日に必要なものは基本的にゼッケンや走る靴と服といったもの。でも、それら以外にも持っていきたいものやあると便利なものはたくさんあるので、自分にも必要だと思ったものがあったら事前に準備して当日に持っていきましょう。マラソン当日は朝が早いのでバタバタとしていてうっかりと大切なものを家に忘れてしまうことも多いので、準備をするなら最低でも前日の夜までには済ませておきましょう。